みなさん こんにちは
神戸映画資料館の映画会「帝国日本映画と朝鮮」に、3月19日行きました。①「2つの名前を持つ男 キャメラマン金学成・金井成一の足跡」、②「空の少年兵」、③「喜劇 汗」の三本立てでした。
①は戦前日本で撮影技師となり帰国、朝鮮映画の向上に貢献した金さんのドキュメンタリー映画。日韓の狭間で映画界の交流にも力を尽くした姿が描かれています。
②はそれこそ、子どもらを軍国少年へと導く文部大臣賞受賞の啓蒙映画です。海軍飛行予科練習生の様子を、地上訓練、飛行訓練を交えて映画化。息子を予科練生にした父母の誇らしげな姿が印象的でした。
③巨匠内田吐夢の喜劇映画。大富豪が思わぬことで肉体労働者になり、『庶民』の暮らしを知る。再び大富豪に戻り、庶民に寄り添った経営を目指すと。多くの朝鮮人労働者の姿も描かれています。エンドロールで「毎日新聞映画」のような字幕が映し出されたような。
途中、朝鮮映画に詳しい梁仁實・岩手大学准教授のトークもあり、
・1930年代に朝鮮映画ブームが日本で起きた。
・最初は風物の映像だったが、物語に。
・制作はもっぱら日本人が商業的に。
・1941年以降は朝鮮語が映画の中で使えなくなった。
その規制は内地より、朝鮮の方が厳しかった。
ほんといろんなところから、日本と朝鮮半島の関係を振り返られるんですね。一生かかっても日本と朝鮮半島の歴史のほんの一端を垣間見られるだけですね。
神戸映画資料館
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