ロイヤルウェディングをまちがって、日テレで見てしまった。途中から、BSでもやっていることに気がついてチャンネルを換えたが、時すでに遅しであった。日テレの中継、めちゃめちゃだった。嵐の桜井君と宮本元アナが東京のスタジオにいて、井田由美アナが現地にいるのだが、やたらとダイアナ妃などの大昔の映像が入る。
現地にいる井田由美が途中でつぶやくのだが、同時通訳をしているわけでもなく、新婦が着ているドレスの話したり、中途半端に「・・・のような話をしています」とか、要するに井田由美の存在意義がまったく不明。いなくていいのだ。圧巻は司教がスピーチを始めた途端、東京のスタジオにかわって、ふたりのなれ初めを編集したつぎはぎだらけの映像が流れ始めて途方に暮れてしまった。
結局、日本テレビは、見ている視聴者は何を見たいのか全くわかっていない。個人的には、めったにないロイヤルウェディングと、そこでしか味わえない英国的な雰囲気を体感したい。そういう意味では、途中からBSで副音声で英語放送を聴いているのが一番よかった。日本テレビの意図するところは、「見ている視聴者は知能水準の低い連中ばかりだから、こいつらには一から十まで解説つけて、ついでに、ジャニーズでも出せば大喜びするだろう。ダイアナ妃は中年に人気があるからそれもブレンドしておこう」くらいにしか思っていないのだろう。
だけど、実際そういう人もいるのだろうが、大半がそういう人ばかりとは思えない。仮に、そういう人が多くても、せっかくの生中継の時間に、そういう放送をする必要はないであろう。正しくは、恣意的な味付は不要であって、できるだけ、あるがままを流すべきであろう。何だか馬鹿扱いされて無性に腹が立つ。テレビ放送、とくに民放への不満は地震以来ピークに高まっている。テレビ局の人間は早慶出身者が多いらしいが、あんたらが思うほどにテレビ見ている日本人の知的水準は低くない。