今シーズンの開幕投手を務めた小笠原慎之介。
甲子園優勝投手も今年で3年目のシーズン。2015年ドラ1はドラゴンズの将来のエース候補。
5/10現在、6登板1勝2敗
失点24自責点21御率4.89
投球回38.2被本塁打6
今シーズン、低めの両サイドに変化球がきっちりコントロールされ、落差のあるチェンジアップも随所で決まる。いよいよプロらしい投手になってきました。
しかし、ストレートの球威があまり感じられない。上体が全体的に高く下半身を使いきれてない様に見える。今年初め力感なく力のある球を投げることを課題としてキャンプから取り組んだ様だが。
甲子園で優勝した時と比べるとマウンドでの躍動感がなく重心が高くフィニッシュ後、後ろ左足が跳ね上がるくらい前傾になってなくスムーズな重心移動が球に伝わらない為か、高校時代の方が今よりもう少し球威があったはず。
※YouTubeからお借りしました。
決定的に違うのは、上げた右足を上下動させる。わかりやすく言えば、かつてのDeNAの元エース・三浦大輔さんの様な動き。
いわゆる「二段モーション」である。
【二段モーション】
今年1月にプロアマ合同の日本野球規則委員会が開かれ、公認野球規則から、定義38の【注】すなわち二段モーションを反則投球とする規定を削除することが決まった。これを受けて、日本野球機構(NPB)も1月29日、規則改正を正式発表したのである。いわゆる“二段モーション解禁”。
記憶に新しいのは昨年、西武の菊池雄星投手は、8/17の楽天戦と8/24のソフトバンク戦(プレイボールから1球目での反則判定があった)で計3回、二段モーションによる反則投球をとられ、フォーム修正を余儀なくされた。
小笠原の憧れのプロ野球の先輩、同じサウスポーでもある菊地投手の投球スタイルを参考にしているのか?
二段モーションのメリットを考えてみると、
①相手打者のタイミングを外すことが出来る。2段目のタイミングを微妙に変えることが出来るため、フォームにより、打者を幻惑出来る。
②「1・2・3のタイミング」で投げる際に、2のところで静止することにより、投球動作に溜めを作ることができるため、より力をボールに入れることが出来る。
③一度静止する動作を入れることにより、リズムのある投球ができて投げやすい。
④投球フォームに悩んでいる選手や、成績が残せていない選手が2段モーションに挑戦することにより、開花する可能性がある。
等々。
小笠原は、上げた足の上下動だけでなく、上げるタイミングそのものも工夫して変えている様だが、私には二段モーションがどうにも不満でならない。
真っ向勝負のワインドアップからどんどんストレートで打者に挑んでいって欲しい。
甲子園で怖いもの知らずに相手を上から見下ろしていたあの投球フォームが見たい。(添付YouTube参照)
以下はネット記事より(CBC、若狭アナウンサー)
☆「全てが一級品」西武・菊池雄星からの助言
小笠原憧れの投手、西武の菊池雄星だ。「全てが一級品。僕の中ではナンバーワン」と尊敬している。2017年6月16日。ナゴヤドーム。中日・西武1回戦。小笠原は菊池と投げ合った。首脳陣に「どうしても投げさせて下さい」と志願した。高卒2年目で直訴。大胆である。結果は9対1の完敗。「力の差を見せ付けられました」と脱帽した。
昨オフ、私が司会をするCBCテレビ『サンデードラゴンズ』では小笠原と菊池の対談を企画した。しかし、双方の予定が合わず、断念。代わりに私が小笠原の質問を持ってメットライフドームまで足を運んだ。練習方法、試合前ルーティン、キャンプの過ごし方など質問は多岐にわたり、取材は1時間を越えたが、菊池は一つ一つ丁寧に答えてくれた。
