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テロ行為の本質

2015-11-17 02:59:37 | 国際・政治
ISの無差別テロによってパリで129人の一般人が犠牲になった。 ただそこに居合わせたというだけで突然命を奪われる不運、そして同じ不運がいつ自分の身に降りかかるか判らないという不安。無差別テロは平和な社会をいきなり恐怖と不安の世界に突き落とす。 テロから身を守るには人のいるところに行かないことが一番だが、ずっと家の中に引きこもっているわけにもいかない。警備が強化されることで不便が生じたりプライバシーが制限を受けることもあろう。イスラム教徒を見ただけでなんとなく嫌な気持ちになるかもしれない。イスラム教徒にしてみれば、嫌な目で見られていると感じるかも知れない。このように無差別テロは平和な社会に非常に大きなダメージを与える。そしてそれがテロリストの狙いなのである。 

いまシリアで起きている内戦は、死と隣り合わせの狂気と不安そして混乱のなかにあるのだろう。テロリストたちにとってはそれが日常なのだろう。 テロリストたちは平和な社会で幸せに暮らす人々をみて妬ましく思い、自分たちが味わっている戦場の狂気によって平和な社会を破壊しようと考えても不思議はない。テロ行為なんてその程度のつまらない動機により起こされるものだと私は思う。 
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安保法案と日本国憲法 

2015-09-18 21:08:25 | 国際・政治
今日まもなく与野党攻防の末にようやく安保法案が参院本会議で可決され法案成立となりそうである。 
 安保法案に反対している人たちの多くは、法案の中味(集団的自衛権の行使)に反対しているというよりは、集団的自衛権の行使が日本国憲法に違反するからという理由で反対している。 一方法案賛成派は、少し無理なことは承知の上で憲法解釈を変更してまで集団的自衛権法案を成立させようとしている。 
私は反対派の言っていることが正しいと考える。 安倍首相が言うように集団的自衛権を行使できることが日本の平和と安全を守るためにどうしても必要であれば、手順を踏んで日本国憲法を変更すべきである。 憲法解釈だけで逃げようとするから猛反対を食らうことになる。 私は、今回の安保法案が野党の反対によって廃案になってしまうことにより、憲法改正論議が巻き起きることを期待していたが、また裏口を使ってしまった。 またというのは前例があるからで、私は、個別的自衛権ですら憲法上認められてはいないと思う。 
そもそも日本国憲法は、終戦後GHQのケーディス大佐、ハッシー中佐、ラウエル中佐のハーバード3人組がわずか9日間で草案を作成しそれがそのまま日本国憲法になったといわれている。 きっと優秀な人たちだったのでしょう。 1947年に公布されてからすでに70年近く経つというのにいまだに日本人によって信奉されている日本国憲法のオリジナルは当然英語で書かれています。 その翻訳文が、「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し・・・・・・  ・・・・・・日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。」 の前文で始まるあれです。 
「We, the Japanese people, acting through our duly elected representatives in the National Diet,・・・・・・・・・
We, the Japanese people, pledge our national honor to accomplish these high ideals and purposes with all our resources.」
前文の冒頭から嘘ですね。 だってWe, the Japanese peopleと書いているのは、実はアメリカ人ですからね。(笑) 
戦争で勝利したアメリカ人に押し付けられた憲法だから無効だというつもりはありません。 70年近く日本人はこの平和憲法を信奉してきたわけですからその生まれはともかく日本人によってすでに認知されたと考えるべきです。 ただし平和憲法は神聖にして侵すべからずみたいな考え方は変えた方がいいと思う。 日本国憲法が生まれた頃と今では時代が違う。日本を取り巻く環境も大きく変わっている。 少なくとも今すぐにでも変更すべき箇所は、前文のつぎのくだり。 
日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。 
少し怪しげな日本語であるが、オリジナルの英文を読む方がよく分かる。we have determined to rely for our security and survival upon the justice and good faith of the peace-loving peoples of the world.
なんという楽観主義というか無責任というか開いた口がふさがりません。 まあここでいう日本国民 we は、本当はアメリカ人ですから無責任なことが言えるのでしょう。 この前文に対応する条文があの9条 戦争の放棄です。
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
ここまではいいとしても、次のような第3項の規定が必要です。 前2項の規定にもかかわらず自衛のための戦争と戦力はこれを排除しない。 
いかがでしょうか?
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蚕豆の季節

2015-05-25 01:55:51 | 国際・政治
中国でそら豆のことを蚕豆(ツァンドウ)と言います。サヤの形がカイコに似ているので蚕豆と呼ばれるのでしょう。この時期市場に出回るので大量に買ってきては塩ゆでにしてビールのおつまみにしています。 

