我が郷は足日木の垂水のほとり

文化芸術から政治経済まで、貧しくなった日本人の紐帯を再構築したいものです

土人が町娘に入れ墨し 厚相はピンクのビラ配り

2010年02月21日 | 医療

ご案内

ツグミ

 

ツグミと焼き鳥


子供というものは残虐で、殺生もいとわない。

田舎なれば、スズメやホオジロは簡単に捕れる。

毛をむしって、串に刺し、焚き火の熾火(おきび)であぶれば

真性の焼き鳥の出来上がり。

これが旨い。


今でも舌の上の感覚がよみがえる。味はレバーの風味に似ている。肝臓ほど甘くはなく、炭火が焚き火なので、その臭いがついている。

その悪さから、20年後、ツグミの焼き鳥、それも姿焼き。輸入品ということで売っていた。味はまあまあだった。焚き火の味も、生き物を殺す妙なこころのざわめきもない。

それから更に幾星霜、輸入野鳥の焼き鳥のビルは売られて、更地のままである。そこで『ツグミの告げ口恐ろしや』『ハゲタカの仕返しに遇う』の顛末。

久々の好天で日本晴れ、雲一つない青空を眺め、白銀の遠き峰をのぞみ、里山あたりの古径を懐かしんでいたならば、ホオジロの焼き鳥を想い出した。


スーパーの駐車場の片隅には、焼鳥屋がある。ないところもあるが、たいがいはある。
軽自動車が屋台であったり、造り付けの小屋がけであったり。品は写真付きで、食い気を誘う。

 

 

 

つくね ピーマン ねぎま レバー すなぎも 皮 ビーフ 豚ロース
今は80円はほとんどない。100円以上で、ビーフなどは200円もする。

そいつを中学生の子供が立ち喰いしている。生意気な世の中になったものと口に出したら店の親父が追従笑い。

                                  

 

水子(すいじ)

 

水子供養は幼くして死亡した我が子を祀る弔いである。それが1970年代から人工妊娠中絶で堕ろした胎児をまつる習いが流行った。ゆえなく葬られた幼い命の霊魂があって、無計画なきままな親を恨むのか。いやしかし、実態は商魂がなせるわざとも聞く。堕胎をするようなものには、計画出産をするような周到さはない。結婚のまえに淫らに、肉の交わりをほしいままにすれば、つけも届く。そのような幼きこころにつけこんで、「祟り」だの「水子の障り」だのと脅す。高価な壺やら、書画やら売りつけたり、お布施・献金を強要するは「悪徳商法」である。それもこれも個人主義が蔓延り、子供の心はそのままに、精神世界や宗教のなんたるかを知らぬまま、性だけ熟するからなのだろう。

死した祖父や祖母を忍ぶ法要では、先人の功徳を語るのが習いで、これが故人への供養である。戦後拾数年のあいだは、日本人のほとんどは農家の出で、法事や慶事の度ごとに紐帯を確かめ逢った。それが時代が進み、企業は大型化し地域が広がり、全国規模になる。日本人の大部分が、それらの事業所に勤務ともなれば、田舎とのつながりは薄れてゆく。法事でたがいの顔を見交わすことも少なくなり、職務の同僚と酒を汲むことがおおくなる。檀家や氏子の制は弱まり、神社や寺の収入は減る。

 

 

 

 

世界市民主義の夢想は不幸な結果を生むことが多い。


生産過程の中に身をおいて、経営なり管理なりと主体的に関わってきた者ならば、自ずと社会を見る眼が大人になる。

政治家の中には、この生産過程での主体的な取りくみ経験に乏しいものが多いではなかろうか。実体経験が乏しいかあるいは全くない、例えば宇宙人氏のような方は、毎月1,500万円も収入がありながら、それへの徴税的関心が無い。普通の感覚ならば、その贈与を寄付と見なせば脱税になり、あとあと問題になる。そのように危惧して、正しいあつかいに戻すのが普通である。

千葉景子女史の反基地闘争の意味は、片面のみの反米闘争であり、実態はコミンテルンの公然ゲリラとも言ってしまえば、済むほどの笑止な戦いではある。日本国をどのように再建するかの観点がなければ無責任である。ましてや今は法務大臣の身である。防衛をどうするかは第一義に考えねばならぬこと。自衛隊はその名がある意味チャチイが、実力は近代的軍隊である。憲法九条があろうが、安保に戦闘行為を制限されようが、非常時には実力を発揮する。

