月のカケラと君の声

大好きな役者さん吉岡秀隆さんのこと、
日々の出来事などを綴っています。

変わっていく君と、変わらない君と

2007年08月31日 | 思うコト




「不器用ですから、どうぞよろしく。」
とその昔、高倉健さんは言っていた。

これは、
「そうか、不器用というのは、よろしくなんだな、
やっぱり健さんはかっちょええ。」
と、ニッポン全国ぶきっちょ同好会の皆さんに希望の光を
与えたという伝説のよろしく語であるらしい・・・。


やっぱり健さんはかっちょええ。


かっちょええといえば、「遥かなる山の呼び声」での健さんは、
馬にハイヤーッ!と乗っていたり、
武志くんのお母さんを助けるために、だんご三兄弟を
とぅりゃ~~~~~~!
と三四郎の如く背負い投げしていたりなんかして、
「じぇんじぇん不器用じゃないけど、やっぱりかっちょええ。」
とこれまたニッポン全国不器用ファンクラブの皆様を ♡ ♡ とさせていた、
「不器用であり不器用でないけど健さんだから健さんでおぉっ!」
という納得矛盾法則を無理なく自然に打ち立てていたでありまする。


やっぱり健さんはかっちょええ。


この、不器用よろしく生き伝説である健さんと一緒に、
日本映画史上に残る名作を作り出してくれたのが、
かつての癒しのちびっこ大将、そして今現在の名を、
癒しの生き伝説・吉岡ヒデタカ。

粋な生き伝説コンビネーションでごぜいやす。


この映画の感想如きなものについては、
以前にこのブログで既に書いてしまっているので、
ここでは割愛させていただきますです。

吉岡少年についても、以前ブログに書いたので、敢えてここでは、
可愛すぎちゃってんもうっチキチキバンバンっ、とか、
ア~イアイア~イアイア~イ愛って、その愛だよ愛、とか、
声が少年児童合唱団で心は泣かせのブル~スじゃっ、とか、
まさしく君こそキング・オブ・神童でござるでバザールって、
私はすっかりオブラァディ~オブラァダァ~ぱっぱぱ~~~やぁっ!
って、やっぱり割愛できないっ、やるなお主はちびっ子ジゴロ。

歴史は語るさすがっぷりじゃよ~、吉岡くん。


昨夜、久々にこの映画を観て、ビュンビュン丸の弟の如く、
ビィエェエエエエエィ~~~~~っ、
と大号泣しながら思ったのでありますが、

吉岡くんの演技って、余分なものが全くないであります。

今も昔も、それは演技というより、潔いほどの直情の現れ、
という感じがするでありますだ。


吉岡くんだって人として成長しているから、
その演技の表し方も変わってきていると思いまする。

でもそれは、人間が生きていく上で、
成長するにつれその都度変化していく、
等身大の感情変化の表現変化なのだと思われ。

そしてその演技の根っこの根っこの部分は、
まっすぐなままシンプルに保たれているような気がするですばい。

武志がくんがラストで、「ねぇ、おじさん、どこいくの?」と泣く演技と、
五島君が、「柏木先生がね・・・・」という母の声に泣く演技は、
その根底にあるまっすぐなほどにまっすぐな直情さの部分が、
少しも変わっていないように感じられるのでありまする。

化学調味料なんかで味付けされていない、
心の素材が生きている演技、
という感じでありますけん、素晴らしか~。

その場に生まれてくる感情を、その場に寄せてくる大波のように
グワ~っと押し出してくる容赦ない直情だから、
時にはそれが無様にも見えるし、
みっともないくらいに情けなく見えちゃったりするわけで。


しかしそりが人間ってぇもんじゃねぇですかい、旦那。


吉岡くんは、役を演じているのではなく、
人間を生み出しているのだわっ、おぉっヒデタカくんったら
惚れるなっていったって惚れるぜよっ!


外見の可愛さだけじゃマッチに火は点かないんだぜ。


と、遠い昔にアンデルセンさんもそう言っていたのだ。(と思うらしい。)



ロックだぜぃ、ヒデタカ。


やっぱり吉岡くんはかっちょええ。
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光あるうちに、行け

2007年08月29日 | 杉田監督作品



時折、むしょ~~~~~~に、
ケンタッキーフライドチキンが食べたくなる私でごぜいます。

こりはもう、ニューヨークでも、シカゴでも、テキサスでも、
モンゴルでも、国後島でもダメなのであって、
ケンタッキーでなければならんのだっ!
という絶対的発作のようなものであり、いくら誰かが、
フルコースのおフランス料理に誘ってくれたとしても、
「いや、遥かなるケンタッキーの呼び声なのだ・・・さらばじゃっ!」
と踵を返してケンタッキーへとダービー馬の如くにゴー!
となる私であります。
魔性の魅力じゃよ、ミスター・カーネル・サンダースくん。

しかしこれ以上の魔性の魅力発作を私に引き起こさせるのが、
東洋のミスター・ナイーブくん、またの名を神秘のはだけ大王、

ザ・稲葉一矢。

この人は、もう、周期的に、それこそいきなり突然
「かぁずやぁ~~~~~~~!」
と私に発作的に雄叫びをあげさせながらテレビの画面に吸着させ、
キューーーーーーーーっときゅいきゅいさせながらシャツの裾を噛ませ、
キャイ~~~~~~ンっと勢い余って後ろにでんぐり返しをさせ、
どわっしゅじょわっしゅすくわっしゅで一矢く~~~~~~んっ!
と再び叫ばしたまま清水の舞台からウルトラ星に「ジャゥワッ!」
と飛ばせていってしまう程のアクロバット魅力をお持ちの大魔性くんであります。

そういえば、西の発作大王・サンダース氏と東の発作王者・一矢くんは、
どちらもとことんホワイティ~。
やはり白いものには巻かれろ、と中国四千年の歴史が語っているだけのことは
ある・・・・。(←そんなことはラーメンマンも言っていないらしい・・・)

とにかくこの稲葉一矢くんは、
必殺発作仕掛け人でありますだ、八丁堀の旦那。

以前にも書きましたが、なんてたって一矢くん、
一つ一つの描写が、一つ一つそりゃ~ご丁寧にマニュアルどおりに
ツボりまくってくるであります。

天才ギターリストであり、
繊細ナイーブ九州男児くんであり、
全身漂白ホワイティーであり、
シャツの着方を知らない。

これ以上のツボポイントはないぜよぉ、い・な・ば・か・ず・や~。

そんでもってこの一矢くんは、
とても、
限りなく、
ひたすらに、
薄い。

彼を取り巻く空気が、とても希薄な感じがするであります。

吉岡くんが、演じる役柄によって織り分けて出してくる
人物の温度感、空気感というのは、
文句なしに素晴らしいと思われ。

彼の演じた人物達を、その全体像で浮かび上がらせる時、
そこにはしっかりとした人物の核としての温度感、空気感が
宿っているでありまする。

一矢くんは、なんていうか・・・・・
彼の周りの空気だけが、スっと森閑としている、
という温度感というか、
静まり返っている冬の夜空をふっと見上げると、
そこにひっそりと月が浮かんでいた、といったような
空気感でありますだ。

そして「そこ」に、
揺るがない存在感があるのであります。

台詞があってもなくっても、
画面の真ん中にいても隅っこにいても、
泣いても笑っても怒ってもギターを弾いてもはだけても、
その温度感、空気感は変わらないであります。

薄いまま、希薄なまま、一矢のまま、
どんな時でもその存在感をしっかりと、
絶対的な一定の空気感、温度感で醸し出しているでありますだ。

ヒデタカ節じゃ、さすがだぜぃ~、ふふふ~。


さて、九州から東京に出てきたシューレス・フォーのみなさん。
隅田川のほとりの下宿先で、バンドの練習をしておりますですね。

ムフ。
一矢くんよ、

フフ。
一矢くんったら、

ウフ~ン。
ここなのだ。


君がギターを弾く姿は、まるでツボツボ星人ユニバース代表で
あります。

こんなにツボってくるギターの弾き方をする人は、
あちしはJJ72のマークとチミ以外には見たことないズラよ。
加山雄三だってエレキを投げ出しお手上げだよ、かっちょええよ~、
ヒデタカくんったら一矢くん!

