6月に入って気温もそれなりに上がり、今日は初夏そのものであった。
夕刻、家の前の小さな”土の空間”に咲き出している植物たちに目をやり、カメラを持ち出してあれこれアレコレ映してみたりしていたら、褐色の小さな虫が特攻してくるではないか。あぁもうそんな季節か、と思い返す。刺された時の猛烈な痒みが想起されて思わず後ずさりする。
小さな屋敷の隅っこに今が旬のスグリの実がなっていた。ビー玉のような模様が見えて、今が食し時だ。赤く熟してから食す人もいるらしいが、青臭く?酸っぱい実は今がイイニキマッテイル。棘のある枝の間に手を入れて、クルリンとした青い実を摘まみとると、もう、そこでホッぺタの内側からジュワ~ッと酸味が湧き出して、遠い少年の頃に戻ってしまう。
幸せな初夏がやってきた。