月のカケラと君の声

大好きな役者さん吉岡秀隆さんのこと、
日々の出来事などを綴っています。

吉岡刑事物語 その6

2008年07月31日 | もしものコーナー 吉岡刑事物語


国境の長いトンネルを抜けると、


“ え~、ただ今この電車は日暮里を出まして~ 次は~ 
アンドロメダ~ アンドロメダに到着いたし~ます。
お出口は進行方向~ どんとこい~。 ”


そこは宇宙だった。顔の色が青くなった。


ゴ: さすがのナレーションだな。 五臓六腑にしみわたる声だ。
聞かせるね~。もしかしたら学生時代、語り部の部長だった? 
ほら、弁当とお茶だ。デザートに冷凍みかんも買ってきたぞ。 
さ、食べよう。ん? どうした、そんな豆鉄砲をくらったような顔をして?

吉: ゴリさん、僕は今どこにいるんですか?

ゴ: さっきのアナウンスを聞いただろう? アンドロメダの近所だよ。

吉: でも今さっきまで僕らは日暮里に。。。。

ゴ: 細かいことは気にするな。お前は任務のことだけ考えていればいい。
それがデカってやつだ。昔、お前の親父さんがオレによくそう言っていた。

吉: 父さんが?

ゴ: あぁ、そうだ。 やたらと影響力のある人だったよ、お前の親父さんは。
オレはな、いまだに靴屋で気に入ったものを見つけるとそれを手にとって、
「これが最高。」
って言ってしまうんだ。 インパクトのゴロー、と呼ばれてもいたっけな。
若い頃は青大将でもあったらしい。おいおい、どうしたっていうんだよ、
今度はそんな沈んだ顔をして?

吉: それに比べて僕はまだ何も・・・・・僕は父さんの・・・・・
本当の息子じゃないのかもしれない。。。

ゴ: どうしてそれを知っている?

吉: えっ?!

ゴ: 実はお前には出生の秘密があるんだ。いいか吉岡、驚くなよ?
わぁあああああっ????!!!!!!!

吉: どうしましたっ、ゴリさんっ?!

ゴ: 驚く前に驚いておいたんだ。プリ・ビックリしちゃった現象ってやつだよ。
いいか、吉岡、この赤いヘルメットを頭に被って、それからこの看板を手に持て。
これで大丈夫だ。

吉: ビックリカメラーって書いてありますよ、この看板。
これのどこが何に大丈夫なんです? 

ゴ: いいか吉岡、人生に無駄なことはないんだ。
人生に起こる出来事ってぇのはな、いわば全てにおいて
四捨五入切り捨て切り上げなんだぞ。わかったか?

吉: 全くわかりません。

ゴ: よく聞くんだ、吉岡。

吉: なんですか?

ゴ: 冷凍みかんがとけちゃうぞ。

吉: 話をそらなさいでください、ゴリさん! 僕の出生の秘密とは
一体何なんですか? 話してください!

ゴ: それはだな・・・・・・

吉: ・・・それは?

ゴ: ・・・・・・・・・・お前、

吉: ・・・・・・・?

ゴ: スパゲッチーバジリコって知ってるか? 

吉: 知っています。 話を逸らさないでくださいと先ほど言ったはずです。
僕の出生の秘密と、スパゲッティーバジリコと何の関連があるというんですか?

ゴ: スパゲッチーバジリコ・・・バジリコ・・・ミジンコじゃないぞ、
バジリコだ。 グリコカプリコとも違うんだぞ、混同するなよ~。どうだ、 
これですっかり俺の言いたいことはわかっただろう?

吉: いいえ。全く。

ゴ: おばかさんだな~。いいかい? 僕はね、空知川のこと言っているんだよ。

吉: ・・・・・・・わかりました。 それでその空知川がどうしたんです?

ゴ: お前が流れてきた場所だ。

吉: ・・・・・・・・・・・・・は?

ゴ: ある日、親父さんが川で洗濯をしていたら、どんぶらこどんぶらこって
アナウンスしながらお前が上流から流れてきたんだよ。桃に乗って。

吉: 桃に乗って?

ゴ: 白桃だったらしいわけで。

吉: ふざけるのもいい加減にしてください、ゴリさん。それじゃ、
僕は桃太郎だっていいたいんですか?

ゴ: 違う。お前は桃太郎じゃない。

吉: え?

ゴ: ピーチくんだ。

吉: ・・・・・・・・。

ゴ: 間違った。 ピーチホワイトくんだ。

吉: ・・・・・・・・。

ゴ: プハ~。(←食後の一服らしい。)

吉: ・・・・ゴリさん?

ゴ: 冷凍みかんがとけちゃうぞ。

吉: そうではなくて今の話は、

ゴ: なんだ?

吉: ほんとうなんですか?

ゴ: 嘘にきまっているだろう。でもな、
白桃に乗って川から流れてきたピーチくんという部分は本当だ。

吉: 全部本当じゃないですかっ?!

ゴ: そうとも言えるし、そうとも言えん。それを決めるのはお前次第だよ。

吉: 僕が決めていいんですか?

ゴ: いいんじゃないのか?

吉: 僕はピーチではありません。

ゴ: それはお前が決めることじゃない。

吉: いい加減にしてください! 僕は、僕は・・・・・
もうこんなことにはうんざりです。僕は刑事を辞めます!!!

