言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

雪で閉鎖されていた新千歳空港で、なぜ中国人が騒いだか(いすみ鉄道 社長ブログ)

2016-12-29 20:48:22 | 言いたいことは何だ


いすみ鉄道 社長ブログ



いすみ鉄道のようなローカル線は、鉄道会社といっても零細企業です。こういう小さな会社は、社長が何を考え、どういうポリシ―や方向性で進んでいるのかを皆さまに直接お伝えし、ご理解いただくことが大切だと考えています。このブログでは、地元の情報やイベントなども併せて、「いすみ鉄道の今日」をお伝えいたします。どうぞお付き合いくださいますようお願い申し上げます。


なぜ中国人が騒いだか。 2016.12.28 Wednesday 


雪で閉鎖されていた新千歳空港で、中国人観光客が騒いだというニュースをやっていました。「また、中国人か。」「中国人はどうしょうもない。」そういう世論狙いの報道だと思います。


私がそう思う理由は、中国人が「なぜ」騒いだか。その「なぜ」の部分がまったく報道されていないからです。
国際線の待合室というのは日本を出国後ということですから、お客様は自由に出入りできない状態です。


そういう所に前の晩から閉じ込められたまま、十分なケアもされていない中で、騒いだのが夜8時過ぎということのようですが、2晩目を同じ場所で迎えようとしているわけで、その人たちの目の前を、24日の同じ便が、23日のお客ではなくて、24日のお客を乗せて出発していく。そういう状況を目の当たりにしたら、そりゃあ私だって暴れますよ。


少なくとも、入管や税関はどういう取り扱いをしたのか。航空会社はどういう取り扱いをしたのか。元業界人としてはとても気になるのですが、最初のTBSのニュースを見る限りは何も記されていません。


それはどうしてか?
おそらくメディアの人たちの情報源が空港当局者だからでしょう。
空港当局者、つまりオーソリティーは、きちんと旅客をケアしなかった側ですから、そういう人たちにぶら下がり取材をして、そのままニュースにするようだと真実や原因は解明されないのですが、速報性にこだわるばかりそうなるのでしょうね。


今回は空港ですが、JR北海道の報道も、同じようにある種意図的なものを感じるものがほとんどでしたが、そういう報道というものを視聴者は見抜かなければならないのに、「そうだ、そうだ、中国人が悪い!」的なことを言う人たちが多く見られるのはどうなのかなあと思うのです。


韓国や中国では、「日本人が悪い!」「日本は悪い国だ!」と国民全員が言っているように報道されてますが、本当なのでしょうか。


私の知る限り、日本バッシングをしているのは多くは50代から30代ぐらいまでの人。その上の老人たちは日本をあまり悪くいう人はいません。
どうしてか? 彼らは日本時代を実際に経験しているのに対し、若い人たちは教育でしか知らない。ということはそういう教育をされてきた。つまり政府の意図でそう教え込まれてきたということです。


日本も同じで「中国人が悪い!」という人たちは、だいたい40代以下の人たちで、60代以上の人たちは中国人のやっていることを見てもバッシングなどできません。
なぜなら、自分たちだってバブル以前にさんざん同じことを海外でやってきているからで、ある意味、文明の発展過程や経済の発展過程で通り過ぎる必要性がある一つの通過点に、今、中国がさしかかっているということがわかるからです。
日本だって公害垂れ流しで、大気汚染が激しく、学校では体育の授業が中止されるなんてことが当たり前でした。


クラクションを鳴らしながら交差点に先に入った方が勝ちという運転マナーも当たり前だし、整列乗車などができるようになったのもここ30年ぐらいだと思います。それまではラッシュアワーの電車のドアに乗客がわ~ッと群がっていましたから。
たばこの投げ捨てやごみのポイ捨ても当たり前。
喫茶店に入れば、テーブルの上に置いてある砂糖やミルクをガサッと鷲掴みにしてポケットに入れて持ってくるおばちゃんなんか普通だったんですが、60歳以上の人たちは知っているけど、若い人たちはそういう日本人を知らない。
だから、「中国人はどうしょうもない!」と言っている人たちは40歳以下ぐらいの人で、60歳以上の人たちは、自分たちもそうだったから黙っているわけです。


