新顧問が書きます。
この日の天気予報では、30度にもなると聞いていて、少し気が重かったのです。なぜかというと本日は、プロの吹奏楽団の方々が、わざわざ本校音楽室まで来ていただき、合奏練習を聞くことが出来る日なのであります!
このようなことは、普通無い事でありますが、やはり無いことですね。
この団体の音が出た瞬間、音楽が進行するにつれて、なぜ目の前で進行していくこの事実に部員達は、信じられないという気持ちを持ちました。
ホールで客席に座って聞いているのではなく、いつも練習している音楽室で、同じ椅子に座り、同じ譜面台を使っているのに、出てくる音は、こうも違うものかと驚いてしまいました。
練習は見ていていいという言葉を聞いて、部員達を空いている所に、座ったり、しゃがんだり、たったりして、自分達の専門としている楽器のそばで、奏者の息づかいを聞きながら、直接ベルから出るその美しい音を聞いてしまいました。
中には、降り番で空いている椅子に座って、演奏者の一員になって、自分の専門楽器を聞いている強者もいました。おっと、それだけではなく、プロ吹奏楽団と都内某超有名オーケストラに所属している団員に、「どんな基礎練習をしていますか?」と聞いたりしている部員やそっと部員がソロを吹いてレッスンしてもらったり、なかなか、我が部の部員ももの怖じしないでで健闘しておりました。
このようなすてきな機会が市川西高等学校吹奏楽部に訪れた事は、全く、いろいろな人の善意の重なりで実現できたことにただただ感謝、感謝!
また、指揮者のS先生のリハーサルをあんな目の前でしっかりと見ることが出来た私たち顧問も感謝、感謝でした。
この日の演奏を聞いていると、日頃の疲れがしっかりととれました。管楽器の奏でる美しい音色は、体にいいのですね。
部員達は、プロの演奏者にサインをしてもらっていましたが、この日市川西高校には、もう1人のスペシャルなゲストがいらっしゃっていました。その人はヤン・バン・デルロースト氏です。
しかし、私の英語力で、お話ししたことは、
「お元気ですか?」「あついですね」「八木澤司氏は、いい作曲家ですね」これだけです。
ともかくもすてきな一日でした。