月のカケラと君の声

大好きな役者さん吉岡秀隆さんのこと、
日々の出来事などを綴っています。

旅行けば~

2008年03月14日 | たびたび旅篇


「国際結婚ってどうなの?」
と友や親戚、知人、並びにその他一同の方々から
度々聞かれるのでありますが、基本的に結婚というものは、
国際だろうが国内だろうが町内だろうが幕の内だろうが、
そこに大きな違いはない思うであります。
結婚とは、違った環境で育ってきた者同士が生活を共にする、
ということなわけであり、つまるところは、互い同士の探求の旅
なるものに近いのかもしれない。
などと思う私でありまする。
それまで違った環境で育ってきた者同士が営む結婚生活でありますので、
そこには大小様々な違いが生じるのは当然でありますでぃす。
我が家の場合、その違いが顕著に現れるのが食生活でありまして、
これはもう違いを通り越して、珍事件であります。
例えばある朝のこと、
「大変だよっ、冷蔵庫が壊れちゃったぁっ!」
というジャイアン(旦那くん)の叫びに起こされて、
「えぇえええええーーーーーっ?!」
と急いで飛び起きてキッチンに行き冷蔵庫を開けみると、
何の異変もないであります。
私 :「おい、君。今日はエイプリルフールなのかい?」
ジャ:「違うよっ、ほらちゃんと臭いをかいでみて! 異臭がするでしょ?」
私 :「え? クンクンクンクンクンクンクンクンク~ンってあたしゃ 
    刑事犬カールかいな? 異臭なんかしなくてよ。」
ジャ:「するよするよ~、ほらここらへんからっ!」
ジャイアンがヒシッと指差すものを見てみると、それは
私 :「キムチじゃないかっ!」
ジャ:「オモチ?」
私 :「オモチでねぇのだっ、オモチャっ!」
ジャ:「カトチャ?」
私 :「カトチャじゃなくて、加トちゃんっ! 
    ってお主なんでそんな日本語を知っているのだっ? 
    いいかね、これは古代百済から伝承されたれっきとした食べ物なのだっ、
    てくだらないことを朝っぱらから言ってしまったじゃないか。」
ジャ:「お願いだから英語で言って~。」
私 :「わちゃどぅーいんぐ?」
ジャ:「え?
私 :「え? とか言ってる場合かーっ! お主、時計を見よ。
    6時3分夜明け前と告げているではないか?
    何をやっておるのだこんな時間に?」
ジャ:「夜明け前じゃないよ、夜明けあ・と。」
私 :「小さいことにこだわるなんて女々しいぞ。
    いいかい、朝一番早いのはパン屋のおじさんと相場は決まっておるのだ。
    ウィッキーさんだってこんな早朝から人に迷惑はかけたりしないぞ。」
ジャ:「ウィッキーさんてぇ~(注・さんで、といっているらしい)
    ウッキウッキ~。」
私 :「手裏剣投げたろかっ?!」

といったような珍事件には事欠かない我が家でありまする。
こういった食生活の違いはあるものの、
しかしジャイアンくんは白米が大好きであります。
日本での結婚披露宴の席上で、
「お相手の作る一番好きな日本食は何ですか?」
と質問されて、
「しょーゆライス(醤油ご飯です)。」
と満面の笑みで答えて、私の両親を思わず涙目にさせてしまった
という経験の持ち主でもあります。
またある時のジャパン訪問時には、
白米だと思って喜んで手にしたお椀の中身が、
ジャ:「なにこれーーーーーーーーーっ?!」
私 :「え?」
ジャ:「なになになにこのミクロイドフィッシューーーーーーっ?!」
私 :「シラスじゃよ。」
ジャ:「全部のミクロイドアイズと目が合っちゃったよーっ。」
私 :「ええではないか。御頭付きなんだから目出度いのだ。食べるべし。」
さすがにその時は、祖国に今すぐ飛んで帰りたいと思ったらしいであります。

この異食文化における珍事件の最新版は、
去年の秋に帰国した際に起こった、
「ジャイアン回転寿司に行くの巻」でありました。
なんやかんやの日本訪問の歴史も
その秋で10周年を向かえたジャイアン君。
彼に残された未経験ジャパンカルチャーは何なのか?
と、家族と共に眉間に8㍉程の皺を刻ませて考えた結果、
浮かんだのが「回転寿司」。

ジャ:カイテンスシってなーにー?
私 :回転寿司とは、お寿司くんたちが、皿に乗って回転しているのだ。フフ。
     ↑          ↑            ↑ 
ジャ:カイテンスシとは、 スシが     皿の上で自転しているのか。 おぉ。