現代の国防の問題は島諸の帰属と管理がおもであり、アメリカはこれから腰が引けている。日米同盟の機能は喪失している。普天間海兵隊の日本国防衛とは笑止千万。悔しかったらマリーンを尖閣諸島の小島にでも上陸させて、信天翁(アホウドリ)の生息調査でもやってみればよい。一番現実的な防衛問題から、米国政府は撤退している。尖閣諸島の防衛は警察権力たる海上保安庁の艦船があたるという変則で、海自などは後方支援ともいえないプレゼンスだけ。このプレゼンスがなければ竹島のような事態も起こりかねない。これが日本防衛の現実である。アメリカ軍はすでに政治的には、敗走してしまっている。こんな輩はさっさと日本国の領土から出ていってもらいたい。目障りである。

国家の一体性が国民の生活と未来を守るのだが、日本は米軍の軍事的プレゼンスにおいて政治家と官僚とそれにマスコミが恫喝されている。ほとんどの一般国民も脳天気で、このことを知らない。

家族の一体性が子供を生み育て、子育ての幸福と、一家の将来の繁栄をもたらす。この一体性が失われれば家族は分裂する。嘗ての日本には家父長制があって、家族のリーダーシップを発揮していた。現在はそのようなものは無く、合議と合意にもとずくとの曖昧さのもとにある。これが夫婦別姓ともなれば家庭はたんなる恋愛ごっこの延長みたいなものに堕する。家族の物理的な平安をまもるには、一定の腕力を必要とする事態が想定される。こと治安に関しては、一般的に腕力・体力に勝る男子が任である。よって戦後においても、この実態は変わらない。戦前から日本の社会では、財布はカアちゃんが握っている。防衛担当は夫が担当で、財務は奥方と相場が決まっていた。意見が違えば、爺さん婆さんに伺いを立てるのがスジである。

千葉の夫婦別姓は、彼女の反基闘争と同じく、ウスアマいコミンテルンの残渣から滲み出た、汚水のようなもの。アナーキズムは権力の横暴を指弾し、それを糾し正しいものにあらためる為にこそある。政府権力を壊すのではなく質すためにこそある。夫婦別姓は家族の一体性を毀損する。家族全員が同一性を名乗る。結婚すればどちらかが姓をあらためるのは、日本国の美風である。おのれを空しくする謙虚さが、家族を一体化する。

日本国に、朝鮮半島や支那の夫人蔑視の夫婦別姓を取り入れて、いったい、なにをしたいというのか。大資本に取り巻かれ、腐敗した政府の圧政に立ち向かい、豊かさを実現するには、家族の結束が一番重要なのである。日本国民はアメリカ米穀の進撃で農地を捨て、今度はコミンテルンの残渣の廃液により、家族の結束・同一姓をも捨てるのか。バラバラになった個人ほど御しやすいものはない。

スターリンの一国社会主義は、個の解放どころか、教条により自由を奪い、遂にはすべてを官僚支配に委ねた。アメリカも自由経済は、普遍化した世界金融に隷属し、私的金融官僚のもとに再編が完了せんとしている。このように強大化した組織は、傲慢になり、個人をその靴の下に踏みしだく。世界市民主義のウスアマい幻想は、無力でありかつまた、アヘンのように害毒は甚だしい。夫婦別姓により増長される、盲目的な個人主義は家庭を蝕む。まさに彼らこそ古い言葉で恐縮ではあるが「独占資本」の走狗である。

例に夫婦別姓のアメリカの離婚率や、家庭の崩壊の実情を見てみればよい。

下層の米国家庭は、個人主義の汪溢さに壊されている。個人の技能で売っていたかのタイガー・ウッズでさえ、家庭を裏切った御陰で失業の危機にあっている。

 

 
http://www.horsy.co.jp/webcatalogue_h/catalogue_husto.html

 

分 類 医療と健康管理 花粉症

花粉症治療薬の抗ヒスタミンを服用すれば、それと知れない判断力低下や作業効率の悪化が起こる。カタカナ名では「インペアード・パフォーマンス(IP)」と言う。

 

