暴君には悪役令嬢がお似合い
原作、YU-IRAN 脚色、NAJEON
作画、JAGAE
せっかくのピッコマ、
電子書籍らしい漫画も読んでみた。
名も知られてないメイドから生まれたセシルが
政略結婚させられた相手は、
史上最悪の皇帝エスティアン。
政略結婚当日、セシルはエスティアンに
長く生き残る方法を聞くと、
「俺の悪名を掻き消すくらいの悪女になれ」
と言われる。
そこからセシルは皇帝に指示されるまま
悪女を演じるよう頑張るわけですが、
素直で無邪気なセシルに
エスティアンは惹かれていくし、
守ってくれるエスティアンにセシルも
惹かれていく。
という王道ストーリー。
しかし、この世界は物語の世界で
作者が聖女として物語の世界に
迷い込んでるんですが
モブであることを悔しがり
セシルに取って代わろうと策略巡らすけど
無邪気なセシルの前に友達となってしまう。
実はエスティアンが強い訳は
「ユゼンティフの血」を
無理矢理持たされた怪物にされてて
それが暴走して世界か滅びるわけです。
そして、セシルは実は大魔女の娘という設定。
そして、この物語はセシルが力に目覚めても
暴走したエスティアンによって
999,999,999回悲劇で終わってて
最後のチャンスの物語であること。
今まで悲劇で終わったセシルたちは、
最後のセシルを助けてくれるセシルたちと、
自分と同じように失敗を望むセシルたちがいて
“本”というカタチで助けてくれたりする。
999,999,999回目のセシルが
悲劇の最後に納得できずに、
最後の世界に乗り込んできて
ラスボスみたいな感じになる。
最後の世界は作者が迷い込んでいるので、
「エスティアンからユゼンティフの血が消えた」という上書きをして世界が平和になり
めでたしめでたし。
かと思いきや、
セシルが999,999,999人のセシルも
幸せにしてあげたいと、
聖女(作者)と一緒に上書きをしに行く。
離れたくないエスティアンは止めるけど
必ず戻るから待っていてと行ってしまうセシル。
数年後、戻ってきたセシルと今度こそ
めでたしめでたし。
そのあとの外伝みたいなのが10話ほど。
めちゃめちゃなようで、
しっかり筋が通ってて面白かったです。
物語の中の作者さん(聖女)も、
どんなに書き直しても悲劇になってしまうと
悩んでて、
別に悲劇が書きたかった訳ではなかったり、
物語に迷い込んでから そのことは忘れてたり
というのも、よくいうキャラが勝手に動き出す
という現象ということで納得。
最後に作者さん(聖女)が迷い込んだのは
その為だったのかなという感じ。
なかなか読み応えありました。
やはり異世界モノはハッピーエンドが似合う。
というかハッピーエンドがいい!