事務所の前に、一台の軽ワゴン車が止まった お客さん?
降りて来る風でも無く、車のドアは閉められたまま ん??? 誰だ?
コガネムシ色の車のドアが開き、漸く運転席から、小柄な紳士が出て来た
事務所には直接顔を出さず、市道向こうの製品置き場の方へ、ゆっくり歩いて行く
そしてその後、事務所の前を通り過ぎ、工場の方へゆっくりゆっくり移動~
いったい誰? 何を嗅ぎまわっているんだ? まずは事務所においでなせぇ-
ちょいと間があって、事務所のドアのノブが回る ノッソリとスローテンポで
その人はやって来た ん? 何か空気が違うぞ いったい何なんだ?
テンポは遅くても、この紳士はいろんな質問を、事務員に向けて集中砲火する
どうやら我が社の同業者をお探しのようで、近くにもう一件ある筈だと言って譲らない
職人さんの名前まで出して、尚も食い下がって来なさるが、答えようがないです
だって…知らないモノは知らないのだから~ ところであなた誰? 名も名乗らず-
『ちょっとお尋ねします』って最初に前置きした割に、情報収集が出来なかったから?
なのか、紳士はゆっくりと質問を終えた そして、こう言いなさった
『ここでは無いことは確かだ もっと事務所が大きかったし~』 ハァ~???
(事務員の心の呟き)
今、何と言いやがりました?
小さくて悪うござんしたね チッ!
紳士は、ゆっくりと踵を返すとドアを開け、うすら笑いを浮かべ事務所の外に出た
紳士の残り香だけがそこにあった 焼酎臭くないか? まさか… まさかねぇ…
ギロリと私に向かって投げられた、視線の奥の眼差しは、トロンとしていたぞ-
何だかね~この人~に似ていました 確かに… 確かにそっくりです
無造作に伸びた顎鬚がまだらに伸びて、その口元から小気味悪い笑い顔~
いったい何をしたかったのだろう? それに何のヨーダったんだろうかぁ?
もしかして、もしかして~♪ あのコガネムシ色の軽ワゴン車は、実は宇宙船だったの?
晩秋の都城盆地の昼下がり… 突然やって来たお客さんは、最後まで不思議な人でした
ヨーダさんなら、未知との遭遇では無くて、スターウォーズに出て来る人よね
題名からして怪しげな今日の記事。。。 あんまり深く考えなくて宜しい !(^^)!