そしてその一矢のギターにのせ歌を唄っているシュウちゃんったらとぉっても、

うるせぇぞぉ!

キュイイイイイ~~~~ンって一矢がギター弾いとるでしょがぁっ!
うちのギターになんばしょっとかぁっ!
ちゃんと一矢のギターを聴かしちくりよーっ、んもうっ、
だまっとらんかいっ、シュウちゃんよぉ!

いや、しかしいいのだ、許すぞ、シュウちゃん。

なぜなら貴兄は、
「一矢慰めっちゃって抱きしめっちゃってどはぁっ!」の略して
「一矢っちゃってぁっ!」の名手だからじゃ、フフ・・・・・・・・
も一つフフフ。


「天下天下ぁっ!」と上杉謙信のように叫んでいるシュウちゃんに、
ふわらり~、と空気が抜けてしまう一矢くん・・・・きゅい~ん。

しかしその後すぐに、「お前は最高~」ってシュウちゃんに、
「一矢っちゃってぁっ!」されている一矢くんは・・・・・・・
ジョーワァッーシュ!!!


必殺発作仕掛け人、その8908764番目技でありますだ。


吉岡く~ん、チミって人は、瞬時にして、
糸の切れたマリオネット・ホワイティーになってしまうのですねぃ。

やられちまうでねぃですかぁ、あっしとしちゃぁ~、えぇ、旦那ぁ。

シュウちゃんに後ろから肩を抱えられながら、
体をまっすぐに起こされる時なんて、
そりゃ~~~~~~~~もう、
くにゃりん、として、くにゃりんこ。

白しろ星から来たくにゃりん星人みたいなのだ~。
しかも年季のはいったナイーブ満載完全装備でマキシマム。

ここから、「ただいまーっ」と元気に帰ってきたバンドメンバーに目線を
さや、と移すまでのチミの表情は、ザ・特選・繊細王者決定打だよ~。

なんていうか、もうもうもうもうもうっ、すっごぉ~~~~~~く
薄~~~~~~~いガラス細工に微か~~~~~~~~~~に、
ピキリ、と目に見えない割れ目が入ってしまうような感じの感情表情。

内面感情が、抑えきれなくて、その表情に、ゆらっ、と
「出てきてしまう」、みたいな感じですば~~~~~~~いっ。
そんなチミに私のハートは撃ち抜かれっぱなしなのだよ~。
撃ち抜き名手じゃヒデタカ殿。
たまらんじぇよぉ~、ヒデちゃんったら名マタギ。


この作品、「なんだろ~こりはっ?」という、
思わず目が点となってしまうシーンが多いのは、否めないであります。

出来ることだったら、ノベライズにある一矢教会場面とか、
屋上子供ショーで一矢着ぐるみとか、枕のそば殻食べちゃう一矢くん、
などの場面を、こことぉ~、こことぉ~、ここらへんにぃ~、
代わりにいれてほしかったでごわす、杉田監督・・・。
映像で見たかったぁ・・・・・・そういう一矢くん・・・・うぅ。
と、無いものねだりの子守唄を唄ってしまう私でありますだ。

けれどこの作品、「なんだろ~このおいしさはっ!」と、
思わず目が ♡ ♡ とスーパーロボコンになってしまうシーンも
てんこ盛りでございますので、ありがとう。

シュウちゃんがぶち壊したスナック(なのだろうか?)の
弁償代として、ミスミスター・ダグラスさんのもとへと、
待ち受ける危険も知らずにテケテケ足を運んでしまう一矢くん。

このシーン、とっても可哀想な一矢くんなのだけれど、
しかしあっぱれ上手いぞっ、ツボツボ大王・ヒデタカくんっ!

部屋のドアをトントンとカジュアルにノックして、
口の端に貼った絆創膏を剥がしながらもごもご話している一矢くんが、
開いたドアに目を移して、どわっ? と驚いて身を引く
一連の様子は、さすがのナチュルルリアクション王であります。

リハーサルもなしに、台本の内容も知らずに、
一発カメラワークで演じたのではないのか、ヒデちゃんよ、
と思わせるほどに、動きと表情に無駄がないであります。

んだども、しっかりとうす~い笑いのオブラートを
全体に纏っているヒデタカくん。

ダグラスさんを見つめる瞳は、心底怯えるいたいけな青年であるのに、
見ているほうは何故かクスっとなってしまうのは、
さすがの二分割法エキスパートのなせる技じゃ、吉岡く~ん、
もう最高じゃよ~。

このシーンを重く響かせてこないから、だから次の場面での
朝もやシーンが、とっても切ない意味をもって、しっかと
映画の流れに反映されてくるのでありますね、さすがでございますだ、
杉田成道。

この「一矢朝帰り」のシーンでありますが、
こりは、私にとってズバリ、
「ザ・一矢」
でございます。

このシーンが見れるだけで、私はあと42年と8ヶ月分くらいは
幸せでいられると思う。


天然侍くん房乃助殿のときにも思ったけれど、
吉岡くんは、朝霧が良く似合いなさる。

朝霧の薄さと、こういった場面で彼が醸し出す薄い空気感が、
スっと静かに綺麗に調和されている感じがするであります。

りこに朝帰りの姿を見つけられてしまった一矢くんが、
ゆらり、と揺れる自分を支え立ちながら彼女を見つめるその姿は、
世界遺産認定級の素晴らしさであると思われ。

とにかく、切ないっていうのはこういうことなんだな、
と、こちらまでとことん切なくなってしまうお姿でありますだ。
中也の詩のようじゃよ、吉岡くん。

こんなナイーブ攻撃してくる子は、君しかいないぞっ。
踵の返し方走り方止まり方坐り方ポケットに手を入れる仕草などな~ど、
すべてたまらんくらいなナイーブくんでねぃですか、
ついでにたまらん細さのスラリ~くんじゃっ、一矢くんよ、
背中に背負って逃走したいっ!

この一連の一矢朝帰り場面での吉岡くんは、

少年と青年のぎりぎり境界線にいるような、
危うい脆さの繊細さ。

彼独特の秒速に詰めたぎりぎり感、切なさ感が、
痛いのであります、心に、とっても。

そんでもって、美しい。

今にも壊れて崩れ落ちてしまいそうな、
キリキリと食い込んでくるような透き通った美が、
そこにはあるであります。

彼がその心底から搾り出してくるようなぎりぎりの苦しさが、
感情の膜となって彼全体を包みこみながら、
その姿を悲しいほどに苦しいほどに美しく昇華させている。

って感じでありますのよぉ~、どうしてくれるのじゃこの気持ち、
ヒデタカくんよぉ~、切なすぎるでよぉ~、んもうっ、

@#$%&*;ヒデ{_+@#{&:タカ%~~~~~!!!!!
という感じでありますだぁ~、もうだみだぁ~・・・・。

と、発作を起こし続けて思いは巡るよ走馬灯の如しかけめぐる青春。


良いものとは、時を経ても決して変わらないものでありまする。



吉岡くん、ずっと君は私の光じゃよ~。

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満男くん、19の家出

2007年08月24日 | 山田監督作品



満男くんはどうやら親不らしいので、浪人生らしい。

そして遅い反抗期の真っ只中にいるらしいので、
なにやら親を毎日嘆かせているらしい。

しかし親族を何十年も嘆かせ続けている寅伯父さんには、
さらっと心を開いてついでに二人でぐでんぐでんに酔っ払ってしまうらしい。

やはりこの伯父と甥は濃い血で繋がっているらしい。


恋する満男くん、19の秋であります。


男はつらいよ・第42作「ぼくの伯父さん」では、
なんだかいつも眠そうな顔をしている満男くんでありますが、
頭の中は寝ても醒めても泉ちゃんのことで一杯らしく、
江戸川のほとりで、伯父さんからもらったエジソンバンドを
頭に装着して考えた末、徳永英明の歌をバックに、
バイクで恋する泉ちゃんのもとへと旅立ってしまう甥っ子くん。
これは親にとっては一人息子の家出となるのでありますね。

