映画のプログラムが出てきた。
こんなスパイ、ヒーローものの映画が格別好きだった。
スパイ道具に目を凝らしたり、パロディに一拍遅れて反応したり、取り巻きの美女ガールズにため息をついたり、スマートでモテモテで華やかなスーパーヒーローに本気で憧れたもんだ。
それから数年前まで映画館を出ると、小林旭の決めポーズとか、ブルース・リーのヌンチャクポーズとか、遠山の金さん桜吹雪ポーズとか、「アイ・アム・ボンド、James Bond」「死んでもらいます」「Go ahead. Make my day」「退治てくれよう、桃太郎!」「飛ばねぇ豚はただの豚だ」「I'll be back」系の決めセリフを発っしながらトボトボ家路に着いていた。
振り返ってみれば、ヒーロー志向はハリマオー、月光仮面から東映やくざ映画の健さんを通過して、ジェイソン・ボーンまで、長く長く続いたもんだ。
今ならさしずめ、東京都荒川区在住の奈緒子さん(トリックの)のセリフ「すべてお見通しだ!」ってなポーズと決め台詞ですね。