日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

上山温泉 はたごの心橋本屋

2020-06-16 07:00:00 | 温泉・宿

玄関先にはウサギの置物が並んでいた。

案内してくれたスタッフが「先代の女将さんの干支がウサギだったので」と言っていた。

[玄関]

 

 

ウサギをモチーフにしているのか館内にはウサギが飾られ、備品にもさりげなくウサギが付いていた。

ところどころに飾ってある花もあまり派手でない生花だけ、落ち着いた雰囲気の宿だった。

担当してくれた女性は新人だったらしく、慣れないながらも一生懸命に応対していた様子がほほえましく、他のスタッフ皆さんも笑顔で接客してくれ、もてなしのレベルの高さが感じられた。


個室での食事も地元のものをふんだんに使用してあって食材にも器にもこだわりが感じられ、量も味もちょうど良く、美味しくいただいた。

 

 

 

 

浴室は凝った造りになっていて、広い内湯と大きな岩をくり抜いて造ってある露天風呂があり、温泉は無色透明だったが、肌がツルツルすべすべになった。

 

 

 

 

女性向けの宿だと思う。

 

 

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アオスタ

2020-06-15 07:00:00 | 海外旅行

アオスタはイタリアの北部にあり、スイスとフランスの国境に接している街。

ローマ帝国時代、アルプスを越えてローマに行くにはここを通るしかなかったので古来からアルプス越えの重要な街となっていた。

そのため小さい街なのだが、ローマ遺跡や凱旋門など、中世の雰囲気がしのばれる建物が多数残っている。

 

街の北東端には、初代ローマ皇帝アウグストゥスが造り、その名にちなんだ「アウグストゥスの凱旋門」が建っている。

 

[アウグストゥスの凱旋門]

 

 

凱旋門から街の中心に向かって、両脇に小さな店がたくさん並んでいる通りを進むと見えてくるのがプレトリア門。

それは紀元前1世紀に造られた城壁の一部で、街を守るには十分過ぎるくらい堅牢な造りになっていた。

プレトリア門の北側には、ローマ時代の遺跡の円形劇場が残っている。

劇場と言っても闘牛場なのだが、そこからはモンブランやグランド・ジョラス、マッターホルンなどの山々がそびえ立っているのが見えた。

 

[ローマ遺跡]

[ローマ遺跡]

 

[ローマ遺跡]

 

そのほかの見どころはサントルソ教会やアオスタのドゥオーモであるサンタ・マリア大聖堂などがある。

[サンタ・マリア大聖堂]

 

[大聖堂の扉上部のレリーフ装飾]

 

 

 

[ポン・サン・マルタン 橋]

アオスタ峡谷 にあるローマの円弧アーチ橋でアウグストゥス時代に造られた。

 

アオスタはイタリアにあるのだが、フランスと国境を接しているので言葉はフランス語が公用語となっているらしい。

街で見かける看板や標識もにもイタリア語とフランス語が見られたりして、何となくイタリアよりもフランスのイメージの方が強いような街並みに感じた。

 

 

 

 

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下風呂温泉 まるほん旅館

2020-06-14 07:00:00 | 温泉・宿

下風呂温泉は室町時代から湯治場として栄え、硫黄の匂いが漂う小さな温泉街。

外湯には「大湯」と「新湯」があり、大湯は白濁した湯、新湯は透明に近く、どちらも少し熱めのお湯になっていて地元の人の憩いの場になっている。

そのほかにも海岸から湧いている浜湯というものがあるらしい。

 

そんな下風呂温泉の宿の一つに「まるほん旅館」がある。

民宿風だが歴史ある宿らしく、少し古い建物だったが、中はきれいに掃除されていた。

階段を降りたところにある温泉は小ぶりの湯船で源泉掛け流し、酸性の硫黄泉になっていた。

底からかき混ぜてみると白い湯の花が舞い上がってきて、湯船が真っ白になった。

これぞ温泉といった感じかな。

白濁していたので「大湯」の方と同じ温泉だと思う。

 

 

 

食事は部屋食で、やはり大間のマグロは欠かせなく、イカが不漁と聞いていたのにイカ刺しも付いていた。

他の物も手作り感がいっぱいの食事だった。

何よりも宿の皆さんがフレンドリーに対応してくれ、帰りは奥さんが買い物ついでに「むつバスターミナル」まで送ってくれたりもした。

その時に、冬には「アンコウ」を食べに来てください、と言っていた。

常連さんが多い宿だと思う。

 

 

宿の近くにある「鉄道アーチ橋メモリアルロード」

 

 

工事が中断された幻の大間鉄道橋が遊歩道として復活し、遊歩道の中央には足湯がある。

ここから遠く津軽海峡や北海道恵山岬を望むことができる。

 

 

 

