常識が覆されるとき

2010-09-19 11:36:19 | 健康・病気

私が小学生だったころ、正しい歯磨きの方法は歯ブラシを歯に押し当てて上下に擦るというものでしたが、いつの間にか左右に動かすのが正しい歯磨きの方法になっている。 少し前までゴルフシューズにはとげとげのスパイクがついていた。このスパイクでグリーンに小穴を開けることが芝生のためになるのだということだった。それが今はゴルフ場ではスパイク禁止になっている。 このように常識が正反対に変わってしまうことがある。 

昨年新設された消費者庁がさかんにチェックをいれているのがトランス脂肪酸だ。トランス脂肪酸は植物油に水素を添加してマーガリンを作る過程で発生する。当然マーガリンにも含まれている。 トランス脂肪酸は動脈硬化を引き起したり心疾患を発症する危険性を高めたりするとWHOなど海外の機関が言い始めている。 消費者庁も食品への表示義務化の方向で動いている。  そのうちマーガリンは健康にとって好ましくないものと断罪される日が来るかもしれない。 その昔マーガリンは人造バターと称され高価なバターの代用物で味もイメージも悪かったが、最近では健康により良いということで人気がある。 その常識 マーガリン=健康に良い が覆されるかも知れない。 そもそも水素を添加して分子構造を変えて自然界にあまり存在しない(全く存在しないわけではない)ものを食品にするのはよくない。 人造バターという名称はその本質をついている。 遺伝子組み換え作物を問題にする人たちがいるけれど、その人たちは(さらに不自然な)分子構造を無理やり変えてしまったトランス脂肪酸を、マーガリンをどう考えているのだろうか?  

消費者庁にはそのうち大麻の害について科学的に掘り下げてもらいたいと思っている。  

コメント (1)
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