田舎に住む高齢の母の入院で、東京の桜満開直前に田舎へ。
重篤な病状ではないので、”ついで”観光しながら見舞いと替え着を届ける。
盛岡の石割り桜はいままだ蕾で、石垣が美しい岩手公園(不来方城址)の木々も枯れ木状で寂しげだ。
けれども城址には、宮沢賢治の「岩手公園」の詩碑もあるが、石川啄木の句碑の詩は「不来方の お城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心」と爽やかな気分にさせてくれる。
(啄木の苦難の生涯はこの際連想せずに)
午前中に展示替えした国立西洋美術館に行った。
フェルメールの室内風俗画に転向する前の初期作品「聖プラクセディス」ではないかと思われる絵が展示されていた。
そのあと東京都美術館の「新印象派」展に行った(2×3mのスーラの代表的大作はありません)。
結局いろいろに分類(今回は印象派~新印象派~フォーヴィスム)される表現方法は、その時代の好みに合わせて(もしくは流行させて)作られた小ブーム的傾向の作品群と言う事でしょうか。
ふとパンダを見に上野動物園にも入ってきた。
パンダ君は2頭とも大変元気でした。アライグマは疲れて木の上で寝ていました。
夕方、最近オープンした中村屋サロン美術館にも入りました(柳敬助展開催中)。
懐かしの歌声を聴きに。
昼はウォーキングがてら肖像画で名が知れている「中村彝アトリエ記念館」へ、ここの庭に咲いている椿の花は一般的な花弁ではなく、チョット珍しいタイプだった。
この花にも似たかんざしを製作展示している「つまみかんざし博物館」にも立ち寄った。
18:00から中野サンプラザ(周辺再開発で近く解体予定)で、所属歌手(都はるみ、舟木一夫、細川たかし、新沼謙治、ミッツ・マングローブ、弘田三枝子、こまどり姉妹等)が出演し、美空ひばり、島倉千代子のビデオ映像もあって、徳光和夫司会の「コロムビア大行進2015」(2時間40分)を観てきた。
蒲田青春時代以来、四十数年ぶりに平山みきの「真夏の出来事」が聴けて良かった。
東京で同級会が開催されるので、岩手から上京してきた友人と午後に待ち合わせた。
その前に、京橋のフィルムセンターに出かけ、開催中の「ミュージカル映画の世界」ポスター展を見学した。
ランチのあと、参道の上を桜色のイルミネーションで飾っている福徳神社に寄って、待ち合わせ場所の有楽町に向かった。
田舎の友人は絵画に興味があり、展示替えしたばかりの国立近代美術館に出かけた。
川瀬巴水の富士山連作や鏑木清方の肖像画第一作「三遊亭円朝像」なども展示されており、前回とは違った収蔵品が見られた。
友人は、岩手出身の萬鉄五郎の特集コーナーや藤田嗣治の戦争画、岡本太郎の絵などをカメラに収めていた。
ちょうどとなりの国立公文書館で前日から開催されている「JFK_その生涯と遺産」展も覗いてきました。
さすがにオープン最初の土曜日で入場者も多く、こちらの持ち時間が少なかったためざっと見た程度でしたが、興味深い展示内容になっていたので、後日あらためて行ってみようと思いました。
地理不案内の友人を同級会会場のホテルまで送って帰ってきました。