月のカケラと君の声

大好きな役者さん吉岡秀隆さんのこと、
日々の出来事などを綴っています。

なまずのひげも

2009年09月08日 | なまずのひげ




暦は9月、秋でございます。

人間の心理とは不思議なものでありまして、
ついこの間までは、

「いや~夏だよ、なつぅ~~っ、うわぁ~っはっはっは、
青春だぁっ!」

なんつって仁王立ちの水着姿で海に向かって叫んでいたのに、
カレンダーを捲って9月という文字を目にした途端、

「風立ちぬ・・・・・ふぅ・・」

なんて遠目の文学気分でよせばいいのに吉本隆明なんぞの本を開いて、

「・・・・・・・・まったく意味がわからない・・・・・。
 やはり私はアホだった・・・・」

と秋のすきま風を自ずと心に呼び込んでしまったおばかさんなんてぇのは
このあたしです。いやぁ~まいったねーっ、あはははは~~~~~、
っはぁ~~~、秋って切ないわぁ~。。。。

そう。

秋は何かと恋しさが募るメランコリーな季節でございます。
何に一番恋しいのかってそりゃ~愛しのラブラブマシーン
吉岡君にでありますが、でもそれは常時出動態勢オンの
ヤッターマンのような恋慕でありまして、
季節限定で募ってしまう恋しさとはちと別ものでございますの。
では季節限定秋の恋しさとは何なのかと申しますとう~~~む、
それはちょっと言葉にするのは難しいのですが、

ヒデタカ君です。

ってちが~~~~うっ! いやちがくはないのだけど、
でも違うのよね、呼び方が、そうそうそうなの、だってぇ、

その名は秀隆

だなんて、んまーっ、イケメン侍のような名前だわ、きゃぉうっ
いかすぜ~、その名まで、んふ、たまらんね、一句詠んでしまおう、


小さい秋

小さい秋

小さい秋

サイズはS


冴えているような気がする、とても。ならば、
もう一句。


吉岡くん

瞬間笑顔で

恋の猟師は

一本釣り


秋の大漁です。
そうそうそうそうそうだったぁ~、書き忘れていたけど、
ゴールデンスランバーの公式サイトにUPされていた予告編。
あの吉岡君、ここでは敢えて控えめに言わせていただきますが、

極上。

おまけに何気に堺さんも映っていたりなんかして、
って実は彼が主役だったんだわ、とにかく、
ごっつぁんですっ、おかみさん、恋の時間ですよ。
おいしすぎるわぁ~、この映画。んきゃぁ

まるで快速紙芝居のように見せていくこの予告編でありますが、
交差点に立ってこちらを指差しながら笑う吉岡くんのあの
笑顔、スマイル、笑顔、スマイル、笑顔、スマイル・・・・・
って交互にエコーしちゃったわ。あの映像、もちろん動いているんだけど、
でもそこだけカシャっと切り取った青写真みたいに一瞬で
「森田くん」が脳裏に焼きついてしまってよっ、顔が、というか、
体全体が森田細胞に入れ替わっているようで、もしや、
サイボーグなのでは? いや、サイボーグには血が通っていないけど、
瞬間劇場で観た森田君からは、胸の奥深くにぐっと押さえしまい込んでいる
血潮のようなものが、じわ・・・とこちら側に漏れ伝わってくるのでありまして、
瞬間の動作からその人物の輪郭像をすっぴんで浮き彫りにさせてしまうなんて、
吉岡くん・・・・・さすがやぁ・・・・・底なしにとれびあ~~~~~んっ、
ぱかっ!

「あっぱれ」

と書かれた垂れ幕付きのクス玉が割れもうした。
 
吉岡君の演じる人物って、画面から離れた場所でふと思い出す時も、
その人としての体温をふわっと心の中に浮かび上があらせてくれるとですが、
この予告編で観た森田君はなんか、行灯のあかりのような温度を感じるですばい。
行灯のともし火のような希望の温度というか・・・・・、ンもう、吉岡く~ん、
ドキドキしちゃうぢゃないかぁ。とびきりハンサムな才能の持ち主っ、んふっ、あ、
また恋しさオンの情熱フラメンコになってしまった。
(↑ヤッターマンではなかったのか?)ってそもそも、
わたすは何のことを書こうとしていたのかしらん? ふ~む・・・・お、
そうだそうだわそうだった、秋の恋しさから思うこと哉、の巻でしたの。

ということで今更ながらの本題でありますが、
吉岡君への想い同様、祖国日本への恋しさも常夜灯の私でございまして、
特にこの時期になるとその思いもごましお・・・・・いや、ひとしお。
ハッハッハ。
とこう出てくる言葉もそんじょそこらのエアコンより冷却効果抜群の
総務課長のギャグのようになってしまうのでありますが、
とりわけ祖国を思って恋しいのは、
ザ・温泉。
これであります。

湯殿の戸を開けると、そこはゆらめく湯煙の世界。
カラン、と石床に響く湯桶の音と、
舞い散る紅葉の葉に、はらり、とふれる露天風呂。
耳を澄ませば渓流のせせらぎが、ほら、
すぐそこに。
日本の心を探しに、
あなたも旅に出ませんか?
JR 東日本。

って宣伝になっちゃったわ。なにはともあれ温泉って、
日本の美を感じ入る、ということにかけては
不動のチャンピオンでありまするねぃ。
なんてたって温泉に浸かっていればみな幸せでごじゃりまするけん、
なにもわざわざ湯に浸かりながら煩悩に苦しむ苦行僧のように
世を嘆き哀れんでしまう人は稀にはいるかもしれないけれど
それは野狐禅というものなのかもしれないっす。
温泉にいると気持ちがとてもリラックスしているから、
普段見過ごしてしまうようなささいな景色の移り変わりとか、
人とのやりとりの中で触れるふとした温かさなどに
心が深呼吸しやすくなるのかもしれませんよねい。。。
ゆったりと心ゆくまで日本の風情に浸りながら、
体と心についた垢をやんわりと洗い落とすことができるなんて、
まさに命の洗濯。ビバ、ビバ、温泉、ビバノンノン。
日本の情緒ですのぉ~。
すばらしかです。

温泉宿などに泊またびにいつも思うことなのですが、
湯殿の前などに掛かっている暖簾に染め上げられた、あの



という文字。
あの文字を見るたびに、
日本語って本当に美しいなって思うとです。
それは五感にふんわりと響いてくる言の音であり、
それはもうまさに、



それだけで気持ちがほんのりとやわらいでしまう
趣きの美しさ。
これがもし、

Z

とかだったらなんか違うと思う。
宇宙人とかが隣の湯に浸かっていそうで落ち着けないのだ。

いやでもだからといって別に、日本語至上主義だっ、ニッポンバンザーイ!
などといっているわけではなくて、なんというか上手くいえないのですが、
こうもっと単純に、美しいな~と感じられる言葉を通して
物事を見つめることができる、そんな国に生まれてきて
ほんとに良かったな~とつくづく思えるささやかな幸せを感じるです。


秋はちょっぴり切ないですねぃ。
でも切なくなってしまうのは
そこに想いを寄せているものがあるからこそで、
想いをよせるということは、
それが大切なものであるというわけで、
大切なものが心の中にあるということは、
とても幸せなことでありますよね。。。

なんて、
とりとめのないことを考えたりしていた秋の空、
でありまする。

コメント (8)
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