ミケーネ遺跡を後にして
次に向かったのは、アテネへの帰り道で
立ち寄ったコリントス運河です。
コリントス運河は、ペロポネソス半島の根元にあり
エーゲ海とコリンティアコス湾を結び
1893年に竣工され、全長6343mで
平均水深は8mです。
橋の上から眺めていると
高すぎて足がすくみそう!
バスはお土産物屋さんでの休憩を挟んで
一路アテネのホテルを目指します。
大きなバスにたった6名での
オプショナルツアーですので、最初後ろの方に
座っていましたが、直ぐにガイドさんの後ろの座席に移動して
ガイドさんと私的なお話も・・・・
60歳代(見た目ですから確かではありません)
の日本人女性のガイドさんですが
ギリシャ人の夫との馴れ初を聞き出すと
若い頃にシベリア鉄道でヨーロッパに渡り
ギリシャで出会って結婚したようです。
お話を聞いていると
ギリシャ人は信用できないと・・・・
裏切られたことが、何度かあったようです。
またギリシャはロシアとの結びつきが深く
宗教での「ギリシャ正教」とロシアの「ロシア正教」は
兄弟の様なものらしく、ロシア正教会の信者のプーチン大統領は
ギリシャのチプラス元首相との共同記者会見で
「我々は道徳的、精神的価値観を共有している」と
強調している。
だからウクライナ戦争のみかたも
私達と随分違います。
ガイドさんは言います。
「ゼレンスキー大統領はコメディアンだった時に
アメリカなどに随分蓄財していますよ」
”それは私人だった時のことなので、当然許されますよ”
と反論はしませんでしたが
「プーチンは、宮殿を4~5邸持っているそうですよ。」
とは言いました。
ガイドさんは沈黙して、少し重い空気感に包まれました。
思うに、人間も住む国の情勢によって
考え方や思想がこんなにも違ってくるのかと
考えさせられました。
日本人だから当然同じ考え方をするのだと
ばかり思っていましたから、ショックでしたね。
ギリシャの経済破綻の話から
2023年2月28日の、旅客列車と貨物列車との
正面衝突事故の原因が、人為的ミスによるもので
子供や大学生を含む57名もの尊い人命が、奪われた話になって
コネと公務員社会が生んだ、切替を怠った単純ミスによって
起こった事故で、古い鉄道システムの改革に
EUから100億€もの補助金をもらいながら
その使途は不明で、政府幹部の懐に入ったと
ガイドさんは怒る。
ギリシャはEUなどから36兆円もの借金が
あるにも関わらず、EUは強く返済を迫れない
ロシアや中国絡みの諸事情があるようです。
兎に角、ヨーロッパの国々を一つの国
とするEU(欧州連合)は理想と厳しい現実との
はざまで、苦悩しているのは確かなようです。
アテネのディヴァニパレス・アクロポリスホテルに
帰って来ました。
夕食は自由食でしたので、添乗員さんが勧める
”パルテノン神殿が見える”レストランに
オプショナルツアーに参加した人達8名と徒歩で
出かけました。
本当に素晴らしい立地にあるレストランで
メニュー
添乗員さんがお勧めするお料理を4名ずつでシェア
しながら頂きました。
パンですよ、何気にオシャレ
これって何だったかな?記憶にありません。
上のお料理を分けてくれたものです。
朝飲んだ解熱剤で、朝の検温時の体温は35度6分まで
下がって熱はありませんが、お腹の調子が悪く、足もだるくて
目の前のパルテノン神殿に、明日は登れるか
不安になってきました。
チーズ入りのサラダです。
みんなに取り分けてくれました。
最後はメインの
トリュフ入りのリゾット
美味しかったけれど、早くもお腹いっぱい状態で
みんな半分残していました。
デザートはマンゴーアイス
私たちをレストランに案内して帰るつもりだった
添乗員さんでしたが、結局最後までお付き合いくださって
お礼にマンゴーアイスをおひとつお裾分けー
正しく割り勘で二人で130€でした。
食事が進むにつれて
パルテノン神殿もライトアップされて
美しく変身!
こうしてポリス(都市国家)として
紀元前800年頃からの歴史を今に刻む
ギリシャの最後の夜は更けていきました。
今日も来てくださってありがとうございます。
特にご主人様の高熱にはコロナ感染がよぎり、どれほど心配され不安に思われただろうと思いました。
陰性でよかったし、休まれたらお元気になられたので本当にほっとでしたね。
コリントス地峡、わたしも行きました。すぐそばに遺跡もあったような記憶が。パルテノン神殿はもちろんですが、すぐそばのアレオパゴスの丘(岩の丘で、パウロの説教で有名な場所)やギリシャの国立博物館が思い出に残っています。