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TULIP DIARY

届くといいな やさしい風に乗って

愛をみつけたうさぎ

2016年10月09日 | 読書日記
愛をみつけたうさぎ ケイト・ディカミロ 作 ポプラ社
エドワード・デュレインは陶器のうさぎです。耳はほんもののうさぎの皮で、目は深い青、ひげは優雅にぴんと伸びていて、うでも足も、頭も胴体も、手も顔も、すべてかたい陶器ですが、うでと足は自由に動かせるように針金で体につないである、耳の先から足の先まで、九十センチもある大きなうさぎでした。この陶器のうさぎの持ち主の女の子は、十歳のアビリーン・デュレインで、このエドワードをとても愛していました。ある日、エドワードは、船の上で、アビリーンとはぐれてしまい、長い長い旅に出ます。その旅の道中で、さまざまな人々と出会い、別れ、彼はその人々によって名付けられたいろいろな違った名前で呼ばれながら、彼の心の深い悲しみや絶望の淵をさまよい続け、最後には彼の心の闇から抜け出していく彼の心の変化が文学的に描かれていた本でした。この本は児童書というよりは、大人向けの童話風の小説でした。
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