これが私の生きる道

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舞台「あの頃僕らはペニーレインで」

2014年05月04日 19時04分31秒 | 演劇
先々週辺りにメール登録しているホットスタッフ・プロモーションという
プロモーターから、舞台無料招待の応募メールが届いて
一応申し込みしていました。
そしたら4月30日に当選メールが送られてきて行くことにしました。

会場は日本橋三井ホールというところで
コレド室町の上階にあります。
GWの昼間のせいか人がごった返していて
そこかしこの店で行列ができていました。
2000円のランチとか家族で来たら
10000円は間違えなく消えるわけで
消費税増税は庶民には厳しいとか言いながら
贅沢している人たちはたくさんいるものです。

で、人をかきわけ会場に辿り着くと
プロモーターのチケット引換所があり
チラッと当選者名簿みたいのを見ると
20人位の人の名前が書いてありました。
たしか各回10組限定って書かれていた記憶があって
おかしいなぁと思いましたが
どうも客入りが芳しくなかったようです。

この会場ははじめて訪れましたが
どうも舞台専用の施設ではないようで
客席の前方側はパイプ椅子が並べてあって
傾斜もなくステージも低いので
後方の人たちは相当見にくかったと思います。
自分が座った席はその更の後ろでしたが
きちんとした椅子で傾斜もあり観易かったです。


あらすじ:
「ペニーレイン」は70~80年代にかけてフォークや
ニューミュージック系のミュージシャンが日夜集まる“聖地”として知られた。
田舎から夢を抱いて上京し、同店でアルバイトを続ける2人の男性(アキラ、マサヒロ)と、
デビューを夢見るシンガー・ソングライターの女性(サトコ)を中心に、
夢と現実、大人とのぶつかり合いなど、当時の青春群像をノスタルジックに描く。


アキラ・マサヒロ・サトコを中心にした当時の出来事を
現代のアキラとサトコが回想しながら話は進んでいきます。
サトコはシンガー・ソングライターとしてデビューが決まるが
持病の白血病が発病した為、白紙に戻りますが
その病気を逆に売り物にして
サトコが作った曲ではなくて
他の人が作詞作曲した曲で再デビューさせます。

このことで思い浮かんだのがaikoです。
彼女もメジャーデビュー曲が「あした」という他の人が作詞作曲した曲です。
あまり本人からはっきりしたことは聞いたことがないですけど
当時は相当抵抗があったんじゃないですかね。
実際、その後は全て自作曲で、現在まで一線で活躍していますから
その時の悔しさみたいなものがプラスに働いているんなら
これも正解だったわけですね。

その若い頃のサトコを演じたのがモリユイっていう女性で
新進の女優さんかと思っていたのですが
終盤に彼女が歌うシーンがあって
その歌いっぷりがかなり良くて
歌も歌えてすごいなぁと、帰ってきてから調べたら
本職はミュージシャンでした。
演技も自然に見られたし、今後、もっとメディアに出てくるかもしれません。

元モー娘のなっちも出ていましたが
前半は彼女とは気づきませんでした。
あまり演技は上手くないというイメージがあったのですが
そんなことはなかったです。
それよりも随分大人になってしまったなぁ、
という感慨の方が深いものがありました。

現在のサトコは小西真奈美、コニタンが演じていて
まぁこの中じゃ圧倒的に存在感がありますよね。
元々女優志望じゃなかったというのが信じられないです、
デビュー当時は近所の北区つかこうへい劇団の舞台に立っていたというのに
知らなかった、というのは悔やまれます。

とここまで基本的に褒めることばかりでしたが
唯一の、しかし最大の難点が主演の哀川 翔でした。
彼とコニタンは終始台本を持っていて、いわゆる二人だけは朗読劇スタイルで
はじめは演出でわざと下手の読んでいるのかと思っていました。
それが時間が進んでも一向に変わる様子がなくて
どうも本気でやっているようでした。
テレビや映画を観ていても特に演技が下手、という意識はなかったので
本当にびっくりしました。

朗読するだけなのに、声は通らない(マイクを付けています)、
滑舌が悪い、噛みまくる、の3拍子が揃っていて
国語の教科書を読む中学生でももっと上手く読めるだろう、位のレベルです。
またそれにプラスして、セリフの内容を自身で消化していないのか
感情ものっていない棒読みで、内容が全く頭に入ってきません。
コニタンと交互に読むシーンでは、あまりにも差があり過ぎて
斬新な笑わす演出かと思わせるほどです。
彼がしゃべるシーンになると、こちらがハラハラしてしまい
後半は怒りよりもいたたまれない気持ちの方が強くなりました。

これは正直お金を取れるレベルじゃないです。
自分は只だからまだいいけど、8000円も払ったお客さんは
怒っていいと思います。
多分、演出家の人とか現場のスタッフも哀川 翔が大物で注意できないんだろうなぁ、
業界の売り方を批判する(音楽とは関係ない病気を売り物にしたり)内容なのに、
その業界の現実を見せられるのは皮肉なものです。
客席には業界関係者っぽい人がたくさんいたから
どうせいい舞台でしたね、とかお世辞いいまくるんだろうなぁ。
どんな理由があるか分かりませんが、
本人には反省してもらいたいです。

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