千葉県立市川昴吹奏楽部顧問だったの個人ブログ

元千葉県立高等学校吹奏楽顧問

松下幸之助氏

2018-04-16 20:56:31 | 雑記
【どんな仕事にも必ず意味がある】
 
 
 

あのパナソニックの創業者として有名な
松下幸之助さんは、生前、各地の自社工場の
視察に訪れています。
 
彼が訪れたある工場の中に、ただひたすら
小さいソケットのついた豆電球を磨く作業を
している工員の方たちがいました。
 
松下幸之助さんはしばらく彼らの作業を眺めて
いたかと思うと、いきなり感に堪えない声で
「ええ、仕事やなあ」と言ったのです。
 
すると、みんなびっくりして手が止まるわけです。

私にはその人たちの心の中はわからないので
代弁はできませんが、

「電球を磨く仕事が、何がいい仕事なの?」

と、なかには疑問に思った人がいると思います。
 
すると、幸之助さんは彼らにこう言い出したのです。

「ええ仕事や。あんたらが磨いている電球は、
 どこで光るか知っとるか?」

たぶん、電球磨きの工員さんたちのほとんどが
そんなことを考えたことはないと思います。

今、自分が磨いているこの電球が、どこでどう
いうふうに光っているかなんて考えて磨いて
いないわけです。
 
戸惑う彼らに幸之助さんはこう続けたのです。

「山間の村の中には、まだ電気が行きわたって
 いないところがいっぱいある。そういうところ
 にも子供たちがいっぱいおる。
 
そこに住む子どもたちは夜になって暗くなったら、
外で遊ぶことも本を読むこともできなくなる。

あとは寝るだけや。
 
本いうのは人間の心を豊かにするわな。

その本を読んで彼らが未来を夢見て、心を躍らせ

『ああ、僕も大きくなったら、こうなろう、
 ああなろう』と、そう考えさせてくれる読書も、

 日暮れとともにページを閉じなければならない
 時がやってくる。
 
もう少し続きを読みたい。でも暗くて読めない。

そんな時、あんたらが磨いた電球が『ポッ』と
ともりよる。

その電球の下には、彼らがこれから読みたいと
思っていた活字が、はっきりと見える。
 
子どもたちはその本を開いて、また心を夢の世界に
躍らせ続けることができる。
 
あんたらのしていることは子どもたちの夢と未来を
はぐくむええ仕事や。ほんまにええ仕事やなあ」
 
幸之助さんにそう言われて、彼らはポロポロと
涙をこぼし始めたのです。
 
世の中に何の意味もない仕事はないのです。

工員さんたちも自分たちの仕事の意義を知りうれし
かったのでしょう。

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「世の中に何の意味もない仕事はない」という言葉に
もっと自分の仕事に誇りを持とうと思いました。

自分たちがかかわっている仕事って、こんなに凄いと
思っただけで嬉しくなりますね。