青春じゃの、満男くん。

青春と親のため息は、切っても切れない
金太郎飴のようなものなのかもしれんぞな。

そして青春とは、どっひゃ~っ!となってしまう出来事とも
常に背中合わせでございます。

特に満男くんは、ひたすら純情一直線な子だから、
その純情さが時には危険分子吸引力となってしまうことも、しばしば。

その「満男どっひゃ~っ第一弾」にして最強チャンピオンベルトだったのが、
この作品の中での、「おっさんライダーどっひゃ~っ!」事件。

旅の途中、バイクで転倒してしまった自分を助けてくれた
おっさんライダーに、ランチをご馳走になっている満男くん。
名優・笹野さん、上手すぎるっす・・・・・・。

それにしても、あなた、よくカレーをご馳走になってますね。
奄美大島でもリリーさんにカレーを馳走されてましたですね。
カレーが大好きなの、満男くん?
ばら寿司もいいけどカレーもね、って感じなのかしらん?

ってそんなことはどうでもええのでした。
この場面での満男くん・・・・・・・・おいおい、チミ・・・・・


変だと少しも思わないのか、満男くんよ?


どうみたってどこからみても変でねぃですか、このおっさん。

黒のレザージャケット、白いライダーパンツに黒ブーツ、おまけに
ゴルゴサーティーンのようなグラサン、って・・・・
杉良太郎だってこんな格好はしないぜよ。

ひと目で「変ちくりんっ!」てわかるでねぃですか。
なんで気付かないんじゃ、みっちゃんよ・・・。

バイクで転んじゃったのがそんなにショックだったの?
そりともここでも泉ちゃんのことで頭が一杯なの?
もしくは物事を濾過純度分解して見てしまうのですか?

純粋じゃのぉ~、満男くんったらぼくドンちゃん。


って、なぁ~んでおっさんと一緒の部屋に泊まるんじゃーっ!!!!


満男くんよぉおおおおおお、あんたって子はどこまで・・・泣けてくるぞぉ。
この涙をなんと呼べばええのですかぁ・・・グリコのポーズでお手上げじゃよ。
無垢すぎるんだば、いくら二十歳前とはいえ、なんでやねんなっ?!


それにしても不思議すぎる・・・・・この場面。

まるで松竹ミステリー劇場のようですだ。
何故なら・・・・・

何故に満男くんは、わざとらしい程に
片方の胸がさらけっちゃっているのですか?

何故に満男くんは、ホテルの薄っぺらな、
病院の検査着ガウンみたいなのを着ているのですか? 
たしか満男くんは自分のパジャマを持ってきているはずだ・・・・。

何故に満男くんは、おっさん接吻を危うく避けたはずの上唇に
うっすらと赤いルージュがついているのですかぁ~~~?

泉ちゃんとの初キスもまだなのにぃ、なんでなのぉ?
なんでなんで切干大根みたいなおっさんライダーなのれすかぁっ?!
もうなんでなんでなんでなのぉぉぉ~~ぉオ~~~~ノォ~~~!

ってあちしはムンクの叫びのようになってしまったのでありますだ、監督。


手塩にかけて育てるとは、
こういう試練をも与えるということなのですか?
星一徹のような容赦ない厳しさですねぃ、監督。


そんなこんなの思い込んだら試練の道をどんと行く満男くんでありますが、
どうにかこうにか無事に泉ちゃんの住む佐賀へと到着しますだ。
そこでやっと念願の泉ちゃんと再会。

ういういしいであります。
不器用ですからどうぞよろしくであります。
甘酸っぱ~いレモンスカッシュのような青春であります。
そしてやはりコケってスベってついでにドアに頭をぶつけているであります。
最高の天然パワーじゃよ、満男くん、大好きでっせぇ。

それにしても、この作品での満男くん、
泉ちゃんに対して、なんだか全面的にとても男らしい。

言葉使いも、泉ちゃんをぐいぐいとひっぱっていっている感じで、
とても頼もしいであります。
泉ちゃんの叔父さんに厳しい嫌味説教をされたあとに、
思わず泉ちゃんにもきつい言葉を返してしまう満男くんなんて、
すごい希少ものずら。

この作品での、泉ちゃん全面的牽引力を、一体いつどこに
置き忘れてきちゃったのだ、満男くんよ。

この先、満男くんと泉ちゃんの位置関係が、あれよあれよ~と
逆転していくのでありますね、恐るべし泉パワー。

やはり「軽いノリであいらぶゆー」とはいかないのだと、
この旅で悟ったのだろうか、満男くん・・・。

しかし、かわええのぉ~・・・・。
この作品でのチミは、ほんまに、ぼくドンちゃんでドンチャック、ふふ♡


途中、謎の二年の寄り道はあるものの、この作品から、
満男くんの泉ちゃんに対する長~い純愛物語が
幕を上げるのですね~、しみじみ・・・。

ただひたすらに、泉ちゃんを想って走り続ける満男くん。
惚れたらとことん想いぬく、純情一直線の満男くん。

それはとても一生懸命で、純粋で、まっすぐでありまする。

ただ相手をひたすら思いやって思い焦がれてその道を行く。
世間体なんて垢に決して汚されたりなんかしない、
いっとー純粋な想いでありますだ。

やはりこの伯父と甥は濃い血で繋がっているらしい。


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そこに、人が生きている

2007年08月22日 | コトー先生



前回からのつづきであります。
コトー先生2003、第二話。

内さんの大動脈瘤の手術に入っているコトー先生。

オペ中のコトー先生は、
とても凛々しく、そして頼もしさ十尺玉花火打ち上げ級。
惚れるでよ、五島くん。

いきなりの出血に驚く和田さんと彩花さんに、
ハシっと一言、
「落ち着いて。」



落ち着けませんがな、旦那。



どうすれば落ち着けるのですか、こっちとら?
チミの冷静沈着シャキット手さばき目線と低音ボイスに、
こっちは心拍数が上がりまくって、まるでゲートに入れられた
アドレナリン満載の競争馬のように血湧き肉踊っちゃうのですぜぃ、
かっちょええぞぉっ、ヒデタカくん!

和田さんに向かって
「和田さん、人工血管を」
と言うとき、彼のお目めはシャキキーンッ!
って眼光鋭いのに、しかしその声に鋭い響きはまったくない、
あくまで冷静指示トーンの鋭さ冷静一括同時支払い。

こりは・・・・人間業とは思えない・・・何技なのでしか、神業くん?

額の汗を拭いてくださいと、和田さんに頼む時の声なんてぇっ、
そこにはちび~~~~~っとだけ感じ取れる疲れの響きと、
ちび~~~~~~っとだけ感じ取れる先輩風な頼もしさが、
コトー先生の謙虚な全体の言葉の響きにアクセントされててこれ絶妙!
そんでもって汗を拭いてもらった後に柔らかに「はい。」って言って、
目をしぱしぱって瞬いて再びオペに集中する五島君の姿は・・・・・・・・
猫にマタタビっ、私にヒデタカっ!

だぁーっもうっ和田さんっちょっとどいてよっ汗なら私がパヒパヒ拭いて
あげるわよっついでに化粧水もはたいてあげてよっ五島く~んすっきやでっ!

って息継ぎなしで叫んで、イソギンチャクのようにテレビの画面に
べったり張り付きたくなっちゃう程にっちもさっちもブルドックわぉ! 
なのですだぁ~。

オペシーンでの吉岡くんは、目線で場面の緊迫さを出し、
声音でコトー先生のキャラクターを出しているのだと思われ。

彼の感情が、声音、目色、更に空気の色となって、
場面を動かしているとですね、まさにドラマじゃ、
ビバって、ヒデタカッ、ビバノンノンッ!
シビレルぜ~~~~~いっ、ヒデタカーっ!!!!!

