陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

山口敦子詩集『芭蕉 古の叙事詩』

2013-12-03 | 詩関係・その他

12月の初日に1冊の詩集が届いた。                                                       秋田県出身の先輩詩人、山口敦子さんの『芭蕉 古の叙事詩』。 芭蕉の句に自らの人生、故郷への思いなどを織り交ぜた39の詩篇。芭蕉の句を作品の中に位置させ、そのうえで関連する思いを一体化させている稀有な詩集とも言える。

著者略歴を拝見すると、数多くの著書が並び、平成23年には『旅路 山頭火の世界へ』を刊行されている。あとがきで「山頭火の自由律俳句と、私の詩とをタイアップする試みをしてみましたが、今回は、同じ禅や仏教習得の定型律俳句の”松尾芭蕉”へ挑戦してみました。」と述べ、表現形態に対する意欲的な取り組みが伝わってくる。

 

 「紅花」                                                                        (略) /あの小さな小さな可憐な紅花から見事な反物が一反作られる/真に驚嘆の一言で/自然の草木花に改めて頭の下がるがる思いで/これがさらに広い広い紅花畑などを見たら/さぞかし心も弾む事であったろう/                         

     眉掃(まゆはき)を面影にして紅粉(べに)の花

 芭蕉がこのように女性を詠うのは珍しい/それだけ強く”紅花”に乙女像を/連想させられたのであろうか/ (略)                                               

   

山口敦子さんは、昭和18年、秋田県の旧阿仁町比立内生れ。童謡詩集、絵本など数多くの著書を持つ。東京在住。

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