ローマは一日にしてならず。菊池にも紆余曲折があった。入団後、肩を壊してフォームを崩した。ストレートが走らない。変化球に頼った。迷った。焦った。しかし、転機があった。「かずさん(石井一久)が真っ直ぐを磨けと。それで目が覚めました」と振り返る。その後、菊池はストレートを徹底的に投げた。さらに筋肉の仕組みや栄養学も独自に勉強。そして、今がある。菊池は小笠原にメッセージを送った。
「私がスタイルを確立したのは5、6年目。まだ焦る必要はない。ただ、ストレートは磨いて欲しい。甲子園で優勝した時の小笠原君はもっと荒々しかった」
☆小笠原慎之介が意識する「松坂大輔」
キャンプで小笠原はとことんストレートを投げ込んだ。「もっと下半身を使って投げないと」「もっとフィニッシュ以外は力を抜かないと」。小笠原は常にどうすれば強い真っ直ぐが投げられるかを考えていた。菊池の助言が響いたようだ。
「1年目に岩瀬さんに『右手で投げろ』と言われた意味もやっと分かりました。左手を振ろうとすると力む。でも、右手を引こうとすれば、勝手に左手が走ってくれるんです」。嬉々として解説する小笠原が微笑ましかった。
なぜ、そんなに開幕投手になりたいのか。小笠原はまだ3年目。菊池の「ストレートを磨け」というアドバイスは素直に受け入れているが、「焦る必要はない」という忠告には少し逆らっている。左腕はニヤリと笑った。「僕、せっかちな性格なんで」。そのふてぶてしい態度は頼もしい。しかし、感心している場合ではない。私は踏み込んだ。
「開幕投手になりたい理由は?」
小笠原は低い声で答えた。「2年後には入ってくるんですよ」。意味が分からない。「2年後?」
「そうです。大学に進んだ同い年の連中がプロに入ってくる。その時には圧倒的な存在でいたい。差をつけていたい。だから、今年、開幕投手になりたいんです」
声が大きくなった。「誰か意識している同級生がいるのかい?」「いや、特に」「では、なぜ?」。疑問が続く。
「松坂さんです」。また意味が分からない。「松坂大輔?」「そうです。松坂さんは圧倒的でした。春夏連覇して、いきなりプロでも活躍して。だから、松坂世代というフレーズが生まれた。若狭さん、小笠原世代って言葉あります? ないでしょ。僕がまだまだなんです」。目が鋭くなった。
「今年、対戦したいバッターは?」
小笠原は刺激を受けている。あの菊池とあの松坂に。菊池+松坂=小笠原。考えるだけでゾクゾクした。そして、聞いた。「今年、対戦したいバッターは?」「そうですね……」。しばらくして口を開いた。「1人じゃないと駄目ですか?」。質問だった。「別に1人じゃなくても。2人でも3人でも」と返した。「だとすると……」。息を飲んだ。
「広島打線ですね」
意外な答えにまた驚いた。驚いている場合ではない。間髪入れず、聞いた。
「広島打線をどうしたい?」
「何も言えなくしたいっす」
どこまでゾクゾクさせるんだ。真っ赤に染まり、大歓声が耳をつんざくマツダスタジアム。敵軍は次々に飲み込まれ、脆くも崩れ去っていくあの場所を、この男は本気で静まり返らそうとしている。
以上、ネット記事より。
開幕戦こそ広島打線を黙らせることは出来なかったものの、6試合全てクオリティースタートに近い安定したゲームは作ってる。
しかし、終盤の疲れが出始めた頃に失点し勝ちに結びついてない状況。
チームがなかなか援護点を取ってくれない中でも臆することなく力勝負のストレートで相手チームを黙らせて欲しい。
明日の予告先発が発表されている。
相手は難攻不落の讀賣・菅野はJAPANのエース。互角の戦いを期待したい。
特にゲレーロにはインコースをえぐるストレートでガンガン攻める姿を見たい。
甲子園優勝投手も今年で3年目のシーズン。2015年ドラ1はドラゴンズの将来のエース候補。
5/10現在、6登板1勝2敗
失点24自責点21御率4.89
投球回38.2被本塁打6
