勤務先の後輩夫婦に子供が生まれて3ケ月。
ご当地では「なーふぃー」と呼ばれている命名祝いの席が設けられます。
「なーふぃー」とは「名前をあげる(つける)」というような意味で、首の座り始めた生後3~4ケ月に行う命名のお祝い。
祝い金3,000円程度を用意しておうちに押しかけ、赤ちゃんを抱いたり泣かせたりして、いいだけ飲み食いしてオトーリを回して、名前を記した札の入った札と(たいていは)お米券をいただいて辞するという段取り。
床の間に掲げてある命名紙。
実は父親の依頼で私が千円の筆でしたためたもの。桐子ちゃんは一生これに見守られて暮らすわけね。
百名を超える人たちが入れ替わり立ち替わりお祝いに駆けつける中、空気を読んで適当に切りあげるのが礼儀。
これで約20人、女性や親族席があって、さらに女性専用のVIP席には10数人。これが3~4回転するわけですね。
父親はオトーリの回しすぎでベロベロ、母親とお手伝いに来た親族たちは準備と接待でヨロヨロ、当人は突然おかれた環境にびっくりしすぎてヘロヘロという状況。
こんな中長居をするやつを「ナガチビ(尻の思いバカ)」というらしいが、まさしく「ナガチビ」な夜でありました。