お盆と正月~ 実家で待つ、父や母の笑顔に逢いに 行くのが、毎年恒例の里帰りだった
両親がこの世を去った今は、弟夫婦とその子供たちが優しく迎えてくれる 有り難い^^
今年も、相棒が一緒に行きたいと言ったが、事情も事情だし、私ひとりで訪ねて来た
生憎と家族は留守 だが勝手知ったる我が実家、不法侵入を試みる不届き者なり
アハハ… 玄関は鍵が掛かって無かったから、お年賀をお届けしておきました
シ~ンと静まり返った家の中、ご先祖様に手を合わせると玄関を出たが、なんか淋しいなぁ-
車をUターンさせて『また来るね』とバックミラーを覗く
嘗て、父と母が見送ってくれた玄関前には、悲しいかな誰もいない 堪らずブレーキを踏んだ
『タダでは帰らないのがこの私~』とかなんとか言いながら、カメラを手に車から降りた
良く見ると、父が植えていた千両が、庭の至る所に生え、赤い実 黄色い実が鮮やかだった
お正月だもんね 綺麗だよ 素敵だよ もの言わぬ植え木を褒め契りながらシャッターを切った
そしてあの琉球朝顔が、また猛威を奮って裏庭を占拠中!近い内に手入れに来るからと独り言-
帰り道、海の見える場所にあるお墓に向かった 尾鈴颪の風が、頬を撫でる
『千の風だね』 またまた独り言を言いながら、両親の眠る墓地へと歩いて行った
火を灯し手を合わせ、『家に誰もおらんかった ちょっと淋しい』 ポツリと言った
そしたら、そしたら、、、 何かね 音がした 確かにした ジジジジジ…って~
目の前で確かに聞いた きょろきょろ見回したが、誰もいない いったい何だったんだろ?
きゃ~>>><<<
都城の家に帰ると、相棒がひとりで飲んだくれてた すかさず参戦~ウワバミバトル
その日体験してきた事を話すと、あはは・・・と笑っていたが目は泳いでいた
その夜、義妹のTちゃんから電話が入り、留守だったことを詫びていた 彼女はいつも優しい
事情を知っているから、また落ち着いたら来てね~と電話を切った どうもありがとうね
帰れる故郷はあるけど、誰にも逢わないトンボがえりの里帰りもまた乙なものざんす うふっ