カメラと戯れて・・・いるのかも

2009-05-06 23:14:45 | 徒然に



白い藤棚が蓮池の向こうに見える

池の岩にはカメが甲羅を干している

藤棚の向こうの斜面には車いすのおばあちゃんを押す

日傘の女性が居る

そして私はファインダー越しにそれを見てる

・・・・・

重くて高価なレンズを、でかくて重いカメラに付けて
衰えた腕の筋肉をギシギシさせながら
新しい感動が欲しくてカメラを向ける
でも、実際はおざなりな撮影と、撮影技術の勉強はなおざりにして
ただ、惰性でシャッターを押しているだけ

・・・・・



藤棚の下で広がる枝と垂れ下がる花房を見上げる

生憎の曇り空は、白い花房を無情にも灰色ににじませてる

そして、無骨に伸びた枝だけが自己主張を見せつける

立ち上がる幹は洞(うろ)をうがちながら身をくねらせて

光を求めて伸びる枝達をどっしりと支えてる

・・・・・

この画像で表現したかったのは、この幹と枝なのに
ナントいい加減な切り取り方なんだろう
魚眼を付けたカメラを片手で持って腕を伸ばして
自分の姿が映り込まないようにへっぴり腰でシャッターを押す
もっと違う撮り方があるだろう・・・

自問自答しながら
 深く執着しないまま、
  自分の撮影意図は空回りしたまま
   いい加減な妥協をしてしまう
    その結果が後で胃を痛くさせる







そんな俺の思いなど知ってか知らずか

白い花房は、ただ風に揺れて俺に語りかける

まあ、ゆったり行こうよ

しなやかな心を持たなくっちゃ~

お前の感激を人に伝えられないぞ




藤の花も色々あって、
皐月のさわやかな風と共に
長い花房が揺れる様は
生きてるって好いこともあるものだ
なんて思ってしまって・・・しあわせ




花房と言うにはおこがましいほど短い花達が
淡い色の唇の乙女を連想させる
やっぱり
無心に花達とカメラを通して戯れる
それでよいのだ~~~    にゃろめ