ゴ: ぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~~?

吉: なにを小声で驚いているんですか?

ゴ: 落ち着け、吉岡。お前がピーチくんでありたくないという気持ちは
よくわかった。だらからな、こうしよう。お前はピーチくんじゃない。

吉: ?

ゴ: ピーチ男爵なわけで。

吉: だからそういう問題じゃないんです!

ゴ: そんなに桃が嫌いなのぉ? 好き嫌いは体によくないよ。
それよりお前、刑事を辞めてこれから一体どうするつもりだ?

吉: それは・・・・・

ゴ: 何で食っていく?

吉: それは・・・・・

ゴ: きび団子か?

吉: 意味が違います。

ゴ: メガネドラッグのCMで小銭を稼ぐだって?

吉: どうしてそうなるんですかっ? 僕は桃太郎じゃないとさっき仰いましたよね?

ゴ: メンメンメ~ガネ~のよ~いメ~ガネ~♪ってそれでも男かっ?!

吉: だから僕はそんなことは一言も・・・

ゴ: 品質表示の良いメガネだとっ?!

吉: は?

ゴ: そんなのは当たり前だぁっ。いちいちCMで歌にするなっ!!!

吉: ・・・・そんなこと僕に言われても・・・

ゴ: オレは無性に悲しいぞっ!!!ゴリさんパ~~ンチッ!!!!!
立てぇ~! 立つんだ、ジョー! おやっさん、オレは燃え尽きたぜ。
なんだとっ?! 弱音を吐くな、タイガーマスク! いやお前は
タイガーマスクじゃなくて、タイガー・ゴマちゃんだ。きゅ~~~~~。
らぶり~~~~~~~~~~ それじゃ~また来週!

吉: 何を一人でやっているんです? 勝手に来週に持ち込まないでください。

ゴ: わかったよ、吉岡。そこまで言うなら、オレはもうお前に
ニックネームをつけるのは今後一切やめる。

吉: え? ほんとうですか、ゴリさん? 信じていいんですね?

ゴ: ああ、本当だ。俺を信じろ。

吉: ありがとうございます。これで任務に集中できます。

ゴ: そうだな、安心して任務に没頭しろ、マシュマロ刑事。

吉: ・・・・。

ゴ: マシュマロちゃんデカのほうがいい?

吉: 。。。。。。。。。。。。

ゴ: うれし泣きするほどのことじゃないだろう?

吉: 悲しくて泣いているんです。

ゴ: 悲しい時は思い切り泣け、マシュマロ~ン。男が汽車の中で泣く。。。
余程の訳有りなんだろう。。。汽車といえば、お前は銀河鉄道がよく似合うな。
お前を見ていると、どうも銀河鉄道の夜の話を思い出してしまってのぉ~。 
まるでお前は、ジョバンニとカムパネルラ、あの二人のどちらでもある、
みたいな男だな。ま、それはそうとして、目的地に着く前に、今度の任務先の
オレの連絡先を渡しておく。これだ。慣れない土地だからな、何かあったら
遠慮なくすぐに俺に電話しろよ。

吉: ・・・・・。

ゴ: どうした?

吉: 東京03-200-2222 って書いてありますよ。

ゴ: そうだ。

吉: 日本文化センターの番号じゃないですかっ?!

ゴ: え? あ、間違っちゃったぁ~。 それはこの前、
「スタイリースタイリー・孫の代までお得用セット」を注文した時のメモだったぁ。
お望みなら一台あげようか? オマケで更に35台ついてきたんだ。

吉: 結構です。僕が今現在必要なのはゴリさんの連絡先です。

ゴ: そうだったそうだった。それはねこっちのメモだったよ~。はい、どうぞ。

吉: ・・・・・・・なんですかこれ?

ゴ: 何がって?

吉: 電話はヨイフロって、何ですか? と聞いているんです。

ゴ: シッ! 大きな声で読むんじゃない! それはな、シークレットコードだ。

吉: は?

ゴ: いいか? 伊東に行くなら?

吉: ハトヤ?

ゴ: 電話は?

吉: 4126。

ゴ: よろしい。しかし聞け、電話は4126だが、その前の番号は
一体何番なんだ? 4126だけじゃ繋がらないだろう?!

吉: ・・・・・確かに・・・そうですが・・・。

ゴ: どうだ、立派なシークレットコードだろう? いいか、この番号に
電話してもオレに繋がらない時は、フロントに電話するんだ。万が一の時の為に、
4126体操の後で海底温泉につかっているかもしれん。これも任務の一つだ。
つらい任務だが仕方あるまい。  

吉: ゴリさん?

ゴ: なんだ?

吉: アンドロメダにハトヤ旅館があるんですか?

ゴ: ないとどうして言い切れる?

“ 次は~ アンドロメダ~ アンドロメダ~ お泊りはハトヤへどうぞ~
ちなみに映画の鉄郎は~ テレビの鉄郎とは似ても似つかないので
見間違えなく~ しかしどちらも鉄郎~ 
お降りの前には 宇宙服の装着をお忘れなく~ ”

ゴ: さ、行くぞ、吉岡!

吉: えっ? でもその前に宇宙服を着ないとですよね?

