月のカケラと君の声

大好きな役者さん吉岡秀隆さんのこと、
日々の出来事などを綴っています。

徒然なるまま冬の巻

2012年02月19日 | 思うコト




マッチョになろう。

宵闇に寄り沈む夜更けの街をリビングの窓から眺めつつ、
私はそう誓っていた。
なにもそれは昨日今日に決めた事ではない。
長く待ち続けた春、気候学的に言うところの、
“ヒデちゃんお待たせ春一番”を待つこと感覚的に四千二年。
中国四千年の歴史より長くってよ。 
やっと、やっと、やっと、それやぁっとこさぁ~♪と思わず
セブンイレブンの自動ドアの間で阿波踊りのステップを踏みたくなってしまう
暴れん坊足を必死に抑えながら、春を待ち、待って、待って、じっと待って、
まぁ~つぅ~わぁあ~~~なんてあみんの曲を歌っちゃったりしながら時には
「ボス、長過ぎでんがなっ!」と太陽に吠えたりながら待ちに待ち続けた、
四千三年間(←さっきより1年増えている)。
ル・マン24時間耐久レースより過酷な忍耐度合いだったのであってよ、
感覚的に。

ですので三丁目の夕日がめでたく全国公開になった日には、
ぱんぱかぱ~ん、ぱか♪
「おまっとさんでしたぁ~!」
とキンキンナレーション付きのくす玉が頭上で割れたわけであり、
更にはぶっちゃけ、地団駄踏んでしこ踏んじゃうほどに待ちきれなかった
「はやぶさ」の公開日には、感無量の余り、全然関係がないのだけれど、
銀河鉄道999とキャプテンハーロックのオープニング主題歌を熱唱してしまった。独りで。
これを正に独唱というのでしょう。
ちなみにメーテルは一体どこのブランドのマスカラを使っていたのだろうか?
逆さまつげには悩まされていなかったのだろうか?
一度聞いてみたい。
なんてことなんてどうてもよくってよ、とにかく言いたい事は、こんな、こ~んな、
「秀隆まして新年だよ、全員しゅ~ご~!」
ばばんばばんばんばん♪
であるのに、
何故にあたくしは失意の薪割りを背中に背負ったままリビングの窓の前で、
仁王立ちをしているのか。

何故なのだ?

物事の発端には、必ず「原因」がありますですねぃ。
しかしそれは振り返ってから初めて認識、検証されるものであるので、
もしやそりは「こじつけ」なのではなかろう?
という感もありまするがまぁそれはどうでもいいとして、
え~っと何を書いていたのだったっけか、そうだ、そうそう、
「ヒデちゃん春竜巻♪春巻きじゃなくってよ、春巻きはやっぱり揚げより生よね」
というご時世なのに何故にあたすは夜更けの街並みを眺めつつ、
マッチョになろう、ふがっ
と決心したのか? しかもどら焼きを片手に、ゆえにジャンボサイズを。
拝啓恵子ちゃん
これには涙なくしては語れない経緯があるわけで。
それから、
君の名字が未だに思い出せないわけであり。

地球三周半してしまえるくらい首を長くして待っていた
吉岡君の新作映画なのに、
公開の数週間前からてんてこの舞いの忙しさに踊らされていた私。
PCを開く時間も侭ならず、先日、ものご~~~~つう久しぶりに
吉岡君のオフィシャルサイトに行けたと思ったら、

ドカベン?

いや目の錯覚であってよ、よく目を凝らして見たら、

土佐弁。

と新作情報がぁ~~~~~~~~~~~っ!!!

ということは早弁なのでしかぁっ?!

って違うずら。
「猫弁」と書いてあるでがんす。ということは、
し、新作ドラマぁああああ~~~しかもスペシャル~~~くぅらぁ~~~~、
なんてこったぃ、
おいどんは、
観れないでごわす。
デジタルのバカ野郎~~~~~~~~~~!
と東京湾の片隅に小石を投げつけてもアナログがデジタルに変わるわけではなく。
新作映画も未だに観れないまま、
新作ドラマ鑑賞にもきっとフラれつづけ、
くぅ・・・・くびぃ・・・・・・・・・・・・もう・・・・・・・

グレてやるぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!

と夜中に自宅を飛び出して突っ走った大通りの先に、
東京タワーがどぉ~ん!
ちゃ、ちゃ~~~~さ~~~~~~~~~ん・・・・
ぐす
い、いかん。
急いでシェルターのコンビニに入り用を済ませて家路につき、
おいどんは泣かないずら、とリビングの窓の外にキィッ!
と向けた目線の先にNEC本社のビルがどぉ~~ん!

くぅ・・・

景観の邪魔であってよ。

いや、そんな勝手な要望は生ゴミと一緒に捨てれば済む問題なのだけれど、
でも、でも、よ・・・・、

吉岡く~~~~~~~ん・・・・・・・

パタ。

以前から薄々気付いてはいたけれど、
最近、
というか、
ここ数ヶ月以来、
どうも体調が優れない。
何というか、
きっとお医者さんに診てもらいに行き、
血圧を測ってもらったら、
「低吉岡です」
と診断されるに違いなく。でも・・・、

それじゃぁいけなくってよう!

ずっと、ずっと、ずぅ~っと、
ちっさなちっさな頃から、
そこに見続ける吉岡君の姿に、
心の栄養価を頼ってばかりの、
それが当たり前の私だったけれど、
でも吉岡君にいつも頼らなくても、
正常血圧でいられるようにならなくては、
そうでなくては、
もういけないのかもしれない。
と、私は思ったわけで、だから心の核も身体の核も、

マッチョになろう!