はぁ~、また心拍数が・・・・・・・。

このままじゃあちしは全身心拍数らりほ~になってしまうかもしれない・・・。
どうにか治癒しちくりぃコトーしぇんしぇ~。


ってどうにか治癒してくれるのが、コトー先生。


ラストの埠頭の場面。
星野家と誠さんの会話を黙って聞いているコトー先生は、
とても静かに少し切ないでありますので、よってこのシーンで
私の心拍数は平常値へとスローダウンしてくれるのでありまする。


この場面でカット毎に映し出される吉岡くんの表情は、
決して大きく変化するわけではないのに、コトー先生の
哀切感のようなものが、スーっと染込むように、
画面を通してこちらに伝わってくるであります。

コトー先生の内面で、静かに凪いでいる気持ちが、
その顔に浮かべた表情のどこかで、そっと静かに揺らいでいる、
とでもいうか、表情の上に、もう一つの表情が透明にのっている、
そんな感じですばい、ブラボ~でっせ、ヒデタカくん。


そしてラストのラストで、
誠さんの乗るフェリーを見送るコトー先生は、
その存在全体が、ほんまに美しく、
そして澄んでいるであります。

風ように、とか、ガラス細工のように、とかの
修飾語を全て消し去ってしまうくらい、ただ、ただ、
ひたすら、悲しいくらいに「澄んでいる」コトー先生。
澄んでいるから切ないのか、切ないから澄んでいるのか、
とにかく、とてもとても美しく澄んでいるとです。

そしてそこに浮かべた表情は、
波がス~っと引いていくように、
ゆっくりと微笑みが引かれていき、
ゆっくりと切なさへと変化していき、
ゆっくりとした速度で、視聴者の心に
深く静かに浸潤していくのだと・・・・・・・。

切ないよぉ~、五島くん・・・・・・。
そしてやっぱりあっぱれじゃよ~、吉岡くん。


そして中江監督も唸ったという、この場面での吉岡バックショット。

語る背中。

ほんとに、語ってる。

なにを語るっていうのではなく、コトー先生全体を
「あぁ、そうなんだな・・・コトー先生・・・」
って、言葉にするととても茫洋としているけれども、でも
「そうなんだよね、コトー先生は」
という確かな余韻を、静閑としてこちらに語りかけてくる背中。

わんだほー、ヒデタカ・・・・高倉健さんも涙しているに違いない。


コトー先生という人は、原作が漫画であるし、
実際にそのキャラ描写を言葉にして思い起こして見ると、
どこかやはり劇画チックであると思われ。

しかし、吉岡くんが作り出すコトー先生という人物は
圧倒的な実在感で存在しているであります。

それはやはり、吉岡くんという役者さんが表現する
コトー先生の一つ一つの表情、動作、感情周波が、
吉岡くんが、一人の人としてゆっくりと築いていったと思われる、
しっかりとした心の基盤から生み出されているものだから
私たちの心に「とても近く」感じ入ってくるのかな、と思ったりして・・・。

吉岡くんは、常に進化している人ですばい。
でもその進化は、役者としての基盤で進化しているのではなく、
人としての基盤で進化し続けているものなのでねぃでしょうか、
と、そう思も思ったりして・・・。


だからこそ、彼の演技は、すーっと、自然に
人の心に染み入ってくるのかな~、と、そう思ったりして・・・。

だからこそ、彼の存在は、とても自然で、圧倒的な
リアル感があるのかな~、と、そうも思ったりして・・・。

だからこそ、彼の作り出す人物は、
同じ温度の息吹が感じられるのかな~、と、こうも思ったりなんかして・・・。


だからこそ、


そこに、人が生きている。


と、なるのだと。
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故国に暮らす、君

2007年08月18日 | コトー先生



ということで(ってなにが?)、
コトー先生であります。


コトー先生2003~2006シリーズの中で、
私が一番回数を重ねてリピート鑑賞したのが、
2003での第2話でありました。

この回は私にとって、最初から最後まで
「まいったね~こりゃ、ヒデタカ殿」
の大オンパレード。

初見鑑賞時の私の状況を文字にすると、

ムフ、ウフ~ン、ドッカ~ン、ショワ~ッ、ハリホレハレ~、キュイ~ン、
☆$%&*!@#! ついでに ♡ ∞ で

という擬音大感謝祭でありましたです。



まずなんてったって、オープニング。


閑古鳥の鳴く診療所に、一番最初にやってきた患者さん
重さんに対して、ちょびっと困ったように嬉しさを現して
一歩踏み出す


満  面  の  笑  み  っ !


おぉっ、なんというほほえみなのだっ、
画面から切り取って家宝にしたいぞ、吉岡く~ん!!!
しかもスローモーション付きだってよっ、
さすがのエースだ中江監督、ごっつぁんですっ!

ってな、ヒデタカ・ビッグバ~ンで
私のハートは相対性理論なのじゃよホーキンスくん。
(*わけわからんくらいの大噴火、ということであります。)

この満面笑顔でやられてしまいもうした、おいどんは・・・。
更に吉岡深みに嵌ってしまったとです。


この時の彼の笑顔ってば、

「やわらいで 初夏」

なんてな題で短編小説を書きたくなっちゃう程の
ザ・和らぎ安らぎ満面笑顔でとぉ~っても綺麗で、
和らいでいて、ふわ~んとしていて、あたたかくて
心地よ~~~~~い、お天道様の光を沢山含んだ
ふかふかのお布団みたいなのだぁ。

そんなチミの笑顔に、あちしは文字通り
はにゃ~~~~~ん、となってしまったのであります。

なんという癒し効果なのだ、吉岡くんよ。
チミは 「MADE  IN やすらぎ」 に違いない。

そしてこのやすらぎ君は、この後に続く
診療所を抜け出して絶壁から海を眺めている内さんとのシーンで、
ちょっぴり切ないやすらぎ君と姿を変えておりまするだ。

この場面は、ほんまに素晴らしかった・・・。
名優吉岡くんの醍醐味が、とても良く出ているシーンだと思いまする。

大女優である千石さんの演技を、
大きく静かにしっかりと受け止めている吉岡くん。
こりは、そんじょそこらの若造には出来ない芸なのだと思われ。

内さんの独白を、横に坐って黙って聴いている吉岡くんは、
とても、とても、懐が大きい。
その大きさは、深みがあり、そしてひっそりと、
とてもひっそりとやすらいでいて、
そしてどこか切ないであります。

まるで人気なく静かに凪いでいる海みたいじゃば、吉岡くん。
あんな風に、そっと静かに横にいられたら、
誰だって胸のうちをぶちまけなくなるよ~。

この場面での吉岡君は(も)、しっかりと
「その場にいて」「その言葉を受け止めて」の
さすがの存在感を出しておりますばい。
これはある意味、演技に余裕がないと
到底出来ない芸当なのだと思われ。

この懐の大きさが、ヒデタカ節の大骨頂でありますのぉ、
トレビア~ン。

吉岡くんは、絶対にその演技で
画面を突っ走ったりしないのだと思われ。
視聴者や観客を置いてきぼりになんてしない名役者さん。

必ず、「その場」に、気持ちが、「いる」であります。
そして「そこ」からその人物の呼吸を、
直にこちらに加速度をつけて伝えてくる。

黙っているのに、語っている、
そんな感じとですばい。

素晴らしすぎる。
ワンダホーなのだ、どこまでも。


しかしやすらぎ君よ、やはりチミはやすらってばかりでは
いないのだった。

内さんの手術のために、献血を漁協の皆さんに
頭を下げてお願いするチミは、思いっきり
切なさ募ってナイーブ大王・・・・。

「それじゃ~このまま内さんの命を見殺しにしてもいいんですか?」
って重さんに食い下がる君の姿ったら・・・・


君は、芯から力強いナイーブファイター君だ。


ついでにその声音までナイーブ艶って五感直撃。
こりは新種のファイターじゃの。
惚れるでないか、うふふ。(←壊れてきたであります・・・)


ここでの吉岡くん、原さんから
「人の命が自分の手の中にあるとでも思ってるのか?」
って吐き捨てるように言われるとき、
彼の右瞼が、ピクって微か~に動くであります。

この「微か~に動く」というのが、凄いっすよ、大将!

