自分で物を考えることはすごく大事である。頭がいい、悪い。関係がない。自分で物を考えて、自分で念を入れて何度も納得するまでやる。こうしないと、何をやっても身につかないし、楽しくない。勉強も仕事もそうである。
徹底的に自分で考えるには、ただ空想するだけではだめである。考える材料をそろえる必要がある。整理する。わかりやすく下準備するということである。そのうえで物を考える。ものすごく時間がかかる。
時間はかかるが、まちがっていたとき、すぐ修正がきく。また、反省が容易にできるから、次回、間違える可能性は低い。それになにより、応用がきく。そして、しっかり考えることは、そのこと自体が本来楽しいように人間はできている。
一番ダメなのは、これと反対をすることである。自分で物を考えないで、安易に結論じみたものを出して納得する。人の意見やニュースだけ聞いて分かった気になる。こわいのは、これが習性になると、なかなか容易に直らなくなる。マスコミの連中には、けっこうこういう人間が多い。