みなさん こんにちは
大阪を舞台に在日コリアン男性と日本人女性の三世代65年
にもわたる恋物語を描いた舞台「長い長い恋の物語」(玉造小劇店)を2月21日に大阪・日本橋のインデペンデントシアター2ndで観てきました。
戦前、主人公の朝鮮人男性が、客船に乗って大阪にたどり着く場面から始まります。新天地日本に大きな夢を描いていた男性は、すぐさま差別に夢を砕かれます。兄の紹介で当時底辺だった廃棄物処理の仕事につきます。そこの親方の娘の日本人女性と互いに引かれ合いますが、朝鮮人に対する差別意識が一番の理由で引き裂かれます。しかし戦中、戦後と時を経る中、その女性と思わぬところで幾度か再会。お互いの家族の成長も含め、二人の物語は65年間にわたって綴られていきます。
暴力をともなったすさまじい朝鮮人への差別。朝鮮人を差別する親方自身が被差別部落民として差別を受けていた現実。その中でたくましく、そして陽気に生きる人たち。脚本と演出を手掛けたわかすぎゑふさんが、過酷な二人の歩みを悲喜こもごもに描いています。
わかすぎさんは私とはほぼ同年代で、私が住む生野今里から直線距離だと2キロほどの所で同時代を過ごしていました。但し、若杉さんはJR環状線ガードの内側。この10メートルあるかないかの高架のガードの内と外では大きく空気感が変わります。わかすぎさんの小学校にも在日の子らが何人か通ってましたが、その子らはガードの外側からの越境通学。同級生が住みながらガードの向こう側は、別世界の様相があったと。私の小学校も生野は生野でも、本当にたくさん在日の方がいらっしゃったところからは今里筋を挟んで東側。今里筋がある面、環状線のガードのような存在でもありました。
「長い長い恋の物語」のフルバージョン上演としては今回が初演だったようです。65年間の在日の歴史をよくもたった2時間に凝縮したと。それだから最後まで気が抜けない。後々まで残る劇でした。もう一度観てみたい。
それにしても、150人も入る小劇場での大阪の在日の劇、どなたか知り合いがいるかと上演前後に探しましたが、いっこうにいらっしゃらない。いろんな在日関係の催しに行くと、どこでもどなたかにお会いするのにそうでもない。どんな方々が観にいらっしゃったのか、不思議になりました。
写真は上演後の舞台あいさつ。
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