とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

土性を見る

2019年11月04日 | 日記
夏野菜を栽培した後の畝表土。


野菜によってミネラル(粘土の成分であるカルシウムやマグネシウムなど)を抜き取られた土壌は、パサパサで粘り気が無く、握ってもすぐ崩れてしまいます。このような土質は「砂壌土」と呼ばれます。


土手下の通路に溜まったネバネバの土。頻繁に踏みつけられることで植物が生えないため、ミネラルが消費されず土壌に集積し、多量の粘土を形成しています。強い粘り気を持つ土質(粘土含有率50%以上)は「埴土」と呼ばれます。


パサパサの土(砂壌土)に粘土(埴土)を混ぜ込んでみます。




粘土が混ぜ込まれたことで、握った時に程良くまとまるようになりました。粘土を30%程度含んだ土質は「壌土」と呼ばれ、野菜栽培に適しています。


※粘土回復法の例
(1)上記のように外部から粘土を持ち込んで混ぜるという直接的手法
(2)苦土石灰などの破砕鉱物を与えてミネラルを溶かし出し、その場で粘土を形成させる手法
(3)糠や草などを与え、微生物による分解で植物体に取り込まれたミネラルを放出させ、その場で粘土を形成させる手法
(4)地下水流入によりミネラルを供給し、その場で粘土を形成させる手法
コメント
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