これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
書いてありません。
読みやすさを心がけて書いています。
読んでみてください!!

鬼束ちひろ CONCERT TOUR 2011「HOTEL MURDERESS OF ARIZONA SHOW」

2011年12月17日 22時05分29秒 | 音楽
鬼束ちひろはアルバムをレンタルする程度にしか聴いていなかったのですが
数年前、福祉施設の実習の時に同じ班だった子が
鬼束ちひろのファンで、一人でもライブに行く位、好きだって言っていました。
見た目はまあまあ可愛くて、付き合っている人がいることには当然だと
思っていたのですが
その彼氏にバイト代を貢いでいるという話を唐突に聞かされて
びっくりしました。

大体月10万円位の稼ぎをほとんど渡しているということで
相手の歳は聞きませんでしたが、彼女は22歳で
ましてやルックスも結構いいのに何で?って疑問でした。
看護婦さんや福祉の仕事をしている人は
他人を助けることが生きがいみたいなところがあって
こういう共依存になる人が多いとは聞いていましたが
現実に目の当たりにすると不思議な気分でした。
これで別れた方がいいとか説得すると
余計に執着が生まれるので何も言いませんでしたけど
今では幸せに暮らしているのでしょうか。

そんなこともあって鬼束ちひろのファンは
精神的に変わった人が多いという偏見があって
今日行ってみましたが別に普通そうな人ばかりでした。
チケットはヤフオクで1400円で買ったので
もちろん2階の上の方でした。
東京国際フォーラムAは来る度、感じることですけど
観客の立場に立った作りをしてないなぁって。
自分は座高が高くも低くもありませんが
ちょっと猫背になるとステージが手すりに邪魔されて見えずらくなるし、
席間も狭くて居心地がよくありません。

肝心のライブですが、
これほどお客さんに媚を売らないライブもないなぁと思いました。
理由1、スクリーンがない
もっと狭いホールならわかるんですけど
こんな大きな会場でスクリーンがないので
最後までどんな顔しているか全く分かりませんでした。

理由2、MCらしいMCがない
曲間に思いついたようにしゃべることもあるんですが
まとまったMCは最後にちょっとあった位で
こんなに少ないのははじめてに近いです。

でもその曲間のしゃべりが結構面白くて
まず曲が終わってシーンとしている中、
「何かしゃべって」と一言。
それで会場の女性が「可愛い」っていうとそれに応えるだけど
男性が「好きです」みたいなことを言うと
「お前はしらん」って返しが秀逸。
最後の「Beautiful Fighter」の前に
以前所属していた東芝EMI時代の曲で
「忌々しいEMI時代の曲なので、歌詞間違えるから」と
「い(E)ま(M)い(I)ましい」に掛けたのかどうか知りませんが
ここまではっきり言う人も今時いないですよね。
今の所属レコード会社ってフォーライフミュージックで一青さんと一緒だけど
問題があったところの受け入れ先みたいになっているのでしょうか。
あと最後の「次のライブの予定は」の質問に
「ない」と一言で〆る感じとかは好きです。

理由3、演奏時間が短い
これには本当びっくりしました。
ライブもこれからってときに
「次が最後の曲です」ってここまでたったの11曲で
時間も1時間ちょっとしか経っていないっていう、
いつもこんなに短いんですかね。
結局アンコールを含めて14曲で1時間20分程度で終わってしまって
本当のファンの方々はこれで満足できるのかなぁって。

演奏はピアノのみで、歌う方にはこれはプレッシャーのように思いました。
他の方の書き込みを見ると、音程がずれていたとか書いてあったんで
実際そうなんでしょうけど、そういうことはあまり気にしないんですが
その緊張感が客席まで伝わってきて
落ち着いて見ていられない感じがしました。
自分は古いアルバムしか聴いていなかったので
知らない曲が多かったんですけど
いい曲だと思いました。

今日はじめて生で観覧してわけですが
もしかしたら椎名林檎よりも才能があるのかもしれないと思いましたが
あの奇怪さがそう思わせるだけで
はっきりしたことは分かりません。
ただこの歌声は好きになったらやみつきになるだろうなということは
想像に難くありません。
彼女が歌うから成立するのであって
いくら歌が上手い人が歌っても
この世界観に近づくことは難しいのではないでしょうか。
とにかく面白い体験をしました。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