ゴ: そんなもんはいらんっ。気合だっ! うぉりゃぁ~~~っ!
待ってろよぉ~っ、メーーーーーーテルーーーーーーーーー!

吉: ゴリさ~~~~~~~~~~んっ!!!!!

ゴ: なんだい?

吉: いつの間に後方にっ?! たった今アンドロメダに飛び降りましたよね?

ゴ: 忘れ物しちゃったんだよ~。

吉: 何をですか?

ゴ: お前をだよ! 行くぞっ、とぅりゃぁ~!

吉: ぅわぁーーーーーっ?!


つづく。

まだ?
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柳は緑 花は紅

2008年07月26日 | 思うコト


はぁ~~~~~~~。

と最近、ため息ばかりついている私であります。

本のページを開けば、はぁ~~~~。
空を見上げては、はぁ~~~~~~。
夏だわ、と思えば、はぁ~~~~。
三度の食事を前にしてとりあえず全部食べてから、はぁ~~~~~。
北島のサブちゃんを見れば、はぁ~~~~~~~~~~~るばる来たで、函館。
と歌ってしまうかもしれない。なんて思ったりしただけで、やっぱり
はぁ~~~~~~。
と、乙女はため息のお年頃。(←乙女なのかよっ?!)

そうなのでぃす。
恋する乙女は恋煩い。ため息ついて三千里。
いやいやいかん、いかんぞこのままじゃ。
つくのはため息じゃなくて、お餅に限る。そうだ、お餅。
気合を入れてお餅に意識を集中しよう。人生詰まるところは気合だ!
ってアントニオ猪木も言っていたかもしれないじゃないの、燃える闘魂よね。
って、そんなことはどうでもいいのだった。お餅よ。お餅、お餅、お餅、お餅、
お餅といえばよもぎ団子よね。よもぎ団子といえばくるまやだわ。
くるまやといえば寅さん。寅さんといえば、満男ぉ~、元気でやってるかぁ? 
おいちゃんは恋しいぞぉ~、満男く~~~~~~~~んっ、すっきやでぇっ!
って、だぁーーっそうじゃな~い!お餅よ、お餅~!お餅、お餅、お餅っていえば、
コトー先生はいったんもめんのようになりながらお餅をついていたわ。
どっちがお餅だかわからないくらい白かったわね、まったく五島くんったら、フフッ。
そういえば重さんから手移しで餅食ってたよな~。なんで?なんでなの?
仲良しカップルみたいじゃないか、うらやましいぞぉっ、重さんになりたかった!
って、そうでな~~いっ!お餅よ、お餅ぃ~。餅っ、餅っ、餅なのよっ。餅といえば
ランニング姿の茶川さんはなんだか餅肌っぽい。サトウの切り餅みたいずら。
あもっちぃも~ちもちもちぃ~♪ ってかい? 

ダメだ・・・・。 
恋煩いのお百度参りをしているみたいだ。。。
どうしてくれるのだ、吉岡君よ。
はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~。
なんだか、 ~  が長くなってきているように思える。。。
しょうがないから一句詠んでみよう。

吉岡くん 吉岡くんったら 吉岡くんだよっ 全員集合! 

何か違う気がする。。。 
もう一度、詠みなおし。

吉岡くん 吉岡くんったら 秀隆なのよね バロロロロ~ン

だめだぁ・・・・・・。アホさ加減がグレードアップしてしまった。。。
はぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
切ないわぁ~。
吉岡く~~~~~~ん。

君って人は、現れたかと思えば、さっと退場しちゃうのよ。
ズバッと参上、ササっとおさらば。うつぼマジックですか?
もうっ、ずるいじゃないかぁっ、惚れさせズバット君!
それとも君は恋のジプシージゴロなのか? もしくはギャランドゥ?
そもそもギャランドゥって何語なのっ?!そんなことより、
うわぁ~~~~~~~~~んっ、どないせばええのじゃ、
この亜熱帯高気圧のような熱き想い。


そもそもどうして何故に私が
第685期・吉岡恋わずらいの病に陥ったのかと申しますと、
そりはズバリ、ヤマサくんのせいであります。
ヤマサ公式トップでフラッシュ登場するあの愛しの君。
あの吉岡君がぁ・・・・・・・・・・・・・おじょびゃばばぁ~!

この上文の後半部分である原始の叫びを現代語訳にするとですね、
「え?吉岡君なの?吉岡君よねこれ?そうよ吉岡君だわ、吉岡君なのよっ、
きゃぁ~~~~~~っ、でもなんとなく吉岡君じゃないような気もするのよぉ~
ではこれはニューバージョンの吉岡くんなのかしら?でもやっぱり
上から読んでも吉岡君、下から読んだら君岡吉って謎の中華料理店みたいだわ
ってふざけちゃったわ、そうよこれは紛れもなく吉岡君なのだわ、吉岡君なのよっ、
なんてこったいっ、クラ~っとしたぜよ、吉岡君ったらどうしまほー?!」 
ということでありますだ。(←だからどういうことやねん?)