今シーズン、低めの両サイドに変化球がきっちりコントロールされ、落差のあるチェンジアップも随所で決まる。いよいよプロらしい投手になってきました。
しかし、ストレートの球威があまり感じられない。上体が全体的に高く下半身を使いきれてない様に見える。今年初め力感なく力のある球を投げることを課題としてキャンプから取り組んだ様だが。
甲子園で優勝した時と比べるとマウンドでの躍動感がなく重心が高くフィニッシュ後、後ろ左足が跳ね上がるくらい前傾になってなくスムーズな重心移動が球に伝わらない為か、高校時代の方が今よりもう少し球威があったはず。
"中日 小笠原慎之介 東海大相模 威力あるストレート集 【中日ドラゴンズ 2015年ドラフト1位指名】" を YouTube で見る
※YouTubeからお借りしました。
決定的に違うのは、上げた右足を上下動させる。わかりやすく言えば、かつてのDeNAの元エース・三浦大輔さんの様な動き。
いわゆる「二段モーション」である。
【二段モーション】
今年1月にプロアマ合同の日本野球規則委員会が開かれ、公認野球規則から、定義38の【注】すなわち二段モーションを反則投球とする規定を削除することが決まった。これを受けて、日本野球機構(NPB)も1月29日、規則改正を正式発表したのである。いわゆる“二段モーション解禁”。
"中日ドラゴンズ 小笠原慎之介 9奪三振を奪う力投を見せたが、終盤に崩れ2敗目… 4回戦 vs DeNA【プロ野球2018】" を YouTube で見る
記憶に新しいのは昨年、西武の菊池雄星投手は、8/17の楽天戦と8/24のソフトバンク戦(プレイボールから1球目での反則判定があった)で計3回、二段モーションによる反則投球をとられ、フォーム修正を余儀なくされた。
小笠原の憧れのプロ野球の先輩、同じサウスポーでもある菊地投手の投球スタイルを参考にしているのか?
二段モーションのメリットを考えてみると、
①相手打者のタイミングを外すことが出来る。2段目のタイミングを微妙に変えることが出来るため、フォームにより、打者を幻惑出来る。
②「1・2・3のタイミング」で投げる際に、2のところで静止することにより、投球動作に溜めを作ることができるため、より力をボールに入れることが出来る。
③一度静止する動作を入れることにより、リズムのある投球ができて投げやすい。
④投球フォームに悩んでいる選手や、成績が残せていない選手が2段モーションに挑戦することにより、開花する可能性がある。
等々。
小笠原は、上げた足の上下動だけでなく、上げるタイミングそのものも工夫して変えている様だが、私には二段モーションがどうにも不満でならない。
真っ向勝負のワインドアップからどんどんストレートで打者に挑んでいって欲しい。
甲子園で怖いもの知らずに相手を上から見下ろしていたあの投球フォームが見たい。(添付YouTube参照)
以下はネット記事より(CBC、若狭アナウンサー)
☆「全てが一級品」西武・菊池雄星からの助言
小笠原憧れの投手、西武の菊池雄星だ。「全てが一級品。僕の中ではナンバーワン」と尊敬している。2017年6月16日。ナゴヤドーム。中日・西武1回戦。小笠原は菊池と投げ合った。首脳陣に「どうしても投げさせて下さい」と志願した。高卒2年目で直訴。大胆である。結果は9対1の完敗。「力の差を見せ付けられました」と脱帽した。
昨オフ、私が司会をするCBCテレビ『サンデードラゴンズ』では小笠原と菊池の対談を企画した。しかし、双方の予定が合わず、断念。代わりに私が小笠原の質問を持ってメットライフドームまで足を運んだ。練習方法、試合前ルーティン、キャンプの過ごし方など質問は多岐にわたり、取材は1時間を越えたが、菊池は一つ一つ丁寧に答えてくれた。