  2010 02 21 土人が町娘に入れ墨し 厚相はピンクのビラ配り

花粉症にかかりやすい体質というのがあって、美食家がなりすい。とくに食用油の多量摂取との関連は報告が多い。カツフライや天麩羅、それにマヨネーズ等を好むものは花粉症に罹患しやすい。この病気は生活習慣病で、食生活の改善で、多くは完治する。これだけ言えば済むものを、医療界にもこそ泥や大泥棒がいて、公的健康保険料を盗んでいる。これからが稼ぎ時となる。長妻昭厚労相はマヌケな門番なのか、あるいは詐欺師の手先なのか。そういえば、ピンクリボンのチラシ配り をしていたから、無自覚的な 「共犯」 なのやもしれぬ。これが饗応攻めに陥落すれば、めでたく共犯となる。ならば物書きのネタが増えて……。


 

ムダ

Tattoo

無駄な医療や危険な美容治療は自費でではあるが、これも犯罪的な行為ではある。脂肪吸引で死んだ者や死ぬめに遇ったものは多い。男子では仮性包茎の 『 治療 』 と称して、割礼を施し暴利を貪る、「陰茎包皮切除師」という幻術つかいがいる。包茎が美の一部であることは、ダビデの像のオチンチンを見ればわかる。かれは立派な仮性包茎とみれば診れる。女性では大きな幅広の小陰唇を小さくする手術まであるという。女性器切除 (female genital cutting) などは蛮族の悪弊で、邪教の儀式のようでもある。まさか陰核(クリトリス)を切り落としたりはせぬが、乙女の柔肌に入れ墨(タトー)を入れるはやはり、蛮族の習いの様でもあり、ヤクザの情婦のようでもあり、我が郷の素人はせぬがよかろうとおもうが。耳にピアスや舌にまでなすものがある。マスメディアの煽りの結果なのだろうが、金融に巣喰う湯田屋の看板なのか。それとも、隷属させた奴隷の目印なのか。解せぬ。

 

 

がん治療 

癌治療の三大治療は、手術、放射線そして抗がん剤の投与であるが、これらもほとんどゼニ儲けと、研究に名をかりた「人体実験」である。藪医者が治療を放棄するばあいの、言い逃れの方便で「処断」として用いられることも多い。齢70歳をこえれば 「なんでもあり」 と知人の医者が明言した。80歳を超えれば治らなくてあたりまえが医業の常識であるそうな。人肉を放射線で灼き、ガンマナイフで切って食らうは、いずこの里のならいぞや、げにとはまほしく恐ろし。
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アクセスの記録 2010.02.20(土)    1124  PV    345  IP    2578 位  /  1369427ブログ

 

 

 

 

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土井 たか子

2010年02月21日 | 政治家

 ご案内 

土井 たか子【政治家】 土井 たか子 政治家

 

 

 土井 たか子

土井 たか子(どい たかこ、土井 多賀子、19281130日 - 2014920日)
日本の政治家、法学者。愛称はおたかさん。

衆議院議員(12期)、日本社会党委員長(第10代)、衆議院議長(第68代)
社会民主党党首(第2代)などを歴任した。

日本における女性初の衆議院議長、政党党首。
(wikipedia)

 

 

2018 09 11 三国人に、舐められる。【わが郷・政治】 三国人に、舐められる。 わが郷

 

2013 03 26 お兄さんは 若さだけがとり得 わが郷

                  

1980年代の終わりには、労働運動の右傾化に歯止めがかからずに、連合というダラ幹主導の怪しげな組織=連合が立ち上げられて、日本の階級闘争は終焉を迎えた。このころ社会党の内部には信じられないような腐敗が進行していた。北朝鮮による日本人拉致事件はこの頃に頻発していたわけで、土井たか子や管直人らの言動を見れば、この者たちは拉致事件に何らかの形で関わっていたと強く推認される。

 

 

 

 

 

落選と政界引退後[編集]

