ご機嫌いかが?

今日一日どんなあなたでいましたか

お見送り

2010-10-30 11:17:39 | Weblog
この一週間、気持ちに揺れがありました  そう…後悔にも似た感情-

親戚の伯母さんが旅立ったと、月曜日の夜に連絡が入った時から、何だか無性にね
とてつもなく切なくて、どうしようもない淋しさが募った  そして・・・





伯母さんは、亡き義父の兄嫁になる  親戚の中でも一番近しい関係の付き合い-
いつも優しい笑顔で、ニコニコと誰にでも温かい人だった  

伯父さんが亡くなった後、晩年は家族の愛に包まれながら、静かに余生を送っていた
まだまだ長生きするとばかり信じていた  みんなも同じ筈~



お嫁さんのTさんから「持ってあと2~3週間かな?」 と土曜日に電話を貰っていた
「お見舞いに行こうね」と相棒と言っていたのにも拘らず、その2日後の訃報となった

日曜日に墓参りに行かずに、伯母さんのお見舞いを優先していたら、最後のお別れが
出来たのに~ 悔やまれてならないが、まさかこんなに早いとは思っても見ないこと-



私がこの家に嫁いで来た時から、この伯母さんには、折にふれて助けて貰った

ある日、親戚の葬儀に参列するのに、家の婆と伯母さんを乗せ、志布志に向かった時
道を間違えてちょっと遠周り-  ナビなど無い時代、斎場目指して焦りに焦った…
少し時間は掛かったけれど、余裕を持って無事到着! ホッと胸を撫で下ろす瞬間

ところが、家の婆と来たら、姑風吹かして息巻くもんだから、伯母さんが仲裁をして
取り成してくれた 『慣れない道をご苦労様~』ってね  もう、今はいい想い出だわ-



棺に眠る伯母さんは、微笑んだような顔をしていた  確かに私にはそう見えた
病気と闘かったことなど、微塵も見せない伯母さんらしさ  慈愛に満ちた微笑み
『辛い闘病生活ご苦労様~』 私はそう思って見送ることにした

お坊さんの説法に【諸行無常の金の音】と言う、平家物語の一節が出て来た
誰でも一度は“死”に出逢う  決して避けては通れないこと…そう説かれた



お別れには、大勢の人が訪れた  そして泣いた

伯母さんの旅立ちを、涙で見送った  天国での幸せを願う涙の川に流しながら
それぞれに≪ありがとう≫と、呟いていたに違いない   さようなら伯母さん

                                            =合掌=