だから、政府だって、中国人に日本人がバッシングされようとも、きちんと公害の防止対策などを指導して、技術協力や資金協力をしているのですが、たぶん、今、マスコミの第一線でカメラを回して、記事を書いている人たちは、40代以下の「中国人はどうしょうもない!」と考えている人たちが多いのではないでしょうか。


もう少し本質をとらえて、なぜ、彼らが暴動を起こしたのか。その原因はなんなのか。
私が気になって仕方がないのは、国際線のロビーで、ということで、だとすれば入管や税関のコントロール下にあったわけですから、そういう所に原因があったかもしれない。何しろ、私の知る限り、入管や税関は、「お客様ファースト」などと言う考えの全くない人種の集まりですから、だとしたら、インバウンド政策を国が取っている以上、改善しなければならないのはそういう所のはずで、それが本質だと思うのですが、そのオーソリティーにぶら下がり取材しているだけでは、何も本質をとらえることができないのではないかと思うのであります。


そして何より忘れてはならないことは、40代以下の人たちが「中国人はどうしょうもない!」と声を出しているかもしれませんが、日本人もかつては金の力にモノを言わせて、海外で傍若無人の行為をさんざんやってきて、アメリカやヨーロッパでは「ジャップ!」と呼ばれて軽蔑されていたということで、つまりは、あなたたちのお父さん、お母さんたちは、今、あなたたちが毛嫌いしている中国人と同じだったということなのです。
そして、あなたたちには、今、あなたたちが毛嫌いしている中国人と同じ行為をしてきたお父さんお母さんの血が流れていて、お父さん、お母さんに育てられて大きくなったということなのです。
田舎者が、田舎から出てきて、一生懸命頑張って、生活をして子育てをして、40年経って、その大きくなった子供たちが、田舎から出てきた人たちに向かって、「お前らのような田舎者はどうしょうもない!」と言っているのと全く同じ構図ということなのですよ。


だから、そういうことはあまり口に出さない方が良いのです。
そんなことよりも、根拠の乏しいマスコミ報道に踊らされている言動の方が私は恥ずかしい。
昔々に「一億総白痴化」といった人がいましたが、マスコミを鵜呑みにする人間が大半を占める時代だとすれば、確かにそうなってきているのかもしれません。


もし、お読みのあなたが、今夜の私の文章を「???」と思ったとしたら、それは、たぶん、危険信号ですよ。



今年もタダ飯タダ酒 安倍首相ポチ記者“ごっつぁん忘年会”

2016-12-29 20:39:40 | 言いたいことは何だ
今年もタダ飯タダ酒 安倍首相ポチ記者“ごっつぁん忘年会”

2016年12月27日 日刊ゲンダイ
  http://asyura.x0.to/imgup/d6/718.jpg
   安倍首相をアイドル扱い(C)日刊ゲンダイ

26日夜、真珠湾を訪問するため米ハワイに向け出発した安倍首相。ところが、その直前の首相動静を見ると、〈5時47分、内閣記者会との懇談会〉とある。外遊前の忙しい時間に何をしていたかといえば、菅官房長官、萩生田官房副長官らとともに首相担当記者をねぎらうための“忘年会”に出席していた。

 

この懇談会は過去の歴代首相も官邸や公邸で開催してきた恒例行事。今年は当初、28日の官庁御用納めに予定されていたが、真珠湾訪問が決まり、急きょ26日に前倒しされたという。

 