余程毎日、瞼筋運動をしているか、
それとも役に入り込んでいないと出来ないことじゃよ~、吉岡くん。
しかし瞼筋運動では、あんなに自然に微かにピクっとはならんぜよ。
やはり、ものすごい集中力で役に入り込んでいるのに違いないのだ・・・フッ、
どこまで惚れさせるんだよ、チミってばよ。

これにつづくシーンで、原さんに向かって
五島健助の噴出す医師としての使命感を懸命に抑えながら
その思いを言葉に託して吐き出す
吉岡君は、
吉岡くんは、
よしおかくんはっ、
ヨシオカくんはぁっ、


ヒデタカくんでもあります。


って、そうでねぃのですだ、
この場面での吉岡くんは、


どうしてくれよう、この切ないナイーブくんっ!


もう、ありったけの切なさを絞りきっちゃったみたいなのですだぁああああもう
西へ東へ大陸超えてキュイってキュイってキュイイ~~~~~ンッ!
であります・・・。

しかも彼はやはりここでもファイターくん。

ふっと風にもっていかれてしまいそうな透明さなのに、
その瞳の奥には意志の強さがしっかりと宿っているであります。
そんな五島くんは、頑固野郎原さんにだって、
負けないっ!
ひたむきに戦うっ!
おまけにナイーブっ!
ついでに白いっ!


どうしてくれよう、このかっちょよさっ!


と、永久に遥かに絶叫マシーンになってしまうあちしでありました・・・
罪なお方よ、吉岡くんったら惚れさせ大王・・・。




で、唐突に後半につづく、
であります。



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波と波の間

2007年08月16日 | 思うコト



残暑お見舞い申し上げます。

日本はほんとに暑いようですが、
皆様、夏バテには十分お気をつけくださいませ。



私のほうはといいますと、HPを作るに及んで、
久々に頭の中身を大車輪運動させたのがいけなかったのか、
脳がオーバーヒートして、知恵熱を出してしまったとです。

ただでさえ真夏の灼熱暑さだというのに、
熱をだして更に暑さ倍増~。

もうその暑さったら、
ギュウギュウ満員電車の乗客が全員お相撲さんだったぁ、どっひゃ~っ!
で、思わずジャイアント馬場も裸足の十六文で逃げ出しちゃうわよ、
あっち~ったらありゃしないっ!

というくらいの、わけわからん暑さであります。

こんなときは、コトー先生に治癒してもらうのが一番じゃのぉ~、
と思いコトー2003を見始めたものの余計にヒート炸裂、
あぁ私は全身サウナで脱力アメ~バ~・・・。


という治癒法をこちらの友達に話していたところ、
横にいたその友達の友達が、すかさず横から発言、
「コトー先生って、あれでしょ、純君が南の島に行って
お医者さんになったんだよね~、あっはっは~っ!」。





なにが「あっはっは~っ!」なのでしか?




とは聞けないまま、しかし今時、コトー先生に対して、
純君がお医者さんになったんだよね、なんて、
邪馬台国から発掘されたような考えを持っている人がいたのかっ?!
と、思わず私もその場で土偶化してしまったであります。


久々目の当たりにした、
「純くん=吉岡くん」直球ストレート。

なってこったいオリーブ。
こんなことじゃ日本の夜明けはまだまだ遠いぞっ、安倍くんっ!


こういった、始め人間ギャートルズのような太古感覚を
吉岡くんに対して抱いてしまっている人たちを、
21世紀へと軌道修正するのは難しいであります。

例えば、上記のギャートルちゃんに反撃を挑んだ私は
こうでありました。


ギャ「コトー先生見てたよ~、私も。」

私 「いいよね~、コトー先生~。」

ギャ「ね~、純君立派になったよね~。」

私 「(ちゃうちゃう) 純君は、富良野にいるよ~。」

ギャ「でも純君だよね、コトー先生。」

私 「(ちゃうでぇ~っ) 全然別だと思うんだけどな~。」

ギャ「そうそう、別だよね。」

私 「(おっ?!) そうそう、全く別だよね~。(ふふ)」

ギャ「場所が北と南で全然別だよね~。」

私 「(違うって言ってるだろぉがぁあああっ) はぇっ?!」

ギャ「あっはっは~!」

私 「・・・・・・・・・・。」


なにが「あっはっはっ~!」 なのでしかぁっ?!


ドテチンもお手上げの彼女の固定観念に、
あちしは人知れずチベットの風に吹かれてみたくなった
悲しみの土偶でありもうした、うぅ。


純くんと吉岡くんは別人。


とはわかっているものの、
しかし、吉岡くんというお鍋でくつくつ煮込まれた
役の人物たちを、結局は、無意識に、
純君という蓋でひたっと閉じてしまう人は
未だに少なくないのかもしれないですだ・・・。

これは、それだけ純君という人物が、
吉岡くんという役者を通りこして、人々の心の中に
深く浸潤してしまっているということでもあるので、
おぉブラボ~ヒデタカッ! うふふ~ん♡
とはしかしならないのだ、なぜなら吉岡くんは純じゃねぇぞぉ!


「純くん=吉岡くん」固定観念撲滅キャンペーン北米支部代表の私としては、
(↑勝手に作っている・・・)
屈辱の敗北のまま終わるわけにはいかんのでありもうすっ!


んがしかしっ、
こういった、2月を過ぎてもまだ部屋の片隅に飾られている
かがみ餅みたいなカチンコチンの固定観念を持っている人たちを、
正しい吉岡道へと導くのには、
一体どうしたらええのでしょうか?

その頑強な固定観念に、大リーグ強制ベルトを
装着させて、柱の影からそっと涙を拭いながら様子を伺っていたら
いつかは行け行け飛雄馬どんと行けとなるのでしょうか?
ってだからそれがどうなるっていうのかしらアホだわ私ったら・・・。


だめだぁ~、また知恵熱が出てきちゃいそうだぁ~・・・。



役と役の波間にいる吉岡くん。

彼自身の姿は波の狭間にいるから、
その姿はとても見えにくい。
けれども、その波の形を作っているのは
吉岡くんという役者さんなのであり、
他の誰でもないわけで。。。。

彼は、自分の役者としてのステイタスより、
作品の中での自分の役の存在意義に全てを
掛ける人なのかもしれないですだ。

だからこそ彼は、
演じる役の人物より、演じている自分自身を
強く前に圧し出すタイプの役者さんでは決してなくて、
あくまでも演じる「人物」を徹底的に鮮烈に
前面に立たせることの出来る人なのだと思われ。

根っからの職人役者さんなのだと思いまする。

こりが真のかっちょよさってやつだのぉ、たまらんねぇ~。



純君は富良野だか東京だかで今も暮らしているし、
コトー先生は今日も自転車に乗って志木那島を往診している。


それでいいじゃねぇか、
って、もしかしたら吉岡くん自身は
どこかの空の下でそう思っているのかもしれない・・・。




吉岡くん、
シビレルゼ~。

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お誕生日おめでとう

2007年08月12日 | 思うコト



Happy Birthday 吉岡くん!

いつもいつも
素敵な姿で素晴らしいお仕事を
届けてくださって、どうもありがとう!