 自衛隊の活動範囲を広げるための安全保障関連法案の国会審議が明日から始まる。日本国憲法が戦争の放棄を謳っているので、その憲法上の制約を受けてなんだかよくわからない法案のようであるが、要するにアメリカとの軍事協力を強化して中国の軍事的脅威に対抗していこうという狙いだと思う。 日本は戦後70年間一貫して対米従属政策をとってきた。そのお陰でアメリカの核の傘に守られて日本は平和と繁栄を享受することができた。アメリカの相対的な力が落ちてきたとは言えまだしばらくは世界一の軍事力経済力を持ち続けるだろう。 中国の子分になるよりは、アメリカの子分になっていたほうがやっぱり何かといいのだと思う。 日本はアメリカの軍事力に守られながら、中国とは経済面で協力関係を築き上げるという方向が望ましい。 大相撲夏場所でモンゴル力士の照ノ富士が優勝。 白鵬を倒して照ノ富士の優勝を助けたのは日馬富士。役者はみんなモンゴル勢だ。モンゴル相撲の伝統があるとはいえここまでモンゴル力士が活躍するのは一体どうしてだろう? 
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AIIB

2015-04-01 05:29:19 | 国際・政治
数日前から軽い花粉症の症状が出ている。 上海でこんなことは初めてである。 気のせいかと思っていたが、上海在住歴10年以上の方が、私と同じように今年初めて上海において花粉症らしき症状が出たと言っていた。 花粉を飛ばす植物が急に増殖したのかそれとも濃密なPM2.5が影響しているのだろうか? いずれにしても来年の春はもう上海にはいないから私にはもう関係ないことだ。 円安で円に換算した上海の物価は恐ろしく高くなったと感じる。 日本人にとって上海は住みづらくなっている。 この上海に6万人いた日本人が4万人に減っているという。 中国の景気も一時の勢いはない。 とはいうものの、アジアにおける中国の影響力は確実に大きくなっている。 ベトナム、フィリピンなどと領有権を争っている南沙諸島で、中国は大規模な埋め立て工事をして滑走路を作っている。 既成事実を着々と積み重ねて、軍事力で南シナ海における覇権を確立する戦略である。  経済的には大きな出来事があった。 アメリカや日本が主導する世界銀行やアジア開発銀行の向こうをはって、中国が提唱してAIIB(アジアインフラ投資銀行) なるものをつくるという。 この指と~まれとやった最初はなんだかうさん臭いなということで参加を表明したのはショボイ国ばかりだったが、韓国、オーストリアそしてアメリカの盟友イギリスが参加を表明したとたんになだれをうって日米以外はみんな参加という流れになってしまった。 そのうちアメリカまで参加することになってしんがりをつとめるのは日本かもしれない。 まあ私はそれでもいいと思う。TVショッピングじゃあるまいに、あと30分で締め切りますよ。早く買えばお得ですよーと言われて急いで電話をするのはみっともない。 しかし今回の中国によるAIIBの設立はアメリカ中心の世界秩序が変わってゆくひとつの大きな出来事であったように思います。 
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2015年世界はどうなる

2015-01-08 07:33:35 | 国際・政治
新年明けましておめでとうございます。 私はお正月を上海で過ごしたため初詣には行けませんでした。 初詣に行けば必ず家族の健康と世界平和を祈ります。 家族の健康の願いは聞き届けられていますが、世界はとても平和とは言えない状態が続いています。 最近イスラム過激派が暴れまくっています。 ナイジェリアのボコハラム:200人以上の女子生徒を連れ去りイスラム教に改宗させたり奴隷にして売り飛ばしたり。連れ去られた生徒たちのほとんどはいまだ行方不明。 パキスタンのタリバン運動: ペシャワールの学校を襲撃し生徒149人を殺害した。 子供たちの殺害が目的で学校を襲撃した。 イラク・シリアのイスラム国(ISIS):外国人ジャーナリストの処刑をネット動画で配信、占領地域のヤスディー教を信仰するクルド人を山に追い詰め男性を皆殺しにし、女性は奴隷にして売り飛ばしたりしている。ISISは奴隷制の復活を公言している。イスラム過激派はこんなことをいっぱいしています。およそ21世紀の話とは信じがたいが、実際にこんなおぞましいことが起きている。 
私の知っているイスラム教の信者は、貧しい人に施しをする心根のやさしい人でしたが、イスラム過激派はイスラムの教えに従わない異教徒には何をしても許されるという考えの人たちのようだ。 
人と人、集団と集団のいがみ合いはなぜに起きるのか?  私が思うに、相手のことについて思いをめぐらす想像力の欠如、相手のことを思うことができない状況がそうさせている。  憎しみの連鎖、恐怖、貧困、無知。   2015年は混沌に向かうのであろうか?  
今朝フランスの新聞社がイスラム過激派に襲撃されたとのニュースが入った。 イスラム過激派のテロは世界に拡散し始めているようだ。 
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