とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

大根を育む土

2019年11月13日 | 日記
昨日のカブ畝に続き、本日は大根畝の土質を調べてみました。

生育良好な青首大根(総太り宮重)の株元の土


大根収穫後の土の様子


手に取って土質を確認。


握っても完全には固まらず、動かすとすぐ崩れます。


黒褐色のさらさらな土質ですが、ブタクサ林で見た砂壌土(黒ボク土)のようなザラザラした砂質感は無く、きめ細かい滑らかな触感。もしや粘土では?との疑問が湧き、早速、用水路に向かいました。

土に水を加えて練ると、たちまち粘り気が発生。




きめ細かさの正体はやはり粘土。「粘土は乾燥すると粘性を失う」という重要点をすっかり忘れていました。しかも、粘り具合からして、カブ畝の土よりも粘土含有率が高い気がします。

カブ畝の土と比較するため、土性簡易判定法(※土に少量の水を加えて練り、どれだけ細い棒状にできるかで粘土含有率を判定)を使ってみます。

ついでにオオバコが生える通路のねばねば土も採取してみました。


判定結果。左がカブ畝の土、中央が大根畝の土、右が通路の土。しっとり湿っているカブ畝の土の方が、粘土含有率が低いという結果です。


これまで、大根や白菜が好むのは砂質の多い土壌と思い込んでいましたが、とんだ勘違いでした。更に技術を高めるためには、粘土の特性を正確に把握する必要がありそうです。
コメント
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