2005年の第44回総選挙では、比例近畿ブロック単独名簿順位5位で立候補したものの落選し、国会の議席を失った(社民党の比例代表近畿ブロック当選者は復党した辻元のみ)。落選後のインタビューでは引退を強く否定したため、再立候補の意向であると見られていたが、参議院議員転進も取り沙汰された中での2007年7月の第21回通常選挙には不出馬。さらに2008年10月、第45回総選挙にも立候補しない意向を表明し、事実上政界から引退した。ただし、政治活動自体は続ける意思を示した。

2010年1月末、1990年12月に自らの呼び掛けで設立し代表理事を務めていた「アジア人権基金」が、その役割を終えたとして活動を終了した[11]。

2013年10月に社会民主党党首に選出された吉田忠智が直後に土井に面会を申し入れたが、痩せ往年のイメージと異なってしまっているという理由から、実現しなかった。しかし安倍晋三政権に対する危機感を露わにするなど、晩年も政界に対しメッセージを発し続けた[12]。

2014年9月20日に肺炎のため兵庫県内の病院で死去。その死は初七日の28日に社民党本部により公表され[13]、与野党を問わず惜しむ声があがった[14]。85歳没。11月25日にお別れの会が開かれた[12]。

 

 

 

 

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ドゥテルテ

2010年02月21日 | 政治家

 政治家

ドゥテルテ【わが郷・政治家】1945~ ドゥテルテ フィリピン

 

 

 ロドリゴ・ロア・ドゥテルテ (Rodrigo Roa Duterte)

ロドリゴ・ロア・ドゥテルテ(Rodrigo Roa Duterte, 1945年3月28日 )は、フィリピンの政治家。現在、同国大統領(第16代)。ダバオ市市長を7期務めた。
フィリピン大統領[編集]

2016年の大統領選挙については、2015年10月の時点では不出馬を表明し、同時期に行われるダバオ市長選挙にも出ないとしていた[14]。しかし、同年11月には大統領選挙に出馬を表明した[15]。選挙戦中は、過激な発言を行う人物として、同時期に進行していた2016年アメリカ合衆国大統領予備選挙の共和党候補であるドナルド・トランプになぞらえ、「フィリピンのトランプ」とも揶揄された[16]。

しかし、フィリピン共和国大統領選挙に勝利し、当選後の会見では「冗談であった」とするなど、選挙期間中の過激な発言を修正し始めている[17]。

その後、6月30日に大統領に就任した。
(wikipedia)

 

 

 

2017 02 17  撃ち方 止め。 わが郷

                       2017 02 17 撃ち方 止め。【わが郷】

2016 10 27  ドゥテルテ の真実。 わが郷

                      2016 10 27 ドゥテルテ の真実。【わが郷・政治】

2016 10 22  支那の 殖民地になる。 わが郷

                 2016 10 22 支那の 殖民地になる。【わが郷・政治】

2016 09 03  超絶、実行力。 わが郷

                  2016 09 03 超絶、実行力。【わが郷・法律】

 

 

 

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沖縄基地問題を考える

2010年02月21日 | 記事紹介

 日本インターネット新聞JanJan

 http://www.janjannews.jp/archives/2713683.html

2010年2月23日配信

  記事の紹介(抄出)です。

 

沖縄基地問題を考える

田中秀郎

 沖縄の基地問題を考える。この問題を考えるにあたり、まず、そもそも沖縄に基地があることの必要性について戦前のわが陸海軍に遡って考えてみる必要があろうかと思います。
 
(1)戦前から戦中にかけて
 
 1 沖縄の防備は薄弱なまま放置されていた
 そもそも沖縄における防備は、不十分なものでありました。
 国立公文書館 アジア歴史資料センター所蔵資料「沖縄防備対策案」に興味深い資料があります。
 昭和9年2月の当時の沖縄連隊区司令官より、陸軍大臣宛のこの書類は、沖縄の防備の不十分を訴えていますが、正規軍が投入されるまでここを支えるための義勇戦闘隊の配備を提言しています。
 
 当時のなけなしの陸軍兵力からは海軍が絶対的に制海権を握っている以上、まともな戦力を平時は配置せず、有事の際に動員するのは理にかなってはおります。
 
 海軍においても、昭和10年に海軍大学校で行われた図上演習(アジア歴史資料センター「昭和10年度海軍大学校卒業式作業 図上演習計画」より)対米戦においても沖縄の根拠地としての重要性は認識されていますが、それ以上に帝都に近い小笠原諸島、なかでも父島のほうを重視しています。
 
