大麻の所持は大罪か?

2008-11-24 18:45:05 | 社会・経済

政治、経済、社会の大きな事件が次から次へと起き、マスコミやその道の専門家といわれる人がコメントする。 そのコメントを読んだり聞いたりしては深く考えることもなく 「はあーなるほど」 と思う。 そしてすぐまた次のニュースが入ってくる。 そんな中で、最近問題になっている大麻事件に関するマスコミの取り上げ方は少し「おやっ?」と感じる。 

大麻は麻から作られる薬物でありケシから取れるアヘンやヘロインとは違う。  日本において許可なく大麻を所持、栽培、輸入することなどは、法律で厳しく禁止されていて、非常に重い刑罰が科せられる。 (たとえば、大麻の栽培をしたものは、「7年以下の懲役」だ) その法律に違反したのだから、大学生たちが逮捕されて退学処分になったりするのは「当然でしょ」 というのがマスコミのそして社会の論調だ。 しかし私は、「少し厳し過ぎないかえ??」と思う。 大麻のことをネットで調べてみたが、アヘンやコカイン、覚せい剤等の薬物と比較して、人体への害、依存性は格段に低い。 アルコールや煙草に比べて害が少ないというレポート(WTO1995年)もある。 日本で大麻を取り締まる大きな理由のひとつに、大麻は、人体への害、依存性が強い覚せい剤や麻薬の使用につながるという考え(ゲートウェイ理論)があるが近年欧米の政府機関でこの理論の再考察が行われている。  大麻が禁製品であるために、闇市場の売人と関係ができ、その同じ売人から覚せい剤や麻薬を紹介されるという意味ではゲートウェイといえるが、 それは大麻に大害があるためではなく、大麻を禁制品とすることがゲートウェイにしているのである。  欧米では条件付で厳罰に処さない国や、個人使用のための所持なら罰金程度の軽犯罪とする国が多い。 一方シンガポールでは死刑を含む厳罰となっている。  気軽に海外に旅行できる時代にあって大麻の使用に対する各国の法律が大きくちがうことに注意が必要だ。 日本のマスコミは大麻の害について医学的・科学的観点を踏まえてもう少し議論をしてみてもいいのではないだろうか? 大衆に迎合する日本のマスコミにはそんなことできないだろうな。。

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