あなたの才能、美しさを見る喜びは
私の人生の糧であります。





文字にすると20年以上、とても長く
彼のファンをしているように思えるけれど、
実際感じる想いの長さは、
ある意味とても短いように感じます。

なぜなら彼は、
いつも真新しい。

作品ごとに、全く違った魅力で全く新鮮な感情を
湧き上がらせてしまう、
老舗リセットお届け効果をお持ちな人なのだ。

だから、彼には、時の流れの倦怠感というものを、
私は一度も感じたことはないわけで。


度々、このブログでも書いていることだけれど、
吉岡くんという人は、とても奥深い。

とてもシンプルなのに、
とても奥が深く、
そしてその深さは泉のようであって
とても測りようがないのだけれど、
でもとても静かにピュアに澄んでいる感じ。

そのピュア感は、
真っ青な空のもと、すくっとその存在を
大地にしっかりと根を張りながら息吹かせている、
まっさらな綿の木みたいな感じであり、
とてもすがすがしくて、とても潔く、
芯が一本しっかりと通っている強さを感じるわけで。
そしてどことなくちょっぴり切なくて、
そしてとこまでもどこまでも、果てしなく
高みへと続いている、そんな感じのピュア。


これは、少しも変わっていない。
私が彼のファンになってから、
ずっとずっと彼から変わることなく感じている
ピュアさであります。


だから私にとっての彼は、いつまでもどこまでも
「吉岡くん」なのであるわけで・・・。
そしていつまでたっても「吉岡くん」でいて欲しい。




吉岡くん、
君は、芯からかっこいい人なのだ。
揺るぎのない美しさをその心に持っている人だと思う。


いつもいつも、幸せを運んでくれてありがとう。


この一年も、吉岡くんにとって、
素晴らしい、幸せな一年となりますように・・・。


君の幸せを願うためなら、
私はドーバー海峡をお百度参りしてもかまわなくってよーっ!



お誕生日おめでとう。

あなたの生き方が大好きです。







大好だよ~、吉岡くん。
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満男くん、19の秋

2007年08月11日 | 山田監督作品



紅の花からちょっと巻き戻ってみまして、
「男はつらいよ」第42作。

どうも私のブログは、
話題があっちゃ~いったりこっちゃ~いったり
落ち着きがないので、ここらで一旦、
満男くんシリーズは原点に戻って、
42作目から書いていきたいと思いますです。


「男はつらいよ」第42作、ぼくの伯父さん。


吉岡くんサナギ時代の作品であります。
そして実質的な彼の初主演作なのだと思われ。

んがしかし、公開当時は
「ゴクミマドンナ、寅さん一緒に大集合!」
ドバ~ンッ!
と大宣伝していたこの作品。

なんでやねんなっ! 

「ぼく」の伯父さんって、
わざわざその副題に付いているでねぃですかぁ。
満男くんを忘れているのではねぃですかっ、え?!
なんでゴクミばっかりぃ~っ、きぃ~~~~~~~~っ!

とアングリーモードで地団駄ふんでシコまで踏んじゃっていたものの、 
しかし論破できない自分が悲しい・・・・。

と、ひそかに悲しみのブルースを歌っていた満男くんファンは、
私を含み日本全国津々浦々散らばっていたに違いない・・・
はずだぁ。

しかし現在、

今の吉岡くんを見よっ、どんなもんじゃっ、
ムフハハッハッハッハッハ~でヨ~~~ロレイヒ~~~~!

と仁王立ちスキップしながら
喜びのヨーデルを歌っている満男くんファンも、
日本全国、海峡を越えた大陸までにも沢山いるに違いない。
(↑そこまで突き抜けている人は珍しいらしい・・・)

やったのぉ、満男っ、何度も書くが、
おいちゃんは嬉しぃぞっ!


さてこの「満男シリーズ第一弾」でありますが、
しかしやはり・・・正直言って・・・・・、

何でわざわざ相手が国民的美少女なのでしか、山田監督?
すでに叶わぬ恋なのかぁ・・・満男くんよ~、うぅ・・・・。

と当時は涙目にならずにはいられなかった、
ずばりバリバリ寅遺伝子キャスティング・・・。

んがしかし蓋を開けてみれば、
なんだか全く説得力がないような二人なのに、
なんだかものすごい納得力のある青春ど真ん中カップルっ!

とジャイアンツの王さんもお手上げの大逆転ホームランで森のうた、
ついでにナボナもよろしく。
という感じでありましただ、さすがじゃ、山田監督。

国民的美少女泉ちゃんとサナギな満男くん。
応援せずにはいられない、ほのぼの純愛カップルの
登場でありました~。


吉岡くんは、
決してあくの強い顔の持ち主ではないし、
あくの強い雰囲気を持ってもいないけれど、
しかし、
あくの強~い女優さんたちのあくを和らげて、
かつ相手の魅力を引き出しながら、
自分はそこから一歩も引けをとることなく、
あくを全く出さずに自分のもち味を十分に滲み出している、って
まるで半紙のような人ですねぃ、チミ。

神業じゃ、ヒデタカくんっ!

あくを出さない、
こりは難しいですぞい。

煮込めば煮込む程、出てきてしまうあくであります。
このふつふつ湧き上がる役者あくみたいなものを、
片時も微塵もその演技に見せない吉岡くん。

達人じゃ~、吉岡くんよ。

君はあく掬いチャンピオンで全国行脚できるに違いない。
できれば一緒にお供したいわ、きび団子がなくったって
ついていくわよ、どこまでも。


吉岡くんには、
「あく」というものが全くないし、
お相手の女優さんのあくを吸い取って蒸発させてしまえる
確かな演技力と、そこにしっかりと根付いた
空気のような確かな存在感があるから、
だからこそ彼は、どんな女優さんと一緒に演じても、
何の違和感も厭味も感じさせることなしに、
等身大の人物のまま、すっ、と
相手に自然に寄り添うことができるのではねぃでしょうか、と
推測するのだ明智君。

こりが、名優というものじゃの~。
しかも吉岡くんは当時20歳前じゃよ、わんだほ~。

泣けるぜよ、君の才能と努力に・・・。


この作品の中で、なにが一番ググ~っと
心に響いたか、というと、
冒頭での満男ナレーションであります。

「伯父さんは、生まれつき人に親切だ。」
から始まる満男ナレーション。


純じゃないぜよ、おやっさん。


このナレーションは、
もちろん純くんでもないし、吉岡くん自身でもない、
あくまでも「満男くん」。

そんなもんどれも同じに喋ってるだけじゃね~か、
と思われるそこのジェントルメ~ンッ!

チッチッチッチ、
ふっ、甘いな、お主。

満男くんと純君のナレーションはね、

きちんと聴かなくたって、きちんと明白な違いが出ているんじゃ、うりゃ~!

ナレーションとは、
声音で勝負でありますだ。
そしてそれをのせてくるキャラクターで、
難易度分け。
なのだと思われ。


青年吉岡くんは、

純くん語りで、
タイヤから空気が微かにスワ~っと漏れているような、
低音アンニュイ語尾フェードアウト型で底がない響き。

満男くん語りで、
気の抜けたファンタグレープみたいな気合のなさで、
低音だらりん語句はっきり句読点付き型で底がある響き。


純くんと満男くんの語り口を、
根っこから違えているわけでありまっせ、ジェントルメンよぉ。


しかも吉岡くんは、その語り口の違いを
決して大げさには変えていないわけであり。
        ↑
ここですっ、ここなのですだば、神業ナレーションの醍醐味!        
  

満男くんと純くんは、
そのキャラ基盤がおおげさに描かれていない人物たちであり、
この二人はあくまでも、

「普通ですから、どうぞよろしく。」

という日本全国青年団その98643、及びに98662番目、
といっても過言ではないほどの、
どうにもこうにもリンダまいっちゃうほどの普通キャラ。

この普通キャラのナレーションというのが
どすこい難易度なのだと思うのですぜ、おやっさん。

どこまでもいっても普通の兄ちゃん二人の声を、
どこまでいっても普通に表現し分けている、
尋常じゃないナレーション技なのじゃ~、どりゃ~っ!


吉岡くんは、普通の男の子二人の心情を、
まるで普段着感覚で語ってくるわけで。

そしてその普段着は、純君と満男くんで
「さりげな~く」着替えているわけで。

さりげないから、その違いが気にならない。
気にならないから、すっとそのまま心に入ってくる。
すっと心に入ってくるから、人物そのものとしての語り口を
しっかり伝えてくる。
しかし決して大げさではない。

ブラボ~~~~~~、さりげ大王ヒデタカく~~~~んっ。
惚れちゃうんだよ、まったくもーーーーーーっ!


