ピアニスラー

ゴールド・フィンガー、ハイパー・ピアニスト矢沢朋子のブログ

ノエル逝く

2016年03月10日 | ペット

             

       矢沢ノエル。享年12歳(くらい)。死因:悪性リンパ腫。3月9日没。

 

まさかオスカルより先にノエルを看取るとは思っていませんでした。

 

9月にオスカルが具合が悪くて本人も生きる気力が無さげだった時に準備してた本

 

ネコの看取りガイド ネコのきもちがマルわかり

を見ながら、オスカルの万が一に備えていたので、犬でも気持ちの準備をしつつありました。

飼い主が悲観的にならない、というのが最大の鬼門ではありますが;ノエルに関してはうまくいったと思ってます。畑にはもう1ヶ月近く連れて行けませんでしたが、近所の公園やクワズイモを取ってアロエを植えたりには付き合ってもらってました。それが4日前とか。

2日前から帰宅しても玄関に尻尾を振って迎えに出てきてくれなくなりました。

 

昨日は「お粥じゃなくてドッグフード(カリカリ)が食べたい」と伝わってきたので、もうほとんど食べれなくなっていたけど、少なめの1食分お皿に入れてあげてみたらほぼ完食したのでした。

ノニを飲みだして3日ほどでしたが、4時間おきに吐くのも止まり、下痢をするでもなし、「これで治っていくんだ」と思ってました。カリカリは消化に悪いとは思ったけれど、目を輝かせて食べた生肉も食べなくなり、尻尾を振って食べたお粥も食べなくなったので:「何か変化が起きてる・・」とは思ってました。

 

朝、「ん?何か枕元のノエルが騒いでる?」と目が覚めたら、シートに大盛りのンコがしてあって、本人は決死の思いでハウスに戻っていたのでした。これだけ排泄して、ハウスまで歩いて行ったんだから、やっぱりノニは効くんだな!と思ってたら、そのまま危篤状態に突入しました。

 

朝10時からマラソン状態で13時間。人も動物もですが、最後のエネルギーを全て燃焼して旅立ちます。毎回、見送る時に思いますが:死ぬのも重労働です。最後のひと仕事ですね。12時間ほどマラソン状態で、呼吸がちょっとラクになった時に失禁して脱糞、痙攣、そしてまたマラソン状態。意識はほとんどないんですが、時々戻る感じ。パソコンの近くに寝かせて、呼吸の仕方が変わった時に声をかけて撫でます。家での書類仕事が多い時期でよかった。

 

「今、ちょっと意識があるな」という時に色々話しかけたら、涙が流れました。生理現象と獣医は言うでしょうけど。最後の1時間ほどは呼吸も穏やかで、周りの様子に聞き耳を立ててました。そしてフィニッシュの断末魔が5分。苦しくて唸って、3回、吠えるように唸って旅立ちました。「なんでこんなことに」と言ってました。

 

安楽死も考えましたが、バニラと違って持病持ちではなかったので「通いの獣医」というのがなかったから、よく知らない場所で処置をされるのもよくないと思い、「頑張れ!」とか「もう頑張らなくていいから。ラクになりな?」と声をかけながら、スポイトで時々、水を飲ませてました。マラソンランナーの水分補給みたいなものですね。辛そうだけど、たまに行く獣医さんはお休みの日だったんです。連れて行ったら:「まだ生きてたのか」と驚いたかも。

 

本人も最後まで死ぬつもりではないから、本当に苦し過ぎて唸りだしたら安楽死させたいのは山々なんですが、人間のように(ヨーロッパで安楽死が認められている国)「今日は天気も良くて気分も悪くないから安楽死の日にする」という決定が難しい。

 

 寝てる時間がほとんどでしたが排泄は自分で出来てたから、こんなに早く逝くとは思わなかった。やはり男は「太く短く」生きるのか。バニラもアリスも寝たきりで要介護状態で1ヶ月以上生きたけど、それは女だったからなんですね。

 

メスは人間でも犬でもネコでも:「これ、身体に良さそう美味しい」というモノを好む種別なんですが、これも種別を問わず、オスは「肉。ジャンクフード」が好きだということがよく分かりました。人間でもランチに牛丼とかカツカレーとか食べてるのは圧倒的にオスですね。『太く短い食』。

 

アガタは「ジュース美味しい」と思ってる様子ですが、ノエルもオスカルもパリスも好きではないんです。2ヶ月よく飲み続けました。ひとえにノエルが犬で私がボスなので逆らわなかったから。ネコのオスには無理でしょう。

 

(アニマル・コミュニケーションでも)ノエルは初めて私に敬語で話しかけるペットでした。「スーパーまで付き合って?」「いいですよ」というように。

バニラだと「うん!行こう!」という感じだった。

 

「畑、付き合って?」「あそこは蚊が多いから・・長時間はヤですよ?」というように。上司の命令は絶対。男だから。バニラやアリスはイヤな時は:「ひとりでどーぞ」という感じだった。ノエルは帰りたくなると「そろそろ帰りませんか?」と寄ってくるんです。

 

ノエルの後2週間ほどして来たオスカルで初めてネコを見て、犬と同じように遊ぼうとしたらオスカルに椅子の上から頭をネコパンチで叩かれて以来、ビミョ~な立場だ・・と思ってノエルは控えめに暮らしてきました。相手はネコなのでボスではないけど、威張るわけにもいかないという。しかもいざとなると強いし多勢だし。ただネコなので徒党を組まないから気楽だったようです。

 

永遠の別れ ー哀しみを癒す知恵の書 エリザベス・キューブラー・ロス著

 

2007年6月に買って読んでました。2002年に母を見送って、しばらく具合が悪かったんですね。

この辛い時期をバニラが支えてくれて、そのバニラ亡き後をノエルが支えてくれました。

 

ものすごくモテる犬でした。公園でもメスが「遊びましょ」とちょっかい出してくるし、散歩してても「わぁ~カワイイ犬~」と人間にも言われて。ネコも寄ってきちゃうし。オスカルもアガタも「キレイな犬だなー」と惚れ惚れと見入ってました。本人も分かっていて「ふふふ・・」って笑ってましたね。

 

生まれつき視力が良くなかった(先天性白内障)ので、散歩もしやすかった。

 

後悔は:こんなに早くに逝ってしまうなら去勢しなければ良かった。攻撃的でもなく、人間の子ども好きで、ネコでも受け入れるのんびりした気質だったから、肛門腺腫瘍ができなければしてなかった。ホメオパシーでも治らなかったので、うっかり手術をしてしまったことが、癌のリスクを高めたかもしれません。ごめんね

 

10時50分頃亡くなって、1時間ほどして死後硬直で手足が固まってから最後のお風呂に入れました。首はまだ温かくて柔らかくて洗いにくかったけど。30分ほどで死後硬直が始まってしまうので、ここは急がないと。

 

ドライヤーをかけて開いていた口を頭の下にタオルを入れて傾斜を作ることで閉じさせて、肛門に割り箸でティッシュを詰めました。まだ出てくるから。

 

もう沖縄は25°前後なので、本日の午後には荼毘に付します。

こんなキレイな犬が家の中から消えてしまうのが淋しい 。

 

ありがとう。楽しかったよ、ノエル。

 ノエル

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