井上靖の「海峡」の中に「本州の北の果ての海っぱた」というフレーズがあるが、まさにその通り、下風呂温泉は最果ての温泉といった感じだった。

たまたま日曜日だったので朝市があり、「活イカ備蓄センター前」で近所の奥さんたちが海藻や野菜などを売っていた。

海藻の松藻は珍しく、なかなか手に入らないと言われたので早速買ってきた。

 

 

 

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夏椿(ナツツバキ)

2020-06-13 07:00:00 | 植物

人によって梅雨を感じる花は色々あると思う。

多分アジサイやハナショウブが多いと思うが、自分にとっては「夏椿」が咲くと、もうじき梅雨なのだなぁと思う。

 

夏椿・・・ナツツバキでなく、敢えて漢字を使いたい。

この方が花のイメージに合うと思うから。

 

6月~7月頃に椿に似た白い花をつけることからこの名がついた。

清楚で儚い一夜花。

 

 

 

 

 

別名はシャラノキ(沙羅の木)。

仏教で聖木とされる沙羅双樹(さらそうじゅ)にちなんで「シャラノキ」と呼ばれている。

その起源はお寺に多く植えられていたからという説や、お坊さんが似ている木なので間違えてしまったという説などがある。

 

平家物語の一節にある「沙羅双樹」はこの花のことだと思われている。

ところがお釈迦様が亡くなったとき、近くに生えていたことで有名な「沙羅双樹」は全く別物で、それはインドに自生する樹高が30mにもなる、フタバガキ科の落葉性高木らしい。

また、寒さに弱いため日本では育たないらしく、まだ見たこともない。

 

 

[沙羅双樹]

(画像は新宿御苑と草津市立水生植物園のHPからお借りしました)

確かに「夏椿」とは全くの別物。

 

 

それならば平家物語が書かれた時からこの「夏椿」が「沙羅双樹」に間違えられていたことになる。

それほど古くからある花だったのだ。

 

 

数年前ベトナム、フエにある「ティエンムー寺院」に行った時に、ガイドさんから沙羅双樹だと言って教えてもらった木があった。

でも、どう見ても「夏椿」や本物の「沙羅双樹」とは似ても似つかないものだった。

 

 

[ホウガンノキ](ベトナムの沙羅双樹)

 

ガイドさんの言うことを疑っていたわけではなかったが、後で調べてみたら、これは「ホウガンノキ」。

タイやカンボジア、スリランカ、ベトナムといった小乗仏教を信仰する国では「ホウガンノキ」を沙羅双樹と言うらしい。

ガイドさんが自信満々に言っていたことは本当のことだった。

「ホウガンノキ」はサガリバナ科の常緑高木で、丸い砲丸のような実がなるのでその名がついたのだが、どうして「ホウガンノキ」が「沙羅双樹」とされるのか、詳しいことはまだ分かっていないらしい。

 

 

 

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旭岳

2020-06-12 07:00:00 | 国内旅行

北海道のほぼ中央に位置する大雪山連峰の主峰の旭岳。

標高2291mあるが、1600mの高さまではロープウェイを利用することができる。

山麓駅は標高1100m、終着駅の姿見駅は標高1600m、この500mをロープウェイで結んでいる。

片道10分間の空中散歩だが四季折々の雄大な自然が一望できる。

 

ロープウェイ内では周囲の山々や自然に関するアナウンスが流れ、車窓からは雄大な大雪山のパノラマが広がっていた。

 本格的な登山は無理なので、一周1時間、約1.7kmの「姿見の池周遊コース」を歩いてみた。

 

 


姿見駅を出発して第一展望台に着いた時、「エゾノツガザクラ」の群落の向こうに旭岳の噴火口がよく見えた。

 

 

 

順に第二展望台、第三展望台と歩いた、ここまで約15分。

ここから第四展望台までの間には透き通った水をたたえている池がたくさんあった。

最初はすり鉢のような形をしたすり鉢池と鏡池、この二つは夫婦池と呼ばれているらしい。

 

 

そして第四展望台では大パノラマが広がっていた。

 

 

第四展望台から10分ほど歩いたところにはで姿見の池と姿見展望台がある。

池の中の雪が溶けた時、水面に逆さ旭岳を眺めることができることから、「姿見」という名前になったらしい。

かつての大爆発の際にできた窪地に水が溜まって、それが姿見の池になったようだ。

 

 

 

 

展望台はあったが、普通に歩いていても展望台と同じくらいにパノラマの風景を堪能することができ、そのまま噴火口の近くまで行くと、かなりの迫力があった。

そこには説明書きがあり、旭岳は500-600年前の大爆発により頂上が滑落したらしく、噴火する前は今よりももっと大きかったと書いてあった。


このまま道なりに一周して駅まで戻るのだが、途中にはチングルマの大群落やそのほかの高山植物もたくさん見ることができて、あっという間の1時間だった気がする。

 

 

 

 

[チングルマとエゾノツガザクラ]

 

 

[キバナシャクナゲ]

 

 

[エゾコザクラ]

 

 

 

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