今年の発生台風10号までは宮古島に近づかず、それでも干ばつにならなかったのは梅雨時の降雨と適度なスコール。
海温が上がるにつれサンゴの白化現象が顕著となり、スコールでは間に合わなくなってそろそろ台風が来てもかまわんぞ!なんて思っていたら11号はトンでもルートを選択したようです。
今のところ宮古島の南にあるトランポリンを使って突然の進路変更の予想。
接近の影響が出るまで台風対策が急がれます。
そこで本日実施した対策その1
小さな庭に自由に枝を出しはびこる低木。
2ⅿ以上にもなってもはや低木の域を超えてしまったタイワンレンギョウとハイビスカス。
しかし「根は大地にしっかりと」というわけにはいかず、台風の風を受けると簡単に倒れてしまう弱っちい奴なのでございます。
何故かというとこの島の地質構造と関係がおありです。
この島はご存知のように空隙の多い琉球石灰岩が基盤となってその上にそれらが砕かれた粘土質の表土で被われた構造となっているのでございます。住宅を建てるときは琉球石灰岩までには届かない表面から2メートルほど掘ってその上に琉球石灰岩の砕いたものを載せ、良質な土で平らにしたうえで建築物の基礎の支えとなるコンクリートを敷くことになります。
最近隣家の建て替えを子供のように連日観察した画像がありますので紹介します。
これが隣家の基礎部分です。壁にあたる部分に敷かれたコンクリートの基礎の下にあるのが敷きならされた土砂ですがその下には画像の上方にある白い砕かれた琉球石灰岩が敷かれています。
これが庭に植えられた木の根には厄介者で、根を下に張ろうにも砕石に邪魔されて張れずその位置でとぐろを巻いてしまうのです。
庭木を植える際にもこの砕石がゴロゴロ出てきて、見ないふりをして掘るのをやめてしまう私です。
説明がくどくどと長くなってしまいました。結局根を張れない庭木は台風の風で哀れにも根こそぎやられてしまう結果となるのです。
そこで対策の一つとして、台風接近の前に枝葉を落とし全体の受風面積を軽減してやることを考えたわけです。
それがこの結果。
これが対策前。
これが対策後。
全体に高さを抑え、樹木下部を鋤いて風の通り道を作りました。
私の評価では、「30%ほど受風面積を減じることができトランポリン台風への対策第一段階を終えることができた」というところです。
失敗に終わった時は笑ってやってください。
さあ来い11号トランポリンめ!