おまけにこのフラッシュ・ヒデタカときたら、
なんと斜めからのヒデちんアングルときたもんだで、必殺だぜよっ!
おぉっ、神よ仏よなんまいだー! どんまいだー! どんたくだー!
ドドンパドンッ! 日本の夏、キンチョーの夏。た~まや~♪
フッ、興奮しすぎて我を失ってしまったわ、あたくしとしたことが。
そこまでして私をノックアウトさせたいとは、吉岡君よ、
そう簡単にはそうさせてしまったじゃないか。
悔しくはないが君の勝ちだ。
完敗してしまってよ。
なんていうか文字にするとこういう気分なのよね、
うきゃぃ~~~~~んっ!すっきやでぇ。ぼわっ  絵文字つき。

ということで、上記した現代語訳のポイント部分に
蛍光ペンでハイライトをつけるとするとですね、
「これはニューバージョンの吉岡君なのかしら?」
ここだけでありますです。すんません。

このヤマサ公式トップの吉岡君でありますが、なんというか、
違う。
どこかが素敵に違っている、という感じであり、
とても「大人」。
いや、以前からだって彼は立派な大人だったでありますが、
でもこの吉岡君は、なんかちょっと違うぞなもしぃ。
なんともいえない「大人の男」の香りが漂っているのだけれど、
でもそれは成熟とか、熟成とか、豊穣しているっていう
言葉からは微妙に一線を画しているというか、
とても落ち着いているのだけれど、でも同時に、
在りし日の心は全く失っていない。
といったような独特のフェロモンが、
五月の風のようにその体全体からさらっと発散されており、
その「さらっと」がえらく粋なのであって、べらぼうに素敵だわっ、
吉岡君ったら、文句なしに素敵ぃん!
という感じでございましたので、わたくし乙女は
イチコロリンであったのでごぜいます。(←あくまでも乙女で通している。。。)

この「さらっとしている。」って、実はとっても難しいと思うとです。
何故なら人間には自己顕示欲というやっかいなバリバリ自感情があるわけで、
しかしその感情は、ある程度の尺度で持っていないと、この世知辛い世の中、
生き抜いていくのは難しいことなのだと思うですだぁ。
でもだからといって、そういった感情を野放しにしてしまうと、
それはムクムクリンと徐々に頭角を現し、やがてはその人の体全体に
おらおらぁ~!というオーラとなって滲み出て、
おい、君、ざらっとしてるね? となってしまうのだと思われ。

大切なのは、バランスをとることなのかもしれない。
でもバランスをとりつづけるのは難しい。

だからこそ、いともさらっとまっさらなまま、さり気なく、
自分自身でいられる吉岡くんは、
やはりとても芯の通った人なのだと思うであります。 
揺るがない逞しさを外連味なく持っている男なんだぜよ、
と。 

吉岡君は、遥か大地に聳え立つ山のようであり、
草木をやわらかくそよがせる風のようでもありますだ。
大人の品格の中に少年の本質を見失わずに持ち続けている彼は、
もしかしたらその心に雑草があまり生えていない人なのではないだろうか? 
雑草の芽が出た時点ですぐにそれを摘みとれる人なのではないだろうか? 
などとそう思ったりするでありまする。

他と流れを共にしながらも、しかし他に流されることなく、
その流れを濁らすこともなく、己の世界を温雅に構築できてしまう吉岡君。 
気負わず、在るがままに、心をふわっと開放しながら
他に寄り添っていくことができる、そんな余裕と逞しさを
バランスよく心に持ち合わせている人なのかもしれないですねぃ。。。


度々書いていることではありますが、
吉岡くんという人は、とてもさり気ない。

さり気なく天才であり、
さり気なく努力を惜しまず、
さり気なく人生に一途であり、
そしてさりげなくどこまでも美しい。

さり気ないって、えらいかっこええ。
かっこええぞぉ、吉岡君。

はぁ~~~~。すっきやでぇ
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吉岡刑事物語 その5

2008年07月23日 | もしものコーナー 吉岡刑事物語


オクラホマ州での極秘任務をいつの間にか終え、新たなる任務として、
相棒の綿棒デカ、またの名を鳴海刑事、時に古代守、えぇい、面倒だ、
この際マチャトン・堺でいい。と共に宇宙戦艦ヤマトの乗組員として
イスカンダルへと旅立った吉岡刑事。

あれから半年。

マ: 不覚だったよ、吉岡くん。こうして任務についたがまさか、
携帯が圏外だったとは。。。 

吉: ここでは僕たちはあくまでも古代兄弟ですよ、兄さん。

マ: そうだったな。。。 だけど進、知ってるかい? 僕は・・・

吉: 兄さん、大切なのは任務を全うすることです。だからこうして、

マ: え?

吉: 糸電話で話をするのはやめましょう。 ホシに怪しまれます。

マ: それもそうだな。。。しかし進、お前に一つ話しておきたいことが・・・

ゴ: 外部より入電! 外部より入電!

吉: ゴリさんっ?!

マ: いつの間にっ?

吉: 外部より入室じゃないですか?!

マ: 自分で自分の登場アナウンスしてどうするんです?

ゴ: シッ! オレはゴリじゃない。ここでは真田だ。

吉: だから眉毛を剃ったんですか? 極道のようですよ。

ゴ: そんなことよりメインパネルに切り替える! メインパネル、オン!
くそ~、三問しか正解できなかったから画面がよく見えない。

吉: それはパネルクイズ・アタック25です。
宇宙まで来てふざけないでください。

「逢いたかったよ、ヤマトの諸君。」

吉: ガミラス帝国の総統!