記者クラブに詰めている記者が、普段から懇意にしている政治家や役人と酒食を共にするのは珍しいことではない。ただし、割り勘や会費制が“暗黙のルール”。ゴチになってしまうと、権力側に都合の悪い話が書けなくなってしまうからだ。ところが、内閣記者会の懇談会にかかる経費はすべて国費で賄われるのが通例となっているという。毎年、有名寿司店のケータリングやらローストビーフやら“豪華メシ”がドーンとふるまわれるそうだから、イイ気なもんだ。

■安倍首相との“撮影会”に記者が列

 

タダ酒、タダ飯と聞いただけでア然だが、“ごっつぁん忘年会”には驚く恒例行事が他にもあるらしい。



「安倍首相と一緒に“撮影会”をするのが内閣記者会の恒例イベントとなっています。記者が喜々として列をなし、首相もご機嫌でニコニコしながら応じ、順番にスマホでツーショットを撮影していくのです。帰省した時に親戚に自慢したり、過去にはキャバクラで見せびらかす若手記者もいました」(ベテラン記者)

 

権力者をアイドルみたいにあがめ、なれ合い、骨抜きにされていく――。それが今の安倍ヨイショ報道、国会での強行採決につながっていることを記者クラブの若い連中は分からないのだろうか。

 

政治評論家の山口朝雄氏がこう言う。



「第2次安倍政権になって、内閣への権力集中と情報の集約が顕著になりました。経験の浅い若手記者は政権幹部にかわいがられ、情報をもらうことが仕事だと勘違いしているのかもしれません。大マスコミの上層部がしょっちゅう安倍首相とゴルフをしたり、食事を共にしているのだから無理もありませんが、政権とベタベタしているだけの記者は失格です」

 

すっかり飼い慣らされてしまった記者クラブのポチ記者たち。まさか、「2次会は政府専用機で」なんてノリで真珠湾訪問にゾロゾロ付いていってるんじゃないよな。


http://asyura.x0.to/imgup/d6/719.jpg

恒例となっている天皇陛下の「年頭所感」を中止。安倍晋三の差し金だ。平和、護憲にことのほか強いお気持ちを持っておられる天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻を快く思っていない戦争屋の安倍晋三。

2016-12-29 16:52:29 | 言いたいことは何だ
再び天皇陛下に弓弾いた安倍晋三!!

2016/12/27  半歩前へⅡ


▼再び天皇陛下に弓弾いた安倍晋三!!
 

恒例となっている天皇陛下の「年頭所感」を中止。安倍晋三の差し金だ。これについて書こうと思っていた矢先に、元外交官の天木直人が実に手際よくポイントをまとめてくれたので全面転用する。
 
平和、護憲にことのほか強いお気持ちを持っておられる天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻を快く思っていない戦争屋の安倍晋三。
 
畏れ多くも陛下の口封じに及んだ。安倍晋三が再び天皇陛下に弓を弾いた。日本に本物の右翼がいたら、こんな傲慢を許しておかないだろう。
******************


きょう12月27日の各紙が一斉に報じている。
 

宮内庁はきのう12月26日、天皇陛下が毎年元旦に公表してこられた、新年にあたっての「ご感想」(年頭所感)を取りやめると発表したと。天皇陛下の負担軽減が目的であると。
 
この事について西村康彦宮内庁次長は、26日の定例記者会見で、次のように述べたという。
 
「ご年齢を考えた結果」だと。
「ご理解をお願いしたい」と。

 
しかし、年頭所感を元旦に公表することは、天皇陛下の公務の中でも最も重要な公務のひとつだ。1990年から続けられてきたものだ。それが、なぜ、2017年の元旦に限って取りやめになったのか。
 
西村次長が語るその理由は、こうだ。12月23日の誕生日の記者会見で天皇陛下のお気持ちは伝えられた。
 
1月2日の新年一般参賀でもお言葉を述べられる。年頭所感を取りやめても、天皇陛下のお気持ちは十分に国民に伝わっているはずだといわんばかりだ。
 
これを聞いて私は間違いないと思った。
これは天皇陛下に対する口封じではないのかと。
 
弱者に寄り添い、平和を訴えられる天皇陛下のお言葉が繰り返されると
、安倍首相の暴政がますます目立つことになる。できるだけその機会を減らせ。そういう安倍首相の意向を、西村次長が忠実に実施したということではないのか。
 