と両手を握りしめて誓ったわけでその瞬間、
ぐわにょん、
と左手に持っていたジャンボどらやきが握りつぶされてしまったわけで、
しかしすぐ後に全て完食したわけであり、
拝啓恵子ちゃん
恵子ちゃん・・・
恵子ちゃん・・・・・
やはり名字が思い出せないのであって、とにかく、

鍛えねばならん。

と。
だからこれは、
昨日今日に思い立ったわけではなく周囲の人はこれを、
「咄嗟の思いつき」と呼ぶかもしれず。しかし、
呼ぶのはあくまで憶測であり結果が全てを語るのだ。
吉岡君を見よ。彼はあくまでも結果で表す人であり、即ち、

男。

た、たまらんぜよ、どうするのよ、これ。
吉岡君って、ほんわぁ~とか、やんわぁ~とかっていうイメージが、
前面に強く押し出されてくる印象が最近は強いけれども、でも、
彼の核心を思う時って、前にも幾度かうわんうわん書いたけれど、
森に棲む一匹の狼というか、真っ白な雪原を走る野生の馬のような印象が、
すいっと、心の中に厳然と浮かび上がってくるわけで、たっ、
たまらんぜな~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~、嗚呼、
好き好き大好き吉岡くぅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~んっ、
惚れちゃうわよね。
絶品に逸品にべらぼうにかっちょええじゃないのぉ、旦那ぁ!
極上やで。
松!                                                      
ハッ

いけない。
やはり心のガソリンスタンドは吉岡君へと納車してしまうのだった。
だってぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~、
心が呼んでしまうのですもの吉岡君へと。もうこれはしょうがないずら。
吉岡君ったら、い・け・ず。
うきゃ
だはぁ~、やっぱり吉岡君なしでは生きていけないのだった。んがしかし、
これだけは鍛えておこう。客間の片隅に置き忘れられたこの鏡餅のような体型は。

スポーツの基礎は、
まず身なりから。
これは基本です。
ということでさっそく揃えた筋トレウェアー。
見たくれを除けば、すばらしく完璧、キラン
そしてダンベル。
スポーツ店の店員さんいわく、
「女性の方はまず0.75kgのダンベルから始めた方がいいでしょう」
「0.75kg?(妄想スイッチオン=吉岡君の体重は推定54kg=ほっ、細いっ)」
「女性は、特に、初心者の方はそのくらいから始めるのが妥当です」
「でもそれじゃぁ困るんじゃないでしょうか?」
「え、何がですか?」
「運んだりとか。54kgのダンベルとかないんですか?」
「ないです。そもそもそんな重いものは誰も使えませんよ。
鍛えたかったら、そうですね、お客さんはこの重さから使ってみてください」
なんだかむりやりに売りつけられてしまった感が拭えなかったけれど、
勧められたダンベルを一組購入して、さっそく真夜中の自宅に戻り、
事前に購入しておいた”アメリカンナンバーワンセリング筋トレDVD
を再生!いくわよ、最初はスクワットから、わんっつーわんっつー
ピキン。
え?
なんか、
ピキン
とか鳴ったわ。
右の太ももから。しかも、
ぴゃぁ~~~~!
とかって頭から吹き出し語が飛び出てきたと思う。
なんなのかしら、
なんなのこれって?

「肉離れです」

ぴゃぁ~~~~~~~~!!!
と診断されたその瞬間に頭のてっぺんからまた吹き出しが飛び出てきたと思うのですが、
余りの理不尽な痛さに出向いた診療所、及びにそこの老先生が、もう、
も~~~~~~~~~~~~れつに最強ディープインパクト南関東一等賞だったので、
ぴゃぁ~~~~~~~~濃度がその場で30%薄れていたのですが、
その詳細をここで書くと文字数3万語を越えてしまうので割愛いたしまする。

ということで、
マッチョになろうと決心した私は、
やっとどうにか仕事を一段落させたのにもかかわらず、
肉離れのために銀幕の吉岡君が更に銀河に遠のいてしまったという。
もう、泣いても、泣ききれない・・・・思いっきり泣いたけど。
ぐすん。

だけど、
でも、
負け惜しみじゃないけど、
私は、一体、
何をそんなに焦っているのだろう?
なんて、
ふと思ったりするわけで。

だって、
銀幕の吉岡君は観たい!
猛烈に観たい!
なんとしても観たい!
と切望しているけれど、
でも、
もし観れないとしても、
吉岡君は、
どこへも行かないわけで。
そこに、
やっぱりいてくれるわけで。

これもずっと以前に書いた事だけれど、
吉岡君は、
どこからかわからんところから吹いてきて、
どこかわからんところへ吹いて消えていく人ではない。

吉岡君は、
流行ではない。

吉岡君は、
吉岡君であって、
役者である前に、
吉岡秀隆なのだ。

そこにびっくりするほどむき出しの純粋を覚えるのだし、
そこからまっさらな感動が生まれてきて、
無尽蔵の魅力が彼の泉から授けてもらえるわけで。

文字にするとそれは大層な感じに思えるけれど、
でもそれは、
決して大袈裟な事じゃなくて、
とても素直に染み入ってくる彼の魅力であり。
人を想うってこういうことなんだなぁ~と、
根源的な幸せへと深く導いてくれる、
大切な想いを思い出させてくれる人であるわけで。

吉岡君のどこが好きなの?
と聞かれたら、
たぶん一言では言い尽くせないと思う。

それは、
過ぎ行く夏の空への憧れに似た
そんな感覚のような、

次の季節へと、
そっと託していく
尽きることのない
新たな想い。

またの日へと、
次いでいく、
永遠の約束。


コメント (6)
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