≪羊は安らかに草を食み≫ 宇佐美 まこと著
あらすじ
認知症を患い、日ごと記憶が失われゆく老女には、それでも消せない “秘密の絆" があった――
八十六年の人生を遡る最後の旅が、図らずも浮かび上がらせる壮絶な真実!
日本推理作家協会賞 『愚者の毒』 を超える、魂の戦慄!
過去の断片が、まあさんを苦しめている。それまで理性で抑えつけていたものが溢れ出してきているのだ。
彼女の心のつかえを取り除いてあげたい――
アイと富士子は、二十年来の友人・益恵を “最後の旅" に連れ出すことにした。
それは、益恵がかつて暮らした土地を巡る旅。
大津、松山、五島列島……満州からの引揚者だった益恵は、いかにして敗戦の苛酷を生き延び、今日の平穏を得たのか。
彼女が隠しつづけてきた秘密とは? 旅の果て、益恵がこれまで見せたことのない感情を露わにした時、老女たちの運命は急転する――。
昨年話題になって、図書館ネット予約した本がやってきました!
受け取ると~ちょっと分厚い!! 通勤の読書タイムから変わった現在、ちょっと本を読むペースが遅くなっているので…
返却時までに読破無理かな
ですが、読み進めるとスラスラ!!で、ナント!一気読み。。。その後も3回ほど読み直し
満州~wanikoの父も満州で昭和8年に生まれているので去年88歳 主人公の益恵さんは86歳なので年が近くて…
戦火がひどくなる前に日本に帰還しているので、益恵さんや佳代さんのような生活はしていないけれど…
認知症の益代さんと最後の旅をするアイさんと富士子さんとの現在のお話と満州時代のお話が交互にあるのですが、
戦争の悲惨な話を聞いているので読むのがツライ箇所も多々ありました。
そんな中、最後に近づくと衝撃的な出来事が…ネタバレになるので控えますが、あれ??ここからすごいことにって~
コレはミステリー~そしてちょっと痛快!
今、なんとなく世界は戦争に進みつつある雰囲気が… 不幸しか残さない戦争怖いです。この本を読んで改めて感じました。
そして、宇佐美まことさんの本をまたまたネット予約したwanikoでしたぁ~~