そこで思いだされるのが、昨年9月来の宮内庁人事だ。昨年9月、風間宮内庁長官(当時)ほか宮内庁幹部人事が定期異動を前倒しする形で断行された。
 
その時写真週刊誌「FLASH」が書いた。
これは「陛下のご意向に抗う安倍総理の宮内庁『官邸直送』不敬人事」だと。

 
すなわち天皇陛下の生前退位についてNHKがスクープ報道した事に驚いた官邸が、その責任を取らせるべく、風岡典之宮内庁長官を更迭し、山本信一郎次長を昇格させた。
 
そしてその次長職の後任に送り込まれたのが警察官僚の西村泰彦・内閣危機管理監(61)だった。同じく警察官僚で内閣官房副長官をしている杉田 和博氏の下で警察官僚による宮内庁の監視・統制が徹底されたのだ。
 
しかも安倍・菅暴政コンビはその西村次長を、すかさず事務次官会議のメンバーにさせて、内閣との一体化を強化している。これらの事を思い起こせば、すべてに合点が行く。
 
これは安倍・菅政権が宮内庁を完全支配下に置くために送り込んだ西村宮内庁次長の、天皇陛下口封じという初仕事に違いない。
 
安倍首相の増長ここに極まれりである。メディアはこのことを書かなくてはいけない。国民に知らせなければいけない     (了)
 

恒例となっている天皇陛下の「年頭所感」を中止。安倍晋三の差し金だ。平和、護憲にことのほか強いお気持ちを持っておられる天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻を快く思っていない戦争屋の安倍晋三。

2016-12-29 16:47:22 | 言いたいことは何だ
再び天皇陛下に弓弾いた安倍晋三!!

2016/12/27  半歩前へⅡ


▼再び天皇陛下に弓弾いた安倍晋三!!
 

恒例となっている天皇陛下の「年頭所感」を中止。安倍晋三の差し金だ。これについて書こうと思っていた矢先に、元外交官の天木直人が実に手際よくポイントをまとめてくれたので全面転用する。
 
平和、護憲にことのほか強いお気持ちを持っておられる天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻を快く思っていない戦争屋の安倍晋三。
 
畏れ多くも陛下の口封じに及んだ。安倍晋三が再び天皇陛下に弓を弾いた。日本に本物の右翼がいたら、こんな傲慢を許しておかないだろう。
******************


きょう12月27日の各紙が一斉に報じている。
 

宮内庁はきのう12月26日、天皇陛下が毎年元旦に公表してこられた、新年にあたっての「ご感想」(年頭所感)を取りやめると発表したと。天皇陛下の負担軽減が目的であると。
 
この事について西村康彦宮内庁次長は、26日の定例記者会見で、次のように述べたという。
 
「ご年齢を考えた結果」だと。
「ご理解をお願いしたい」と。

 
しかし、年頭所感を元旦に公表することは、天皇陛下の公務の中でも最も重要な公務のひとつだ。1990年から続けられてきたものだ。それが、なぜ、2017年の元旦に限って取りやめになったのか。
 
西村次長が語るその理由は、こうだ。12月23日の誕生日の記者会見で天皇陛下のお気持ちは伝えられた。
 
1月2日の新年一般参賀でもお言葉を述べられる。年頭所感を取りやめても、天皇陛下のお気持ちは十分に国民に伝わっているはずだといわんばかりだ。
 
これを聞いて私は間違いないと思った。
これは天皇陛下に対する口封じではないのかと。
 
弱者に寄り添い、平和を訴えられる天皇陛下のお言葉が繰り返されると
、安倍首相の暴政がますます目立つことになる。できるだけその機会を減らせ。そういう安倍首相の意向を、西村次長が忠実に実施したということではないのか。
 
