
母を看ていた為、卒業式に参列してやれなかった私に対し
気を使ったのか「行ってやれば良かったのに」母は言った
「姫はそんなに軟じゃないわ

晴れ姿の画像メールが届けられた ピッカピカに輝いてる





四月から、社会人として歩き出す貴女へ、心からの言葉です
「あっ!」という間の子育てが終わりました
自分達にも“おめでとう”が言いたいね


昨日、母を実家に送り届ける為に、お昼前に都城を出ました
母の体力に合わせて、極力ゆっくりと準備をしての出発です
「都城に来ただけで、何の想い出もなかった」では困るので
花見の時期に一度は訪れたかったと言う、母の願いを叶えた

母智丘(もちお)の桜並木を、車に載せたままではあるが、見
せてやることが出来て、母も喜んでくれたようだ
長い桜のトンネルを往復すると、感嘆の声をあげていた母~

その後、都原の通りから石山観音池へと、桜の旅は続いた

「お腹空いたね」 10号線を北上中


赤飯のおにぎりを買い、すぐ横の満開の桜の下で、頬張った
その時見上げた桜が、上の二枚の画像でございます
赤飯に拘ったのは、母の新たな旅立ちを祝いたかったから…

笑顔のままで、母は自分の家に辿り着きました
庭には、父が植えたという石楠花が綺麗に咲いてお出迎え-
義妹のたかちゃんが、優しく母を招き入れてくれた
「お姉さんありがとう」 なんのなんの~これから母を宜しくね
緊張の糸が切れたのか、母は黙ったままで外を見ていた
そこへお彼岸のお参りに、叔父夫婦がひょっこり訪ねて来た

母の元気な姿に会えて良かったと、感激して帰って行った
「良かったね母さん」元気になった母を送り届けることが出来
私の任務は無事完了した 我ながら感無量でありまする~
「帰りは号泣しながらかもね」母と冗談を交わし、実家を出た
泣いてる暇などありゃしない。。。 北上してくる車の列は
一体どこまで続くのだ? フラワーフェスタが始まったもんね
お彼岸の三連休の、行楽帰りの車の数珠繋ぎで眠気も覚めた
「皆さんお気を付けてお帰んなさいよ」心晴ればれ駆け抜けた

「今、着いたよ」 都城から実家へ、到着の報告を入れた
電話の向こうには弟の声~「ありがとう」 思わず泣いた
「親孝行じゃなくて、母娘をさせて貰って、どうもありがとうね」
何でだか分らないけれど、涙が零れて仕方なかった
母からあれほど「引きずるな」と念押しされていたのに~であります
安堵の涙がポロポロ。。。

「亡くなった父さんの事も、もう引きずるな」と付け加えた母でした