 このため、父島などは要塞化されて各種口径の重砲などが配置されていましたが、一方の沖縄においては本格的な防御施設も構築されておりませんでした。
 
 軍隊の陣地の構築については、その準備期間、使える機材、材料によって大きくその強度が影響を受けます。
 例えば野外においてシャベルで穴を掘り、その上に丸太を渡し、盛り土をした陣地ではせいぜい第二次大戦での標準的な75mm野砲(日本では38式野砲、90式野砲が代表的)の砲弾に堪える程度ですが、本格的に工兵が土木機材を投入できれば当時の技術でも155mm野戦重砲(日本の96式15cm榴弾砲など)にも堪えるものを造る事ができました。
 
 我が国を遠く離れたタラワ島、やペリリュー島などではさすがに本格的な陣地の構築は困難でしょうが(それでも現地の資材を活用して米軍に苦戦を強いてます)本土から比較的近い戦略的に重要な場所であることを考えれば、まともな防衛陣地を構築もせず放置していたことは、大きな判断ミス、と思います。
 たとえ常備兵力はおかなくても有事に来援がくるまでの防備施設くらいはおくべきでした。
 現実的な存在意義の低下していた東京湾の要塞などから撤去した火砲をいくらかでも配備できていたらと思えます。
 
 この点は実際に沖縄戦が始まってからの経緯を考えますとまことに大きな失敗であったと思われます。
 
 2 米軍の判断
 沖縄の防備の甘さは、米軍の資料からも読み取れます。U.S. ARMY WAR COLLEGEの『THE OKINAWA CAMPAIGN: A CASE STUDY』によると、沖縄戦の成功にもっとも影響を及ぼしたのは、海軍の艦艇が4月の上陸からずっと継続して支援できていたことと言ってます。
 
 つまり沖縄の周辺の艦艇の活動を妨害できていれば、最低でも沖縄南部は終戦まで保持できた可能性も充分ありえます。
 
 それには、空母機動部隊に対する攻撃、上陸船団に対する攻撃とあわせて、米軍の飛行場を設定させないことが重要な問題としてあがってきます。
 しかし、現実には当初の米軍見積もりでは奪取するまで3日の激しい戦闘を予期していたのが、たかだか16時間で確保できたので米軍自体があっけにとられています。
 
 この早すぎる飛行場の失陥は上陸当日での滑走路が使用可能、さらには数日を経ずしての海兵隊航空部隊の展開を招き、この飛行場からの戦闘機の存在は海軍の空母に搭載されている戦闘機が艦隊の防衛に専念できる環境をもたらしてしまいました。
 
 3 現地の第32軍と、軍中央のもつれ
 これについては、各種の資料にでているとおり、当初沖縄に配置されていた第9師団を沖縄から台湾に引き抜かれさらに、その代替に派遣を予定された第84師団は本土決戦を優先する発想などからとうとう派遣されずに終わります。
 このあたりは、中央と出先で深刻な対立、疑心暗鬼を招いてしまい、わが軍の対応をちぐはぐなものにしてしまってます。
 (時期をはずした現地の総攻撃など、あれは戦力の無駄使い以外の何者でもないと思います)
 
 私自身は沖縄戦に先立って集積された物資が空襲で大被害を受けていたこと、第9師団の装備している火砲が山砲主体であったことで火力装備の劣る師団であったことなどから考えれば、果たしてこの師団を残置していればよかったとは思えません。
 前述したとおり、補給不十分な兵力の多寡よりも、まずは強大な米軍火力に対抗できるような恒久的な陣地がより重要だったと思います。
 現地の第32軍が意図したような長期持久を図るためには、それなりのインフラの整備が本来必要であったはずです。
 
 このように沖縄戦をざっと振り返ってみれば、すべてが後手後手に回っているように思えます。
 戦前から充分に沖縄という場所の戦略的な意義を理解して、ある程度の防備施設の整備に努めておくべきであったと思います。
 