マ: デスラー!

デ: 詳しい解説をありがとう。さすがのコンビ仲だな、チルチルとミチル。
今日こそ決着をつけようではないか? 後ろを見よ。

吉: えっ?

マ: 後ろ?

ゴ: の百太郎?

吉: デスラーッ!?

マ: いつの間にっ?!

デ: ハッハッハッハ。先ほどのビデオは昨日録画しておいたものだ。
5回も撮り直してしまった。緊張したよ。 ん? この眉毛なしは一体誰だ?

吉: 真田先輩です。

デ: さなぎだと? 幼虫なのか?

吉: さなだ、です。 人間です。

ゴ: 初めてお目にかかるな、からすみ帝国総統。

デ: ふざけるな。 ガミラスだ。

ゴ: デミグラスソース?

デ: ソースは好きじゃない。ハンバーグには大根おろしとぽん酢がいいと思う。

ゴ: 僕もー! やっぱりぽん酢だよね~。

吉: 何してるんです? 二人とも?

デ: ふざけさせて隙を狙うとは、卑怯な奴め。こうしてやるぞ、
デスラー砲発信!

三人: うわぁーーーーっ!!!

デ: あ、電池切れ~。

ゴ: 無駄にびっくりさせるなっ、ばかたれ!  

「待って、古代くんっ。 守の方!」

マ: スジャータッ!!!

ス: 古代くん、守の方。 戦いはやめて! ちなみに私はスターシャ。
スジャータにはコーヒー。コーヒーにスジャータよ。何度言ったらわかるの?

デ: スジャータ、お久しぶりだな。

ス: デスラー総統、もう戦いはやめて。戦いからは何も生まれないわ。
生まれるのは空虚な幻想だけ。祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす 驕れる人も久しからず 
ただ春の夜の夢のごとし。
って、古典の時間で習ったでしょ? 暗記させられたでしょ? 

吉: その通りだ、デスラー。もう虚しいだけの戦いはやめたほうがいい。
僕たちはもっと根源的なところから見直さなくちゃいけないのかもしれない。
世界平和だ、ラブ&ピースだ、イッツ・ア・スモール・ワールドだ、
あいうぉんちゅ~だべいべ~と唱えながら、一方では隣の家のおばちゃんの
悪口を言っているようじゃ、根本は何も変わっていかないと思うんだ。
小さなことからコツコツとぉ~、と西川きよしも言っていたじゃないか。

デ: 戯けたことを言うな、チルチル。いい根性してるじゃねぇ~か。
フッ、いいだろう。お前以外のやつはみんな解放してやる。皆を連れ出せ、
ミチル。

マ: なんだとっ、デスラーッ! 僕らはチルチルとミチルじゃないぞ。

デ: それじゃ~、いとしこいしだ、夢路兄弟。

マ: それも違うっ!

デ: おぼんこぼん。 とでも言いたいのか? それとも、今いくよくるよ、
とでも? 今日はレディース・デイなのかい?

吉: 何でそんなに日本漫才に詳しいんだ? いいだろう、デスラー。 
僕一人だけここに残る。

マ: 進っ?!

ゴ: チルチルッ?!

吉: だから僕はチルチルじゃありません、ゴリさん。さぁ、早く、
ここから逃げてください。 兄さんっ、皆を外へ誘導して!

マ: 進! 

吉: 僕のことは心配しないで。きっとまた会えるよ、兄さん。
その日まで、さよならだ。

マ: 進、その前に言っておきたいことが・・。 

吉: なんだい、兄さん?

マ: お前はな・・・・・お前は・・・・・・・

吉: 驚かないから言ってくれ、兄さん。

マ: 実は僕より年上なんだ。

吉: えっ?!

デ: 世間話はそこまだ。さぁ、立ち去れ、皆どもよ! 

ゴ: あとは任せたぞっ、コアラのマーチ! 健闘を祈る!

マ: 圏内に入ったらまた電話する!

そしてそこには吉岡刑事とデスラーの二人だけが残ったのだった。
静まり返る艦内。

デ: お前はコアラのマーチだったのか?

吉: 違う。吉岡だ。

デ: なんとなく似ているな。らぶり~♡って感じが。まぁ、そんなことは
どうでもいい。わたしが今望んでいるのはただ一つ、勝利だ。

吉: デスラー、僕が望んでいるのは、和解だ。戦いがもたらす勲章じゃない。

デ: それではわたしと一騎討ちはしないと、そう言いたいのか?

吉: そうだ。

デ: なんでだよーっ。この弱虫ぃ~! プイッ!(←スネてしまったらしい)

吉: ・・・・・・・・・・デスラー、

デ: お前の母さんデベソー!!!

吉: 僕はただ、

デ: どうだまいったかっ! まんまとひっかかったな。これを見よ。ハッ!

吉: 空手の構えをしてどうするつもりだ、デスラー?

デ: 当たり前じゃないか、決着の時だ。こう見えてもな、わたしは空手はちびっと
沖縄で習ったことがあるんだ。先生はミヤギだった。ワックスオン、ワックスオフ!
さぁ、掛かって来い!

