千葉県立市川昴吹奏楽部顧問だったの個人ブログ

元千葉県立高等学校吹奏楽顧問

5月16日

2007-05-17 04:58:10 | 雑記

 今日は、2,3年生と課題曲について話しをした。私から自分の意見を言うと押しつけになるので、聞き役に徹しようと思った。2,3年一緒だと学年間の何かを感じ、お互い遠慮して、自由闊達に意見が出ない。学年別に話しを聞いた。面白い事に三年生からは、ガンガン様々な意見が出た。

 福島の高校生の事件、人ごとではない。高校生と接する者にとって非常な哀しみを感じる。2年の音楽の授業で「Best Friend」を歌っていると「まだ まだ まだ やれるよ。だっていつまでも側にいる」で福島の高校生の孤独を感じてしまい、心にジンときてしまった。少なくとも彼の側に友だちがいればもっと別の形になってしまったのではないか。

 


タイトル

2007-05-16 05:27:28 | コンクール

コンクールの課題曲は、関係者の間で一番とか三番とか言われています。この悪しき習慣はもう止めにします。
 今年の課題曲で一番気に入っているのは、私が好きな宮沢賢治ばりの命名をした栗栖健一氏作曲の『コンサートマーチ「光と風の通り道」』です。 栗栖氏は、「山梨にある金峰山(きんぷさん)に登山したときの思い出が入ってるんですよ。登っていって、2000mくらいを超えたくらいから景色が変わって、そこの光と風がすごく心地よくって。そこから、ですね。この曲名「光と風の通り道」というタイトルにしよう、と」
 金峰山は、奥秩父主脈の一つで、花崗岩の五丈岩がそのシンボル。五丈岩に登ると、富士山、北・南アルプス、八ヶ岳の山々が見わたせる360度の大パノラマが楽しめます。
 また、富士見平から金峰山には数カ所のシャクナゲの群生地があり、シャクナゲ(6月)が道を覆うのでシャクナゲのトンネルができあがります。
 栗栖氏が見た景色はどうだったのでしょう。
 宮沢賢治が見た山からの景色を見た作品に〔水よりも濃いなだれの風や〕というのがあります。
 山腹の斜面を上から雪崩れるように風が駆け下りてきます。夜明け方の薄明の中で小鳥達が鳴き騒ぎ、あたりは、山の妖精たちの棲家のように神秘的な雰囲気を出している。そうした風景の中に、「妖精たちの棲家のやう」から思い描いて、〈童話風の構想〉あたりの風景もお菓子に喩えられるのである。

   〔水よりも濃いなだれの風や〕

   水よりも濃いなだれの風や

   縦横な鳥のすだきのなかで

   ここらはまるで妖精たちの棲家のやう

   つめたい霧のジェリイもあれば

   桃いろに飛ぶ雲もある

   またはひまつの緑茶をつけたカステラや

   茶や橄欖の蛇紋岩(サーペンティン)や

   青いつりがねにんじんの

   花にきらめく一億の露

   みやまうゐきゃうの香料から

   碧い眼をした蜂のふるふ

   蜜やさまざまのエッセンス

   オランダ風の金米糖でも

   wavellite の牛酪でも

   またこめつがは青いザラメでできてゐて

   さきにはみんな干した葡萄がついてゐる

   青く湛える北上河谷のこどもたち

   この青ぞらの淵に立つ

   巨きな菓子の塔こそは

   白堊紀からの贈物

   あらゆる塵やつかれを払ふ

   その重心の源である

  宮沢賢治は童話が有名だけど、詩は具体的でおもしろい。
    
 部活が試験一週間前で休みなのでボーとしながらこんな事を考えていました。


清掃

2007-05-15 06:55:56 | 雑記

 5月14日は、マーチングで大変お世話になった、市川西高校体育館、小体育館、それらの周りの階段、廊下を清掃した。顧問はA中学校に楽器を返しに行っている間、自分たちで徹底的に清掃をしていました。

 清掃のあとは、空気がきれいに感じますね。


2007バンドフェスタ in ちば

2007-05-13 20:54:35 | 雑記

 今日は、部員と「2007バンドフェスタ in ちば」に行ってきました。課題曲は、どれもすばらしい演奏で全部演奏したくなりました。加養先生の指摘されたところは演奏上とても参考になりました。

 ゴールデンコンサートはどの団体もすばらしいもの。相当な集中力を持った練習をしていると実感しました。そのプログラムの曲の演奏だけではないと思いました。全調のスケール、ロングトーンなど各楽器の専門的な訓練の裏付けを感じました。

 綜合警備儀仗隊のビバーチェは、ガードの張りのある動きと曲にあったフラッグに目が貼り付いてしまいました。舞台をはけるとき、演奏と演技のバランスなど充分計算されつくしたショーにただ感慨にひたってしまいました。

 各高校の発表を聞いて思ったことは、これからは『歌』ですね。本格的な発声を用いて、表現の幅がさらに増し、吹奏楽の持つ可能性を感じ、私達も実践したいと思いました。

 楽しい一日でした。


マーチング発表会

2007-05-12 21:38:32 | マーチング

Mar0512_2_2マーチング発表会「The World of Brass」(会場:さわやかちば県民プラザ(千葉県柏市))の当日。

5月らしいさわやかな晴天の下、本番前の最後のチェックを行い、部長の掛け声の下全員で円陣を組んでから出陣。観客の中にはかけつけてくださった部員のご家族の姿があり、OBによる応援の掛け声も力を与えてくれた。

Guard0512_2昨夜遅くまでの練習の疲れも見せず、今日はすばらしい集中力だったと思う。本番に小さなミスは付き物だけれども、それをリカバリーする冷静さを失わなかったことがよかった(それこそが、練習を重ねてきたことの成果なのだ)。部員たちも、最後まで楽しんで演技することができたのではないだろうか。ダンスあり、空手キックあり、の西高らしいパワフルなステージとなった。

明日の「課題曲講習会」を聴講したあとは、中間テストのため部活はしばらくお休み。活動が再開したら、いよいよ始まるコンクールシーズンに向けて、厳しいけれど楽しい練習にまた一緒に取り組んでいこう。

♪演奏曲目♪「Mr.インクレディブル」(M.Giacchino作曲・星出尚志編曲)/「キャラバンの到着」(M.Legrand作曲・真島俊夫編曲)