カオジロ属のトンボは成熟してもすぐに汚くなってしまうので、成熟初期の個体が狙い目です。元々くすんだはっきりとしない色合いのトンボなので、それほど「品のあるトンボ」には見えませんが(笑)、いかにも好寒冷地的な雰囲気はエゾカオジロ独特のものですね。
午後からはエゾカオジロトンボの様子を見に行ってみることにしました。羽化はほぼ終了したようで、林道では沢山の未熟個体を見ることができました。発生地の湿地に降りてみると、まだ個体数は少ないですが既に成熟個体が出始めていました。成熟にはまだ少し早いかな?と思っていたので、これはラッキーでした。
土曜日は「北海道ハイテクトンボブログ」の広瀬氏と道東方面へトンボの様子を見に行ってきました。目的はカラフトイトトンボだったのですが、ちょうど羽化時期に当ったことと、午前中は雲ってしまっていたので、残念ながら成虫を見ることは出来ませんでした。それにしても、これが絶滅寸前というのですから考えものです。近年、本種の確実な生息地は数箇所を残すのみとなってしまいました。