ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

スカーレットと毛皮のヴィーナス

2014年12月23日 | 文化・芸術

スカーレット・オハラ役のヴィヴィアン・リー。今年の〆の絵~

 

似てるといえば似てます。でもなんだか腹黒そう・・・

 

髪の毛とドレスのフリルは伊藤先生に手を入れてもらって、そこからまた頑張りました。バックのカトレアは年明けに直してもらうかなー。描いてから思いつきましたが、「カトレアを描こう」と決めたからといって、花の全部を描く必要はなかったです。花弁をクローズアップすればよかったかも。すると・この腹黒そうなスカーレットにピッタリだったような気がします。

 

全部は描かないで、ある1部分だけを描いて、それがカトレアだと分からせる。 自分がピアノを弾く時は、ごく自然に意識していることなんですけどね。ある部分を弾いただけで、何の曲か、だいたいの時代が分かるように弾くとか。例えばベルクで和声進行がロマン派の部分を弾いたとしても、それがロマン派に聞こえてはいけないわけです。まーギャグで:ショパンをメシアンのように弾く事も出来ますけどネ

 

上級ワザが思いつくまでになった。よしと思うことにして今年はおしまい。

 

それにしても:同じ写真を見て描いても書き手によって全然、違うんですよ~

同じ写真から・・

こちらはミラノ在住の方(中国人?)のスカーレット。モニカ・ベルッチみたいじゃない?

上手いなー  

イタリア美人を見過ぎてるんでしょね(笑)。イタリア女性は赤いルージュは付けませんから。オリジナルのドレスも色、形ともにイタリア人好みじゃないし。スカーレットってイタリア移民系だっけと思うような美しさ。スカーレット(ヴィヴィアン・リー)というモデルを通して、そこに自分の美人像とか、解釈とか、ひいては自分の性格(持ち味)が現れるんですね。いやー面白い。まるでクラシックのピアノみたい

 

こちらは伊藤路子先生のスカーレット

 すごい

バックはタラの街が燃えてるところだそうです。破格に素晴らしい。髪の毛のツヤ感と毛の流れ(巻き髪)、ドレスのフリルは・さすが少女漫画出身 教えてくれる時でも、バラの花とかフリルとか金髪とか巻き髪なんかは、ちゃっちゃっちゃーとフリーハンドで描いちゃうの。

 

「バラは1度描いておくといいですよー。作りが分かるので、後はフリーハンドで見なくても描けるようになりますよ~ 」と仰ってました。おしスカーレットの次はウチのアガタにバラを背負わせます

 

バックの風景も素晴らしい。まるで映画のセットのように、1度全部描いてから火の色で消していくという作業なんでしょうね。ドレスのフリルも、全部ラインを緑で描いてから透け感を出す所をホワイトで塗っていくんです。これがセンスいるんですよ。ヤザワのドレスがべったりと平面的なのはフリルがヘタなんです。もっと思い切ってホワイトで消していかないと立体感が出ないし、そもそも・ありえないフリルで・着れない服ですよね、パタンナーとか縫う人から見たら 

 

伊藤先生のスカーレットは「しっかり者」で少女っぽくて、スカーレットの中に先生自身が入り込んでるようです。

 

それに比べてヤザワのスカーレットの「ヤな女」感プンプンの腹黒そーな感じ

まるで増田いづみ憑依したみたいですぞ(笑)。顔もクリソツじゃん。「コレ、誰かに似てるなー」と思ったけど、増田であったか

お元気かしら。懐かしくて絵に描いちゃったわ 昔はこんなだったわよねー美人だったわー沖縄にも是非・遊びにきてね

と画面に向かって呟く。画像検索はヤメておく

 

 

さて今週で護身術/合気道も今年最後のレッスン(と先生が言う。「稽古」じゃない)です。1年ほど習って、「小手返し」もなかなか決められませんが、1度だけ1か条で・先生を「痛ーい痛い」と決められました もちろん先生は無抵抗。反撃で受け身なんか取られたら救急車騒ぎになりますからね

先生の「痛ーい」という甘美な呻きが頻繁に聞けるよう来年も精進します

今年最後のレッスンでも聞ければ、もう今年思い残す事はないです。

 


桜坂劇場で1月17日から公開のポランスキーの『毛皮のヴィーナス』。楽しみ~

 

 映画『毛皮のヴィーナス』 劇場予告編 12月20日(土)Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開!  

 

 

年末年始は音源編集の準備です。

 

では残りわずかな今年を楽しみましょうね

 

 

 

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