と、我思う夏の空。




想いも文章も、つづく・・・

であります。
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美しさ七変化

2007年08月07日 | 思うコト


吉岡くんは、
役によって顔が変化する。

演じる役が変わることによって、
「雰囲気」が変化する役者さんは多くいるけど、
「顔付き」そのものが大きく変化してしまう人というのは、
珍しいと思う。


例えば、
コトー先生を演じている時の彼の顔は、
なんとなくクリスタル。

しかし、
左門殿を演じていた時の彼の顔は、
なんとなくキューピーマヨネーズ。



吉岡くんよ、一体どうすれば、



   
  ① ↑こりが、





  ② ↑こうなるのはわかる。


しかし、何故に①が



     
  ③ ↑こうなるのだろうか?



丁髷効果なのですか?
しかし同じちょまげ~房乃助殿は、
スキットさわやかスプライト!
キュ~ピ~くんとは別種でありますだ。


不思議すぎる。


どうしたらどこがどうやって、
①と②が①に戻って③に変化するのでありますか?


恥ずかしがりやの①が、②と握手して、③になるのだろうか?
オイラーもびっくりの吉岡公式かもしれない。
そんなチミにルート先生も寝癖が更に増えちゃうくらい
ビックリに違いないずら。

って、ルート先生も実は①と②と③と同一人物なのだったぁ~っ!

繋がっているのに繋がっていないような
錯覚を起こさせる美しさと可愛さ。
マジックミラーのような美しさでねぃですか、吉岡くんったら
たまんないねーっ!!!!!!!


しかしなぜに顔が変わるのか?
吉岡くん、君はもしやその表情筋に
変則ギアーチェンジを搭載しているのですか?

普段そのギアはニュートラルに入っているけど、
いったん役に入り込むと、そりは
クリスタルギアに入ったり、
キューピーギアに入ったり、
きのこの山ギアに入ったり、
永遠の夏休みギアに入ったりしちゃうのかもしれない。

と、なにやら私はそう思うらしい。


吉岡くんはとても美しい人であります。
彼の美しさは、内面から湧き出る美しさが、
外面の美しさを柔らかく包み込んで豊穣させているような、
そりゃ~とっておきな美しさでありますだ。
だから、年を経ていくごとに、
彼は更に美しくなっているのだと思う。

しかし彼が役を演じる時、
彼は決して外見の美しさを起点にして
役を作り上げたりはしないのだと思われ。
外堀から固めていくのではなくて、
内面から土台を作っていくから、
顔つきそのものが変わっていくのかもしれないですだ。


吉岡くんという人は、
もしやとっても潔い人なのではなかろうか、
と、その真摯なお姿を見るたびに、
私なんぞは切に感じてしまうわけであり。

役を演じることによって、とてもとても
悩んで苦しんでしまう人なのだろうけど、
しかしその悩みや苦しみの向こう側には、
なんとも潔い、雪原みたいなものが
遥かに広がっている人のように思われて仕方ないわけであり。

悩みながら見渡すその雪原は、
世俗といったこだわりも、しがらみもない
まっさらな世界なのではないだろうか、
と思われるわけであり。

そういった潔さを持っている人は、
他にも沢山いるのかもしれない。
けれど、実際にその潔さに足を踏み込んでいける人というのは、
少ないんじゃないかと思うわけで。

彼にはその潔さに踏み込んでいける強い心があるから、
だからこそ、
悩み悩んで作り上げる役を演じている彼の姿からは、
役者の自我欲というしがらみも、こだわりも何も感じられない
役の人物そのものになりえてしまえるのじゃなかでしょうか、
と思うわけであり。

吉岡くん・・・・・・・名優じゃ。
おぃちゃんは、うれしいぞぉっ!


そしてそんなあっぱれな潔さを
心に強く持っているだろう吉岡くんが、

ごっつぅかっちょええんじゃ大好きでっせ~旦那ぁ!

と天を仰いで叫んでしまう私なわけで・・・。


大好きじゃよ~、ほんまにもう・・・。
吉岡く~ん。

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お知らせです

2007年08月04日 | 雑記



突然でありますが、
ホームページを作ってみました。

ここを訪れてくださる皆様が、
気軽に意見を交換し合えるHPが
あったらいいなぁ~、と
ず~っと思っていたので、
ついに作成開始したのでありますが、
なんせ私はPCオンチ。

HP作成ソフトを使いたかったのに、
なぜか私のPCでは上手く作動してくりないっ、
んもぅっ、泣いちゃうぞぉ!

いや、実際に泣いちゃったのでありますが、
仕方ないので泣きながらの無謀のタグ打ち作戦開始っ!
んがしかし、
「タグって何? ハグならしたいわよ、吉岡くん。」
という世界から始めたので、私の脳みそは
タグタグパニック状態。

普段はマンボウのように、ぬんぼわ~ん、と
活動しているあちしの脳みそは、いきなりの活動命令に
とにかくなにがなんだかわかりませんむ~、と悲鳴を上げて、
挙句の果てはPCのスクリーンを見るだけで、
「なんか前頭葉がクラクラする・・・」となってしまった、
タグ記号のドつぼに嵌ったウツボちゃ~んでタリラリラ~ン♪
で壊れてしまいましたとです。

しかしタグと戦い続けて数週間、ついに完成!
おいどんはついにやりもうしたぁ・・・感無量でごわす・・・。
と夕日に向かってツツ~と鼻水をたらしながら、
ブラウザで確認したら、おぉっ、出来とる出来とる
いやっほぉ~っほぉ~とらんらんら~ん!
で、も一つ違うブラウザで確認したら、がっ、画像がぁ
崩れているぞぉおおおおおおおおおおおおお~まいがーーーっ!!!

おいどんは泣きもうした・・・・。

なぜなのでちゅか、モジラくんよ・・・・。
IEで見ると作った通りに表示されるのに、
Mozillaだとちゃんと表示されな~~~~~いっ!!!!!

もうそれを見たときには、思わず
宇宙の彼方イスカンダルへはるばる放浪の旅に
出たくなっちゃったのだ、スターシャ・・・・・コーヒーにはスジャ~タ・・・。
もうダミだ・・・・・。

と思わずタグ打ち放浪記を綴ってしまいましたが、
結論を書きますと、
私のホームページは、
IEだとちゃんと見れるらしいのですが、
他のブラウザではちゃんと見れないらしい・・・・うぅ。
ということなのでありまする・・・。
けれども書き込みしていただくことには
なんの支障もありませんです。

とりあえずは今のままの状態でUPしてしまいましたが、
これからもっと勉強して、きちんとしたホームページを
作っていきたいと思っています。


このブログにあるブックマークリストをクリックすると
自動的に私のホームページに飛べるようになっています。

吉岡くんのスケジュールや、履歴などの情報は
載せてありませんです。
あくまでも、参加型のHPになっています。

もしよろしければ、
お時間のあるときに、どうぞ覗いてやってくださいませ。
よろしくお願いいたします。

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満男くんもつらいよ

2007年08月02日 | 山田監督作品



暑中お見舞い申し上げますぅ~♪

とその昔晴れやかに歌っていた、
モルツくんちの大家さん。
今じゃ、ほわわ~とモルツくんと一緒にビール飲んどります。

うらやましすぎるぞっ、スーちゃんっ!!!

