生まれ育った実家は湿気がすごかった。ただでも湿気がすごい地方なのに、山の際に家があったためか、夏冬関係なくカビが生えた。
湿度が高いと、いろいろと都合が悪い。電化製品がすぐこわれる。精密な機械部品がさびてくるからなのだ。時計やラジオもすぐこわれる。電池を常時入れておくことができない。液漏れするのだ。
書籍も放っておくと、半年くらいで黄ばんでくる。絶対ガラスの扉のついた本棚に入れないとだめである。こういう状況では畳が良いのだが、両親はなぜか、どの部屋にも片っ端からじゅうたんを引き、応接セットをおく。当時のはやりだったのだ。じゅうたんやソファーをはがすとムカデが出てきたことがあった。
いいことはひとつだけ。空気が乾燥しないので、風邪を引かないのだ。
湿度が高いと、いろいろと都合が悪い。電化製品がすぐこわれる。精密な機械部品がさびてくるからなのだ。時計やラジオもすぐこわれる。電池を常時入れておくことができない。液漏れするのだ。
書籍も放っておくと、半年くらいで黄ばんでくる。絶対ガラスの扉のついた本棚に入れないとだめである。こういう状況では畳が良いのだが、両親はなぜか、どの部屋にも片っ端からじゅうたんを引き、応接セットをおく。当時のはやりだったのだ。じゅうたんやソファーをはがすとムカデが出てきたことがあった。
いいことはひとつだけ。空気が乾燥しないので、風邪を引かないのだ。