吉: そんな真似はしたくない。 僕は根っからの平和主義なんだ。
和解しよう、デスラー。

デ: わ!蚊にはフマキラーだと? 笑わせてくれるな。フフ、フフフ、
あははははは~♪ 笑いが止まらなくなってしまったじゃないか。
おのれ~、それならお前にはこれだ、くらえ! ぬぅうぉおっ?!!!!! 

吉: え?

デ: なんてことだ・・・・・やられてしまった。。。。

吉: いや僕はまだ何も・・・・

デ: わたしとしたことが・・・・・・やられてしまった・・・・・・
今朝食べたヨーグルトに・・・・・・・・・・賞味期限切れだったんだ。。。

吉: ・・・・・・・・・。

デ: どうりで今日は顔が青いと思っていたんだ・・・・・。 ウッ、
さらばだっ、ヤマトの一員! また会う日まで!

吉: ・・・・・・・。

そして誰もいなくなった。。。
と思いきや、

ゴ: よくやった、見事だ。

吉: ゴリさん?! まだいたんですか?

ゴ: そこの缶ジュースの中に潜んでいた。 
しかしピンチの時にも己を見失わないとは、
さすがだな、吉岡不動明王。

吉: いやあれはデスラーが勝手に負けてしまったんです。

ゴ: そこだ。そこなんだよ、ヒントでピントくん。

吉: は?

ゴ: 勝つと思うな、思えば負けよ。と言うだろう? 深いのぉ~。

吉: はぁ・・・・。

ゴ: 無になる、ってことさぁ~。 
人の心って悲しいかな、歳をとるごとに色んな塵が心に積もってきて
くすんできちゃうじゃないですか。
だけど君にはそれがあまり感じられないね~。
いや、君にだって沢山の抱えきれない悩みやジレンマがあるだろう、
人間なんだから当たり前だ。しかしもっと大きなスタンス、
例えば君の持つ背景は、とても広大にゆったりと開いている、
っていう感じがするよ。背景にゆとりがあるっていうのかな。
そしてそれを見渡す視界は、どこまでも遥かに澄んでいる、っていう感じ。
我欲という塵が感じられないんだよ。まるでハイサッサだね。
しかしそれが、君の一番の強さだと思うんだ。真の勇気は無から生まれる。
君はその真理の極々近い場所にいるんだと、そう思えてしかたがないんだ。
ということだよ。以上。それでは失敬。

吉: ゴリさん、どこへ行くんですか? ここは宇宙ですよ!

ゴ: 心配するな~! じゃ~な!

かくして宇宙任務を無事に終え、
晴れて地球への帰路についた吉岡刑事。
前方を見つめる彼の瞳には、青く美しい地球が、
遥か彼方に輝いていた。。。

おつかれ、吉岡刑事!


もしかしてまだつづく?
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吉岡刑事物語 その4

2008年07月18日 | もしものコーナー 吉岡刑事物語
拝啓 恵子ちゃん

国際捜査を任命されて、ここオクラホマに来て早半年が過ぎ、
電気も水道も通っていないこの場所に、最初の頃は戸惑ったけど、
でも最近はこの生活にも、少しずつだけど慣れてきたんだ。
昨日はクマさんに手伝ってもらって、川から水を引いたので、
少しは生活も楽になったと思われ。あ、それから、風力発電も作ったんだ。
父さんには内緒だよ。昨日は友達のひげモグラさんとー

吉: あれっ、ゴリさんっ? ゴリさんじゃないですか?!

ゴ: 来ちゃった。 それにしてもよく一目で俺だってわかったな、
プレーリードッグ121号。さすがの刑事眼ってやつだ。

吉: そんな格好をしていれば嫌でも目につきます。なんで
サンタクロースの格好をしているんですか?

ゴ: シッ! チビッ子に聞かれたらどうするんだっ?! 
チビッ子の夢を壊しちゃいかんじゃないか。 

吉: チビッ子なんていませんよ。ここにいるのはプレーリードッグだけです。

ゴ: そうなのよぉ~。 一体どれがお前なのか探すのに苦労したよ~。
見事なプレーリードッグぶりだ、121号。

吉: それが・・・・・・。

ゴ: ん、どうした?

吉: 実は大里さん一家が夜逃げをしてしまったので僕は・・・
118号になってしまいました・・・。不覚です。

ゴ: ん・・・まぁ・・・それもいたし方あるまい。目を瞑ろうじゃないか。

吉: ゴリさん・・・・。

ゴ: ・・・・・・・・・・・・

吉: 寝ないでください!

ゴ: お、すまんすまん。長旅の疲れが出たのかもしれん。 

吉: でもどうして全身ずぶ濡れなんですか?

ゴ: そりゃ~そうだよ、だって泳いできたんだもん。

吉: 泳いできたんですかっ?!

ゴ: 佐渡ヶ島経由で大洋を渡ってきた。

吉: 遠回りじゃないですかっ!?

ゴ: あぁ、二時間36分もかかってしまった。俺も歳をとったもんだ・・・。
でもな、ここにはどうしても一度来てみたかったんだ。 
それというのもオレの後輩のロッキー刑事が、ここロッキー山脈で・・・
ここで、リスを助けようとして。。。くっ。

吉: どうなったんですか?

ゴ: リスに・・・・・・リスに・・・・・・・

吉: リスに?

ゴ: 指を噛まれちゃったんだ。

吉: は?

