相手が怒っているとき、それに乗って怒ったら、けんかになる。電話でありがちなパターン。ケンカしてしまうと、ケンカ両成敗で自分にも非が生じる。気分があとあと悪いだけではなく、禍根を残す。
それに乗っからないで、相手をなだめようとすると、その相手はいっそう増して毒づいてくると思う。相手に自分の意見を通させることしか考えていないから、なだめようとすれば、結果的により怒らせようとする。相当ひどい言葉を発する可能性がある。
それをまともに聞いたら、だめである。聞いたら、売り言葉に買い言葉になる。もう泥沼になる。正しくは、聞き流しながら、あるいはがまんしながら、なだめ続けることである。なだめ続けて、落ち着いた時を見計らって、いったん電話を切る。
その後、ケンカしに行くつもりでも、謝りに行くつもりでもなく、とにかく会いにゆき話を聞いてやる。実際、面と会うと、冷静になってくれるものである。解決策を話し合うのはそこから先である。