そこで思いだされるのが、昨年9月来の宮内庁人事だ。昨年9月、風間宮内庁長官(当時)ほか宮内庁幹部人事が定期異動を前倒しする形で断行された。
 
その時写真週刊誌「FLASH」が書いた。
これは「陛下のご意向に抗う安倍総理の宮内庁『官邸直送』不敬人事」だと。

 
すなわち天皇陛下の生前退位についてNHKがスクープ報道した事に驚いた官邸が、その責任を取らせるべく、風岡典之宮内庁長官を更迭し、山本信一郎次長を昇格させた。
 
そしてその次長職の後任に送り込まれたのが警察官僚の西村泰彦・内閣危機管理監(61)だった。同じく警察官僚で内閣官房副長官をしている杉田 和博氏の下で警察官僚による宮内庁の監視・統制が徹底されたのだ。
 
しかも安倍・菅暴政コンビはその西村次長を、すかさず事務次官会議のメンバーにさせて、内閣との一体化を強化している。これらの事を思い起こせば、すべてに合点が行く。
 
これは安倍・菅政権が宮内庁を完全支配下に置くために送り込んだ西村宮内庁次長の、天皇陛下口封じという初仕事に違いない。
 
安倍首相の増長ここに極まれりである。メディアはこのことを書かなくてはいけない。国民に知らせなければいけない     (了)
 

JA幹部の"隠れ共産党"宣言(農業協同組合新聞)

2016-12-29 16:33:30 | 言いたいことは何だ


2016.12.28 "隠れ共産党"宣言




本紙12月24日のインタビューにおいて、JA福岡中央会倉重会長は、
「『JAは政治に中立であるべき』ということを十分承知の上で、
敢えて言えば選挙での農政連・農政協推薦は、
今後は政党中心ではなく組合員のための政策中心であるべきと思っています。
こうした議論を地域ごとに起こしていく時期に来ていると考えています」
と、語っている。異論は無い。遅いぐらいだ。





