清志郎が逝去した日からしばらくのメディアの取り上げ方は尋常じゃなかった。芸能関係者が口をそろえて「反骨のロッカー」みたいな評論をするからもう笑っちゃう。
まあたしかに君が代とか反戦関連とかいろいろあったみたいだけど、それだけを取り上げて「反骨」というのは、逆にRCサクセションの音楽をどう見てもぜんぜん理解していないか、またはありえないと思うが最初から最後まで思い込みで聴いていたかどっちかだろう。というか多分聴いたことがないのだろう。
ニョーボもワシもRCサクセションが好きで、カセットテープでよく「僕の好きな先生」やら「烏合のシュー」やらふたりでテープがちぎれるほどよく聴いたものである。とくにニョーボは何度もコンサートに行っている。そのニョーボがマエチューのなんだかよくわからない「反骨精神の塊」みたいなコメントに飯を噴いとったぞ。
あの独特のメロディラインやボーカルを心から楽しむことがほぼすべてで、そのひとの作品や活動のごく一部だけをデフォルメして取り上げて、本人が死んでから別の偶像を作り上げるようなことはやめたほうがいいと思う。というか、音楽聴いていないから、ほかにコメントがなかったんだろう。いずれにしてもこれでは本人がかわいそうである。
「イマワノさんは本来われわれジャーナリストがいうべきことを代弁してくれた。」とか真顔で言うコメンテーターがいた。ほんとに「軽薄なジャーナリスト」たちである。「あきれて物も言えない」。
昨日行ってみたら、多摩蘭坂坂下は献花がいっぱいであった。ワシも一ファンとして般若心経を唱えてきた。これで明日の青山葬儀所のお葬式は行かなくてもよいだろう。心置きなく飛田給に行けるというものである。
お花を供えに来る人があとを絶たない。