みな忙しい行事の合間を縫って、全体練習が終わった後、夜遅くまで練習してきた面々です。
卒業生でもある審査員のNJ先生から、楽曲の長さや難易度に関係なく、暗譜するほどさらうのが当然との厳しいお言葉もありましたが、つまりその音楽を自分のものとして十分にかみ砕き、身体の中に入れているかが、音に、そのフレージングに現れるということなのでしょう。
バンドでの演奏も同じことで、どんなに短いワンフレーズでもきらりと光る演奏ができる人は、その短い中に音楽を、その曲が語ろうとする世界を表現することができています。「みんなでひとつの音楽をつくる」とは、決して他の力を頼んで互いに寄りかかることではなく、個々が豊かな情感を、多彩な色彩をもって、歌うことができている、ということなのでしょう。