ゴ: 三針縫ったらしい。痛かったってー。泣いちゃったらしいよ。

吉: ゴリさん、そんな冗談を言う為に、わざわざ太平洋を
泳ぎ渡ってきたのですか? そもそもオクラホマにロッキー山脈はないですよ。

ゴ: まぁ、そう固いことを言うなって。オレがここへやってきた理由は
沢山あるんだ。沢山ありすぎて泳いでいるうちに忘れてしまった。
で、覚えていることだけ言おう。差し入れだ。オレからはこれ、
「長命草入りやしがにあんぱん 青ラベル」新発売。
それから缶コーヒーのボス。それとこれはお前のおっかさんから、
英国調ティーセットと和歌山みかんだ。変わったみかんの食べ方をするね。
それからまだまだあるんですよ~。これは親父さんから、北海荒巻鮭。
いつでも富良野に戻って来いと言っていたぞ。あ、心配するな、
飲み込んだ梅干の種は無事に取れたそうだ。以上。それじゃ。

吉: ちょっと待ってください、ゴリさん! 
隣にいるのは誰ですか?

ゴ: え? あっ、そうだった。 忘れてたよー。あのね、
これは君の新しい相棒の綿棒デカだ。 綿棒デカ、
これが噂の優秀な・・・おいっ、どこに行くんだっ、綿棒デカ?!

お酒はぬるめの燗がいい~ 肴は炙ったイカでいい~♪

ゴ: お、電話だ。(↑着信音らしい。)もしもし? 
なんだ、お前か。あぁわかった。今かわる。おい、お前に電話だ。

吉: 僕にですか? もしもし? 

綿: 鳴海です。警察大学校で一緒だった。

吉: あぁ、鳴海くん・・・。お久しぶりです。
で、でもなんで、

綿: なんだい?

吉: 20メートル先からわざわざ電話をかけてるんです?

綿: 僕は捜査に私情はもちこまない主義だ。刑事として当然のことだろう?
それともオクラホマの新鮮な空気に影響されて、和気合い合い、
アイアイアイアイお猿さんだよ、とでも言いたいのかい?

吉: そんなつもりはっ・・・・そんなつもりはありません。

綿: 今日から僕は君の相棒になった。だが言っておくが、
僕たちの会話は、第10話のエンディングまで、
全て電話を通して行われる。異存はないね?

吉: ・・・・・・・・。

綿: どうなんだい?

吉: 鳴海くん、僕は・・・

綿: え? 

吉: あ、すみません、集会の時間が。。。

綿: そうか、タフだな、オクラホマの刑事は。

ブチッ。ツーツーツーツー。

吉: ・・・・・・・・。

ゴ: 気にするな、ラスカル。奴は電話の切り方は知らないが、
マメに電話はかけてくる。意外とさみしんぼうなんだ。

吉: ゴリさん?

ゴ: なんだ?

吉: 僕はいつからラスカルになったんですか? 

ゴ: なんだ、スタンリー少年の方がいいっていうのか? 
でもお前はスタンリーっていうより、フランダースの犬のネロだな。
とにかく、何でも川で洗う癖は直しておけ、ラスカル。

吉: そんな癖は持っていません! 

ゴ: いいか、ラスカル、この携帯はお前に渡す。新しい任務だ。
お前には綿棒デカと共にイスカンダルへ行ってもらうことになった。

吉: ・・・・・・・・・・・・・・は?

ゴ: イスカンダルだよ、イスカンダル~。椅子噛んだる~
とはちゃうで~。

吉: そんなことはわかっています。それでは僕に宇宙へ行けと、
そう仰ってるんですか? 

ゴ: そうだ。宇宙戦艦ヤマトの乗り組み員となっての、ユニバーサル任務だ。
いいか、これもまた極秘任務だぞ。船上ではあくまでも、綿棒は古代守、
お前は古代進およびにミーくんだ。二人揃ってジョン&パンチ。
わかったな?

吉: それは・・・鳴海くんも承知のことなんですか?

お酒はぬるめの~♪

吉: もしもし?

綿: 承知の上だ。

ブチッ。ツーツーツーツーツー。

吉: ・・・・・・・・。

ゴ: 健闘を祈る。旅立つ際には、お前に真っ赤なスカーフを振ってやるよ。 

吉: 待って下さい、ゴリさん! 任務の内容を教えてください!

ゴ: 誰の為でもいいじゃないか。みんなその気でいればいい。

吉: それでは答えに・・・

ゴ: 旅立つ男の胸には、浪漫のカケラが欲しいのさ。

吉: だからそれは・・・

ゴ: ララ~ララ~ラ~ラァ~~~~ ララ~ララ~ラ~ラァ~

吉: ゴリさ・・・

ゴ: ラ~ラ~ラ~真っ赤な~~~~ス~カ~~フ~。
(シュボッ)プハー。
男の極意だな。
お前にぴったりの歌だ。
いつだってお前はそうじゃねぇか。
核心に立ち向かえる男なんだ。
核心に真っ向から立ち向かうのは誰だって怖いだろ? 
自分の心を抉り出す勇気なんてないだろう?
身も心も他に捧げて一直線に走ることなんて誰が出来る?
でもお前はそれが出来るんだ。
律儀な疾走感ってやつを内に秘めている男だぜ、お前は。
そんやつはそんじょそこらにはいない。
くやしいけど、

吉: ・・・なんですか?