せめて私もあの謎のボール君たちその1になりたかった・・・。
できれば目立つ赤色希望・・・。


日本も今、夏真っ盛りなのでしょうか?
こちらは、しょちゅう暑中お見舞い申し上げておるので、
私の脳みそは蒸発し続けており、
最近は時の経過についていくことすらままならず、
先日はどうしても自分の年齢が思い出せなかったであります・・・。

しかし、この間七月に入ったと思ったら、
あらよっ、という間に八月ですね~。

八月といえば、満男くんでございます。(←どうしてもこうなる・・・)


以前、三高とか3Kとか谷啓とかという言葉が
お嬢さんたちの間で男性や仕事を選択する時においての、
基準ワードみたいになっていた時代がありましたが、
このキーワードをくるまやバージョンで
なんなくクリアー達成していたのが、
男はつらいよ・寅次郎紅の花での満男くん。


まず、
高じた気持ちで
高気圧台風のように
高っ飛びっだよ愛しの泉ちゃん、
での三高。

なのに、
キョーレツに、
きめちゃったのに、
きがつけばハンモック。

ガチョ~ンっ!

で、三K+谷啓。

完璧すぎるぞ、満男くん。

やはり君は、
汗かきベソかき歩いている
人生ワンツ~パンチなお人なのだ。
チーターも一歩進んで二歩下がって驚いているに違いない。


満男くんという人は、
なんか、言葉や文字に表しにくい、
びみょ~~~~~~~~~な角度域の、
「ズレ」
をお持ちの人なのだと思われてしかたないであります。

彼はどうにもこうにも表現しづらい
ズレキングであって、
それはなんていったらいいか、
例えば、
雨が降ると校庭に飛び出しハリキリシュートしてしまう
あぁ青春のサッカー部員みたいな感じっていうか・・・、
なんかわかる気がする行動をとっているのだけれど、
しかし同時に、
なんかどこか理解に苦しむ行動をとっているのではなかろうか?
と思考文末に「?」が頻繁に登場してきてしまうような
「微かに感じるズレ感覚」、をお持ちな人なのであります。

このズレ感覚は、
彼の成長に沿って次第にその頭角をニョキリ~ンと
現していった第二次伯父遺伝子みたいなものでありますが、
それがパカッと花開いてしまったのが、
この男はつらいよ・最終作品でのことでありやした。

この作品での満男くんは、
とても悩んでいる。

いや、満男くんだって、彼流に、
いつもすごく悩んで哲学しながら、江戸川沿いで
エジソンバンドを頭に装着していたりするのだけれど、
この作品での彼は、外側から悩み始めたというより、
内側からもがいて悩んでいる、といった感じですばい。

これは満男くんシリーズ第一発めでの
満男くんの悩み方と、とても似ているであります。

まぁ、これは要するにやはり、
どうにもこうにもにっちもさっちももんちっちも
どじょう食べてお酒飲んで酔っ払って親父さんに叩かれようが、
焼肉食べてばら寿司食べてファミレスメニュー眺めて
鉄板焼きカルビってまだ食うのかよっ? 
と思われようとも、結局は、
泉ちゃんで世界平和だ満男くん、
でありますだ。
満男くんったら惚れぬくね~。
そんなチミに惚れぬいとるよ~、あたしゃ~。

しかしこの時期の満男くん、
なにやら複数の女性の影がチラホラホラリ。
しかし所詮それはシルエットララバイ。
それはある日突然満男くんの会社に現れた泉ちゃんよって、
瞬時にして彼の世界から消え去ってしまったのだと思われ。

突然会社まで会いにやって来た泉ちゃんに
舞い上がってしまったのか、
もともとやる気がないのか、
満男くんは泉ちゃんの姿を見るなり
商談もほったらして泉ちゃんを連れて
さっさと喫茶店へと向かってしまいます。

出たよ、満男の間欠泉!

もうこれは誰にも止められない
ナチュラルズレズレ現象なのだと思われ。

しかしこの場面での吉岡満男くんったら、
思わず私も間欠泉でぶっとびシャララ~ン世界は平和で火の用心!
でありました。
これも誰にも止められないナチュラルドキドキ現象なのだと思われ・・・。

「満男さんにね、会いたくなったの。」
なんて殺し文句をサラ~っと言ってしまう泉ちゃんに
「どふぁっ、うそつけぇっ(嬉しさ∞)!」
って言った時の吉岡満男くんは、

も~~~~~~~~~~~~~~~~う(←牛じゃなかとです)、

初雪のようにサラサラっとまっさらで泉のように濁りけのないピュア100%の
南アルプス天然水のような君は晴れ渡った夏の青空のようにすくすくと気持ちが
いいほど邪気がないのだあぁ君は純粋の塊でありますのでわたくしはもうそんな
チミに句読点も打ち忘れるほどぞっこん惚れ直しちゃったのでありもうす西郷どんっ!

まるで針のとんだレコードのように
何度も何度もリピートして見続けてしまったシーンでありました・・・・。
さいっこうだぁ~、ヒデタカく~ん。

ここでの吉岡満男くんは、
句読点も打ち忘れるほどの純粋ぶりでありますが、
しかしやはりそれだけ表現しているのではなく、
ドキドキしながらも泉ちゃんの翳りをすっと察して
すっと動揺している様を、瞬きの仕方や目線の角度などの
微細な演技の膜によって、そりゃ~繊細に表現しておりますだぁ。
さすがじゃ~、吉岡く~んっ!

満男くんは、どちらかというと、
単純一本なおおまかくんでありますが、
それを演じる吉岡くんの演技は、
とても繊細で細かく隙がない。

満男くんを演じているときに限らず、
どの役を演じているときでも、
一瞬たりとも「地顔」を出したりしない、
あっぱれくんでありますだ。

さすがの集中力の持ち主。

吉岡くんは、それが好きか嫌いかは別にして、
役者根性はどっぷりある人なのだと思いますだ。
だから、役に対する思い入れは
そりゃ~相当大きいものだと思うのでありますが、
しかしっ!
ここが吉岡くんのすごさなのでありますが、
そういった役者根性の裏側を、彼は
ぜ~~~~~~~~~ったいに役の上に
ミジンコほども出してこない、
スーパー葉隠れ役者なのだと思われ。

自然な演技、と簡単に言ってしまうけれども、
そもそも自然な演技ってなんなのでしょう、お茶の水博士?

吉岡くんにとっては、「演技」をしているのだから、
そこに自然も何もないのかもしれない。
しかしそれを見る方は「なんて自然な演技なんだぁ~」
と感嘆してしまう。
というところに、彼の凄さがあるのだと思われ。


だから「ただ地でやってるだけじゃんかよ。」
なんて想像力がまるで木枯し紋次郎のような人たちには、


地でやっているって思わせることが神業なんじゃ、
ばかたれぃ。

と、ついつい言いたくなっちまうのでっせ、あたしゃ。

満男くんの役は難しいっ!
と、私はWHOで世界宣言してもかまわないっ。

純君を演じるのとはまた違った難しさがそこには
あったのだと思われ。

なんてたって満男くんは、
作品を二時間ひっぱっていくには
普通過ぎるキャラであります。

ヘタレでズレズレっち~ではありますが、
そんな人はどこにでもいるわけであり、
そんな彼には特にきわめて突出している性格描写はなく、
ただただ愛しい泉ちゃんの為に右往左往しているだけ。

それは長年愛され続けてきた寅伯父さんのバトンを
受け取って「スクリーン」上を背負って走っていくには
あまりにも弱いキャラ設定なのだと思われ。

しかし吉岡満男くんは、画面をすいすいっと
ひっぱっていく力を、彼独特な空気抜き演技の
存在感でもって、十分に発揮しているわけであり。


満男シリーズを敬遠する長年のファンの人は、
少なくないであります。
しかし満男くんシリーズを応援していた
長年ファンの人も確かに多いと思う。
私の父親も甥っ子くんをいつも応援しておりました。

そんな長年のファンの人たちや、
とらやの名優さん達に支えられながら、
満男シリーズを背負って立派に完結させた吉岡くんは、
ほんとによく頑張ったよね、ありがとう、
と賛辞せずにはいられないわけで。


って、一体何のことを書いていたのかしらん、私ってば?

吉岡くんったら、
あまりにも演技が細かくてすんばらしいので、
どうにも思考があっちゃ~いったりこっちゃ~いったり
してしまうであります。

この「男はつらいよ」寅次郎紅の花の
満男くんのことは、また後日ゆっくり
書いていきたいと思いますです。

コメント
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