この個体も同じ、止まった瞬間はぶら下がっていたのですが、なぜか?このような状態になってしまいます。しかも、わざわざ回り込むようにして枝の背面へ移動していました。これって一種の擬態行為なのでしょうか?自分は枝の一部だ!みたいな。バレバレなんですけどね。
ほとんどの個体が止まった瞬間はぶら下がり型なのですが、徐々に腹部を斜め上に持ち上げていき、最終的には写真のような止まり方になります。面白いことに、休止している間はずっとこの状態をキープしていました。あえて重力に逆らう意味はなんなのでしょうか?とんだひねくれ者ですね(笑)。
この個体は止まった場所が・・・・・・・かなり目立っていました。
この個体は止まった場所が・・・・・・・かなり目立っていました。
太陽が雲にかかると、まるでバッテリーが切れてしまったかのように皆一斉に休止してしまいます。止まる場所も様々で、静止場所に対するこだわりが無いらしく、各々が適当な場所に止まるといった印象です。よく図鑑などで目にするぶら下がり型の静止方法をとる個体は少なく、多くは体を斜めに持ち上げる姿勢で静止していました。
ムカシトンボの羽化はやはり終わっていました。しかし、林道を伴うちょっとした小空間では未熟個体が集団で摂食飛翔を行っていました。しかもかなりの数です。本種の生息地には数年通っていますが、未熟個体が集団で飛ぶ姿を見るのは初めてのことです。ヤンマ等の集団飛翔とは質が違いますが、きっと餌の豊富な場所に多くの個体が集中したのでしょう。