エマルジョン燃料

2008-07-11 01:22:27 | 地球環境

洞爺湖サミットも無事終わり2050年までに地球温暖化ガスの排出を今の半分に減らすという方向性が示された。 中国やインドといった人口の多い国が豊かになってゆく過程でエネルギーの消費は急激に伸びる。 エネルギー消費は伸びても地球温暖化ガス(主にはCO2だが)を減らすにはどうすればいいか。 CO2を排出しない風力発電やバイオマスも太陽電池などクリーンエネルギーの利用がブームになっているが、 手っ取り早いのが原子力である。 環境保護グループは原子力が嫌いであるが、地球環境を守る観点からの原子力推進活動があってもいい。 日本だけのことを考えるならば、官民こぞって必死になって原子力発電を安全に稼動させる技術とリサイクルの技術を開発するのが一番効率的である。しかし世界中で原発を稼動させるのはやはり気持ちが悪い。管理がずさんな国や北朝鮮のようにプルトニウムを悪用する輩が出てくるだろうから。 

2,3日前に朝の経済ニュースでエマルジョン燃料の話題を取り上げていた。 これはCO2削減に効果ありそうだなと感じた。 水と油は普通混ざりあわないものであるが、界面活性剤(石鹸のようなもんです)を加えてよくかき混ぜると混ざりあう。 TVで見たのは界面活性剤を使わずにエネルギー転換機能水という活性の水を使う。いかにもインチキ臭く、開発者がこれまた胡散臭い感じであったが、エネルギー効率は飛躍的に上がる。 エマルジョン燃料はなぜエネルギー効率がよくなるかと言うと、油に水を混ぜることで油を完全燃焼させ燃焼温度も低く抑えることができるからだ。 排気ガスにススが混じらず(完全燃焼したということ)排気温度も低い。要は無駄が少なくなるということである。 これはなかなか理にかなっている。なぜエマルジョン燃料が早く普及しないのか不思議である。石油がこれだけ上がったら間違いなく近いうちにエマルジョン燃料が広く使われるようになると思う。

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