ローマは一日にしてならず。菊池にも紆余曲折があった。入団後、肩を壊してフォームを崩した。ストレートが走らない。変化球に頼った。迷った。焦った。しかし、転機があった。「かずさん(石井一久)が真っ直ぐを磨けと。それで目が覚めました」と振り返る。その後、菊池はストレートを徹底的に投げた。さらに筋肉の仕組みや栄養学も独自に勉強。そして、今がある。菊池は小笠原にメッセージを送った。
「私がスタイルを確立したのは5、6年目。まだ焦る必要はない。ただ、ストレートは磨いて欲しい。甲子園で優勝した時の小笠原君はもっと荒々しかった」
☆小笠原慎之介が意識する「松坂大輔」
キャンプで小笠原はとことんストレートを投げ込んだ。「もっと下半身を使って投げないと」「もっとフィニッシュ以外は力を抜かないと」。小笠原は常にどうすれば強い真っ直ぐが投げられるかを考えていた。菊池の助言が響いたようだ。
「1年目に岩瀬さんに『右手で投げろ』と言われた意味もやっと分かりました。左手を振ろうとすると力む。でも、右手を引こうとすれば、勝手に左手が走ってくれるんです」。嬉々として解説する小笠原が微笑ましかった。
なぜ、そんなに開幕投手になりたいのか。小笠原はまだ3年目。菊池の「ストレートを磨け」というアドバイスは素直に受け入れているが、「焦る必要はない」という忠告には少し逆らっている。左腕はニヤリと笑った。「僕、せっかちな性格なんで」。そのふてぶてしい態度は頼もしい。しかし、感心している場合ではない。私は踏み込んだ。
「開幕投手になりたい理由は?」
小笠原は低い声で答えた。「2年後には入ってくるんですよ」。意味が分からない。「2年後?」
「そうです。大学に進んだ同い年の連中がプロに入ってくる。その時には圧倒的な存在でいたい。差をつけていたい。だから、今年、開幕投手になりたいんです」
声が大きくなった。「誰か意識している同級生がいるのかい?」「いや、特に」「では、なぜ?」。疑問が続く。
「松坂さんです」。また意味が分からない。「松坂大輔?」「そうです。松坂さんは圧倒的でした。春夏連覇して、いきなりプロでも活躍して。だから、松坂世代というフレーズが生まれた。若狭さん、小笠原世代って言葉あります? ないでしょ。僕がまだまだなんです」。目が鋭くなった。
「今年、対戦したいバッターは?」
小笠原は刺激を受けている。あの菊池とあの松坂に。菊池+松坂=小笠原。考えるだけでゾクゾクした。そして、聞いた。「今年、対戦したいバッターは?」「そうですね……」。しばらくして口を開いた。「1人じゃないと駄目ですか?」。質問だった。「別に1人じゃなくても。2人でも3人でも」と返した。「だとすると……」。息を飲んだ。
「広島打線ですね」
意外な答えにまた驚いた。驚いている場合ではない。間髪入れず、聞いた。
「広島打線をどうしたい?」
「何も言えなくしたいっす」
どこまでゾクゾクさせるんだ。真っ赤に染まり、大歓声が耳をつんざくマツダスタジアム。敵軍は次々に飲み込まれ、脆くも崩れ去っていくあの場所を、この男は本気で静まり返らそうとしている。
以上、ネット記事より。
開幕戦こそ広島打線を黙らせることは出来なかったものの、6試合全てクオリティースタートに近い安定したゲームは作ってる。
しかし、終盤の疲れが出始めた頃に失点し勝ちに結びついてない状況。
チームがなかなか援護点を取ってくれない中でも臆することなく力勝負のストレートで相手チームを黙らせて欲しい。
明日の予告先発が発表されている。
相手は難攻不落の讀賣・菅野はJAPANのエース。互角の戦いを期待したい。
特にゲレーロにはインコースをえぐるストレートでガンガン攻める姿を見たい。
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