陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

矢代レイ 第二詩集『水を生ける』

2015-08-08 | 詩関係・その他

矢代レイさんの第二詩集『水を生ける』が出版された。体調を崩されたのであったか、あとがきに「<今、わたしが消えたら、作品はどうなる?>これまで時間とともに生きた詩は、誰にも気づかれることなく処分される。それではさびしすぎる・・・。(略)退院後、ふと第二詩集を出そう、作品は残せるときに残しておこう、という気になった。」と、あとがきにある。今年3月に亡くなられたお母さんが、多くの俳句を残されていたことに関連しているのかも知れない。同封されていた矢代さんの個人誌「ピッタインダウン」は、そのお母さんの特集であった。

 夕暮れ/陽は空に虹を射し/丘を黒い切り絵にする/点滅する風車は/糸車となって/                                                         夜も/わたしを編みつづける/しなやかに/ふかく                「風車」第四連

                                                   

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