◆狼はそこにいる
http://www.jacom.or.jp/column/images/colu1612280701.jpg ただし、政策を提起する主体は政党である。だとすれば、政策の検証や実効性のある政策協定を経て、どの党といかなる協力関係を結ぶかが課題となる。危機感の乏しいJA関係者には、嵐は収まりつつある、といった雰囲気がただよっている。 冗談では無い。これだからなめられ続けるのだ。断末魔にある新自由主義が、良質の市場を見逃すはずが無い。この危機感を共有できる政党と、どのような新たな関係を構築するかが喫緊の課題として突きつけられていることを忘れてはならない。 決して、狼が来るぞ、ではない。すでに狼はそこにいる。
◆我がカミングアウト
 「農業は、自立的な発展に必要な保障を与えられないまま、『貿易自由化』の嵐にさらされ、食料自給率が発達した資本主義国で最低の水準に落ち込み、農業復興の前途を見いだしえない状況が続いている」と、農業の今日的位置を整理し、「国民生活の安全の確保および国内資源の有効な活用の見地から、食料自給率の向上、安全優先のエネルギー体制と自給率の引き上げを重視し、農林水産政策、エネルギー政策の根本的な転換をはかる。国の産業政策のなかで、農業を基幹的な生産部門として位置づける」と、農業を高く評価し位置づける政党に、興味が湧かない人はいないだろう。 これは日本共産党綱領からの抜粋である。学生時代の政治的因縁から、日共・民青とは一線を画してきたため綱領を見たのは初めてである。と言いつつも、実は、数年前の国政選挙から同党に投票している。自分史における苦渋の決断と言いたいところだが、理由は極めて単純。農業保護の姿勢やTPPへの全面的な反対姿勢などが一致したからだ。自分の講義や論考の内容と最も一致している政策の実現を目指すならば当然である。なお、自主投票派ゆえに家人にすら投票を依頼したことは無い。 ではなぜカミングアウトしたのか。それは、自民党が変質し、「農」の世界に軸足をおいた人や組織がまともに相手する政党では無いことが明白となったからだ。だからと言って、解党の危機さえ囁かれている体たらくの民進党や名ばかり野党の維新に期待する気は起こらない。だとすれば、純粋に農業政策を協議するに値する政党は日本共産党だけとなる。 おそらくJAグループは、真正面から向き合ったことは無いはず。だからこそ挑戦する価値あり。
◆地殻変動の予兆あり
 興味深い動きを東京新聞(11月29日夕刊)の論壇時評が取り上げている。保守思想家西部邁氏を顧問とする『表現者』67号(平成28年7月号)における、小池晃(日本共産党)、西田昌司(自由民主党)、西部邁、富岡幸一郎、4氏による座談会「日本共産党に思想と政策を問う」を俎上にのせた、中島岳志氏の論評である。その要点は次の5項目。(1)自公政権が親米・新自由主義へと傾斜する中、それに抵抗する両者(保守と共産党)の立ち位置は限りなく接近している。(2)西部も西田も、現時点においては自民党よりも共産党の方が保守思想に近い政策を説いていることを認め、率直な評価を表明している。(3)民進党は、共産党の政策を取り込むことによってこそ、本来の保守へと接近するという逆説が存在する。(4)トランプ政権誕生は思想の地殻変動を加速させる。「左」と「右」という二分法はリアリティーを持たなくなっている。(5)野党共闘による合意形成こそが、ネオコン・新自由主義勢力に対する代案となる。 座談会の最後に西部氏が自共連合政権を提言している。反射的に自社さ政権を契機に零落した旧社会党(現社民党)を思い出した。それはさておき、多士済々の論客による共産党への評価と本質的批判も寄稿されており、思想や政治における地殻変動がうかがえる。
◆浮動票を不動票とするために
 「東京で共産党、箱根過ぎたら社会党、村へ帰れば自民党」。東京での過激な発言が喝采を浴びた農業青年の、村における日常を自嘲気味に表現したこのフレーズは、前々回の当コラムで取り上げた山下惣一氏の論考(『地上』2017年1月号)で知った。   しかし、村社会でも地殻変動の兆しあり。と言うのも、農業者やJA関係者と一献傾けるとき、我が投票行動を酒の肴にお出しすると、"実は..."の人が確実に増えているからだ。「危険思想として擦り込まれてきたが、何か悪いことをしたのですかね。少なくとも農業問題に関しては、真っ当なことを言っていますよ。自民党よりよっぽど信用できる」とのこと。 ただし、私もこの人たちも浮動票。共産党がこれらを不動票にする気があるならば、綱領に謳う「国の産業政策のなかで、農業を基幹的な生産部門として位置づける」ことを実現するための農業政策を早急に提起すべきである。 政権与党とその走狗である規制改革推進会議に痛めつけられ、真っ当な農業政策を渇望している人が"隠れトランプ"ならぬ"隠れ共産党"となっている。表に出る必要は無いが、堂々と隠れていることを願っての我がカミングアウトでもある。 やっぱり小松はそうだったのか、とレッテルを貼り、拙稿をそのような目線だけで読む人も出てくるはず。その人たちには今から言っておく。「俺がアカなら、政権与党は真っクロ、それに媚びへつらうあなたはただのバカ」、もちろんこう付け加えることも忘れない。 「地方の眼力」なめんなよ
【インタビュー・JA福岡中央会倉重会長】農業者所得・農業生産拡大に挑戦 (16.12.24)

"隠れ共産党"宣言|コラム|JAcom 農業協同組合新聞
本紙12月24日のインタビューにおいて、JA福岡中央会倉重会長は、「『JAは政治に中立であるべき』ということを十分承知の上で、敢えて言えば選挙での農政連・農政協推薦は、今後は政党中心ではなく組合員のための政策中心であるべき…
JACOM.OR.JP