「三陸海岸大津波」。午前中に買って、夕方一気に読んでしまった。吉村昭の作品だが、最近、増版になった。読む人が多いのだ。
明治29年と昭和8年の津波の記録を中心に書かれてある。家族を亡くしたり、孤児になった小学生の作文が出てくる。痛々しい。
明治29年の津波の死者は26,360人。昭和8年は3,000人。今回の津波は今の気象庁の体制で2万人超だから、明治29年と同等かそれ以上の甚大な被害であったかわかる。
津波に強い町作りを進めている田老町の記事も出てくるが、今回の津波では、その万里の長城のような防壁もこっぱみじんに破壊された。見たくはないが、津波の動画をいろいろ見てみようと思う。目を背けてばかりいてもいけない。