(2)現代における沖縄の基地
 
 戦後は沖縄の基地の価値、の「二重性」が問題になるかと思います。
 一つは当然、我が国自身の安全保障(当然、沖縄そのものの防衛も入ります。かってのように本土防衛のための捨石という発想はもう通用しません)
 もう一つは、同盟国であるアメリカ軍の基地、つまり大陸に対する前哨拠点としての基地の価値です。
 
 一つ目に付いては、現状にもう少し増強されればベストと思います。
 つまり、まだまだ不安定な要素をもっているアジアにおいて、情報収集の手段を展開しておくことがまず必要と思います。
 航空自衛隊のAWACS、実用化近い無人偵察機などの情報収集関連の部隊を展開し、さらにそれを小規模なコマンド部隊などから防衛する陸上部隊、若干の護衛艦などでしょうか。
 できればミサイル防衛のためのPAC3も必要でしょう。
 
 二つ目に付いてが一番の難問であることは、昨今の普天間基地代替案でもめにもめているところだと思います。
 直接的にわが国の安全保障に貢献するというよりも、同盟軍の行動を支援すると言う点で必要があるところでしょう。
 わが国の安全保障には過大すぎるくらいの規模の基地が沖縄に集中しているというのが根本的な問題と思います。
 
(3)これからの沖縄の基地のあり方
 
 民主党に政権が変わった今の時代でも安保破棄はごくごく一部の意見でしかありませんから、これからも沖縄には米軍基地があります。
 では、これとの折り合いをつけるとなると、いくつかの方策があろうかと思います。
 前述したとおり、わが国の防衛と言う点を重視すれば、自衛隊の沖縄へのより多くの兵力の展開が必要でしょう。
 
 無防備論者が言うような状況で守れた例が僅少であることや、特に、上陸作戦が行われる場合彼我の勢力が伯仲している場合などよりも攻撃する側が、圧倒的な制海、制空権を保持している場合がほとんどであります。
 それからも無防備な状態こそが危機を招来する可能性が高いのは自明なことです。
 
 ただ、一方で今の沖縄において新たに米軍基地を、例え現在の普天間の基地の代替とはいえ作るのはさすがに考え直さざるを得ないところもあります。
 最近特にTVなどでキャンプシュワブ沿岸のきれいな海が紹介されているのを見ると、「これを潰して?」という疑問が私も持たざるを得ません。
 
 県内あるいは、最悪、本土側の施設の有効活用でなんとか対応するのが一番よいのではないかと思います。
 
 確かに現在の普天間基地は危険な状態です。
 これを放置した経緯は報道によるといろいろあるようですが、あの基地で運用されているCH-53、CH-46とも改良作業を施されているとはいえ、すでに年代物の機体ですから事故の再発も否定し切れません。
 
 アメリカの圧力はともかく、周囲の安全を早急に確保する意味からも早い対応が必要と思われます。
 これ以上「政治主導」で遅延してしまっているうちに、事故が再発して被害が出たりしたら、今まで何をしていたかわからなくなりますから、それだけは避けてもらいたいものですね。

  記事の紹介(抄出)終わりです。

 

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無人偵察機のエンジン停止=飛行試験中、落下処理-防衛省

2010年02月21日 | 記事紹介

 時事通信社

 http://www.jiji.com/jc/zc?k=201002/2010020900912

2010年2月9日配信

  記事の紹介です。

 

無人偵察機のエンジン停止=飛行試験中、落下処理-防衛省

 防衛省技術研究本部は9日、硫黄島周辺で飛行試験していた無人偵察機の試作機のエンジンが停止し、安全確保のため海に落下させたと発表した。水深が深いため、回収はしないという。
 技本によると、同日午前9時45分ごろ、F15戦闘機に搭載された無人機を発進させたが、約1分後にエンジンが停止しているのを地上で確認。同50分ごろ、F15からの指令で硫黄島の北北西約155キロの海上に落下させた。
 無人機は全長5.2メートル、全幅2.5メートル、全高1.6メートルで、事前のプログラムに従って飛行し、基地に戻る仕組み。
 2004年度から開発に着手しており、総経費は103億円。試作された4機のうち2号機が落下した。1機約8億円という。4機は昨年12月に飛行試験を開始。来年度、空自に引き渡し、運用方法などを検討する予定になっている。 (2010/02/09-19:45)

  記事の紹介終わりです。

 

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