ゴ: かっこいいぞ、吉岡くん。
じゃ~な。


かくしてイスカンダルへと旅立った吉岡刑事。
旅立つ彼の瞳には、浪漫のカケラが宿っていた。。。


つづく・・・。
かもしれず。

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解決事件ファイル キティーちゃんQ

2008年07月17日 | もしものコーナー 吉岡刑事物語
                                              
おばQだったのか、キティーちゃんっ?!
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吉岡刑事物語 その3

2008年07月16日 | もしものコーナー 吉岡刑事物語
移動願いを出して早半年。しかし刑事としての有能さを買われ、
中々願い書を受理してもらえない吉岡刑事であった。

吉: ゴリさんっ、ちょっとお話が!

ゴ: おぅ、元気そうだな、サンリオキャラクター・キキとララ。
ボスが喜んでたぞ、お前の徹底的な捜査のお陰で、迷宮入り確実だった
「サンリオピューロランド・キティーちゃんの口は存在するのか事件」が
晴れて解決したってな。よくやった、デカの2乗。・・・・・・プッ!
ね、わかる、今の? デカがデカしたからデカの2乗。きゃは~んッ♪
山田くん、まだ座布団もちなの? ま、いっか、一枚持ってきて!

吉: 本題に移っていいですか?

ゴ: なんだよ、お前~、ノリが悪いな~。 お前の父さんは、
刑事としても優秀な人だったが、それ以上に立派なツッコミ芸人だったぞ。

吉: 僕はツッコミ芸人ではありません! 捜査一課の刑事です!!!

ゴ: そんなに怒るなよぉ~。ま、それもオヤジさんの血かな。
今でこそお前の親父さんは富良野に戻って炭作りをしているが、昔はな、
とんがっているのは口だけじゃ~なかったぜ。心もギンギンにとんがってたんだ、
パピプペッ!!!!

吉: は?

ゴ: パピプペッ!

吉: ぽ?

ゴ: ぽ

吉: ・・・・・・ぽ?

ゴ: はとぽっぽのゴローって言われてたんだよ、お前の親父さんは・・・。

吉: ・・・・・・それと先程の会話の接点は何なんですか?

ゴ: フッ。接点なんてもんはな、海に浮かぶブイのようなもんなんだぜ。
必要なときには存在し、必要でない時にはただの邪魔なもんにすぎねぇんだ。
しかしな、オレは接点を信じる。接点あっての人生じゃねぇか。
そうじゃねぇ~か、え、はとぽっぽJrよ?

吉: ゴリさん・・・・・・・。

ゴ: 泣いてるのか?

吉: 僕は「はとぽっぽJr」ではありません。吉岡です。

ゴ: わかったよ~。そんなに新しいニックネームが欲しいと言うなら
いくらでもくれてやるぞぉ。 いいか今日からお前のニックネームは、
「ワニワニパニック大作戦」だ!

吉:なんでですかっ?!

ゴ: うぬら~、不服だってぇのかい? 欲張りな奴!それならこれだ、
「こぶとり爺さんのこぶのついてない方、もしくはポチでも可」!

吉: どうしてそうなるんですかっ? 一体それに何の意味があるんですっ? 
意味があるなら、あるとしたら言ってください!

ゴ: そんなもんはなか。思いつきだ、若侍。そうだ、
思いつきといえば、お前に新しい任務があったんだったぁ。
最近物忘れがひどくってねー。はっはっはー! よし、こっちにこい。
シッ、周囲に気をつけろよぉ、これはな、極秘の国際任務、いわばGメンだ。
流しそーめんじゃないぞぉ。プッ!お、失敬。 お前なら、いや、お前にしか
できない捜査だ。いいか、この写真を見てみろ。

吉: これは・・・・・・・どこかの草原ですね?

ゴ: そうだ。オクラホマ州のとある草原だ。しかし目を凝らしてよく見てみろ。 
そこかしこにある穴倉からヒョインと立ちあがって辺りを見回している
小動物たちが見えるだろう? 何匹くらい見える?

吉: そうですね・・・120匹くらいはいるんじゃないでしょうか?

ゴ: お前はその121匹目だ。

吉: は?

ゴ: お前の新しい任務だ。プレーリードッグ121号。 
護衛にロデムとポセイドンもつける。いいか、ぬかるなよっ! 
七曲署の名に懸けて、絶対にホシをしょっぴいてこい! 
土産のことは気にするな、ビーフジャーキでいい。
それじゃ~、健闘を祈るぞ、プレーリードッグ121号! 

吉: ・・・・ゴリさん、待ってください! 一体これは、
何の捜査なんですかっ?!

ゴ: シュボッ(←タバコに火を点けたらしい) プハー。
知りたいのか?

吉: 教えてください!

ゴ: それはな、

吉: それはっ?

ゴ: ヒミツです。 
アッコちゃんじゃないぞぉ~。はっはっはっはーっ。

ひゅるる~~~~っと北風、夏なのに。。。

吉: ・・・・・泣いていいですか?


あぁ吉岡刑事の至難はまだまだ続く。 
泣くな、吉岡。 頑張れ、吉岡! 
吉岡刑事は今日も行く!
つづく・・・。


しつこいってかい?
コメント (2)
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