船検を明日に控え、DBのお色直しも大詰めを迎えました。
海に下すにあたって船底の塗装を終えました。
以前はまだらになっていた部分を青い塗料で覆ったものです。
船底の塗料には不思議な名前がついていて「うなぎ」「くじら」「ふぐ」等とメーカーによって呼び分けられています。
船底は常に海水に浸かっているために海草や貝などが付着しますが、ここに使用される塗料は、常に活性面が海水中に
露出し、安定した防汚性を維持することを求められます。そこでセルフポリシング(加水分解)の作用により不良塗膜が蓄積されず船体の平滑性を維持する塗料が選ばれます。
「うなぎ」呼称のもととなったのは、ぬるぬるした、つかみづらいなどのイメージで付着物を寄せ付けないことをアピールしたかったのでしょうか。
その他の名称も同じようないわれでしょう。
欠点は塗料が溶け出すため頻繁に塗り替えなければならないことです。
そのため価格が大きな要素となるのですが、今回はこの中では最安値の「ふぐ」を選択しました。
最後のお色直しは鼻筋です。
最上部にある操船席から船首へ降りて、アンカーをとるため、最短での移動が必要です。
そこで、カバーを一部折り曲げて、直接船首へ降りられる階段を付けることにしました。
今、そのための準備をしているところです。
頭から鼻の先にかけてどんなことになるのでしょうか。