以上のように彼の脳内では、回転寿司、それは即ち、
オルゴールの蓋をあけると、エリーゼのためにの曲にのって
バレリーナ人形がクルクルクル~と回転盤の上を回るように、
お寿司も皿の上で回っているもの、なるほど。
とお店に着くまでそう思っていたらしい。
そんなわけないのだ。
さて家族一同で回転寿司レストランに向かった私達でありますが、
行ったその日は敬老の日だったためか、店内はてんやわんやの大繁盛!
しかし40分も待ったかいあって、無事にテーブル席をゲットし、
うっきうき~で回転テーブル側に坐ったジャイアン君。
ジャ:「どれでも好きなスゥシィ~をとっていいの?」
私 :「そうじゃよアメリカン。どれでも好きなスゥシィ~を
    ど~んと食べておくれぃ。」
とにかくその日は残暑厳しい一日であったので、
とりあえずみんなでビールを頼んでかんぱ~い!
私:「いや~暑いですわねぇ~日本の夏は~」
母:「去年の夏もこのくらい暑かったわよね~。」
姉:「やはり地球温暖化の影響なのかしら~?」
父:「日本の夏、キンチョーの夏だからね~。」
などと話している間にも、ジャイアンのお目めは
流れ動く回転テーブルに釘付け状態。
「どれがいいの? 僕がとるからね。どれが食べたいの? ねぇ、ねぇ?」
とひっきりなしに聞いてくるので、ぬぅぁ~んもぉ~~~っ、
「あれと、それと、これと、ざっとと、でぃすと、ぜぁ~」
と、とりあえずジャイアンをなだめた後、私は家族との会話にカンバック。
「ふふふ、あ~だこ~だのなんたらかんたら、あははは~。 
ねぇ、ジャイアンくん? おや? 何かしら? え? って、
なぁ~んで寿司だけ回転皿から掴み取っているのだぁっ!? 
どわぁあーーーーーーーーーーっ?!」
茶摘ですか?
「どっしぇーーーっ!?」←ちなみにこれは家族のリアクションであります。
回転テーブルに視線を移すと、そこには空のお皿たちが
まわってまわってまわぁ~るぅうううぅ~う~♪
我が家のテーブル上にはお寿司くんたちが小さなお皿に山盛り。
積み木かよ?
ジャイアンよ、君は席が空くまで待っていた40分間、
一体何を見ていたのだ?
食い逃げ罪でつかまらなくてよかった・・・・・・。
という、そんなこんなの珍事件でありました。
はぁ~~~~~、どっこいしょ。
まぁ~結婚生活なので、色々あるでごぜいます。

しかしよくよく考えてみると、
長~い間他人同士であった二人が出会い、
恋に落ち、そして結婚をするということは、
ものすごく奇跡なことであり、
そして違った環境で育ってきたその二人が、
そこから新しい生活を共に育んでいくということは、
もしかしたらとても大変なことなのではないのだろうか? 
などと思ったりするであります。
しかし、その大変さを一旦考え出してしまうと、
そうだわ大変なのよっあぁ大変なことをしている私は
大変に大変なんだわっ、大変だーっ!!!! 
という状態に陥りかねないので、
そんなことはあまり深く考え過ぎない方が、
心にもお肌にもよろしいのかもしれないですねぃ。
旅にハプニングはつきもの。
だからこそ旅は面白いのかもしれないですばい。
などとぼんやりと考えていた今日の私でごぜいます。

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山田ミステリー

2008年03月08日 | 山田監督作品


満男君は秋になるとよく家出をする。
これは生態学上、「逆サーモンの法則」、または
「サーモン行って帰ってショートバージョン」
と呼ばれるものなのかもしれないけどわからない。
この生態学にもうちょっと補足を付け加えるとこうなります。

1 家出先で馳走になるのはカレー
2 柿を見れば皮ごと齧りつく(渋柿限定)
3 やたらと薄着になったりもする

というリピートディーテールまで付いております。
意外と満男くんは几帳面なのかもしれない。

今日はこの満男サーモン生態学について
ちょっと書きたいと思いますです。
まずは生態学その1・カレー。
満男くん初めての家出の際も、重要アイテムとして
重要キャラ名人・笹野さんと登場したカレー。
しかしそれは以前に書いたのでここでは割愛いたしまする。

「男はつらいよ 第48作・紅の花」の作品では、
いっぱしの家出名人となった満男くんでありますが、ここでは
カリメロユニバース元代表みたいな美しいリリーさんに
またもやカレーをご馳走になっております。
ここでいつも私は思うのであります。
テーブルの中央に置かれた小皿にのっている、
あの赤い丸玉くんは一体なんなのでしょー?
赤玉パンチ? 
いやまさか。
カレーなる歴史に花を添えるものといえば、
それは福神漬け。
満男君はこの場面で、
カレー皿に僅かに残っている福神漬けを
手でつまんで全てたいらげております。
王道であります。さすがのカレー大臣。
しかしそんなことより気になるのはあの赤玉くん。
なんなのだろー? 
カレーと一緒にオーダーしていて、
色は赤であり、
所は小皿である。
カレー + 赤 + 小皿 =
変形福神漬け?
沖縄の福神漬けはまん丸なのかっ? 
いやそんなことは聞いた事もないぞ、シーサーよ。
ならばカレーといえば、らっきょうも可。
らっきょうは丸い。
とするとあれは情熱の赤らっきょう? 
らっきょうレッド丸だとでもいうのだろうか? それとも福神丸? 
思い切ったところでびゅんびゅん丸かもしれない。
壊れてきちゃったわ、また。
軌道修正。
この場面でみっちゃんは、確かにあの赤玉くんを
パホンっとお口の中に放り込んでいるのであります。
食す物なのだ。確かに。しかもコロコロ転がっている。
いや球だから転ぶであろう、ピョン吉よ。(←なんで急にピョン吉?)
だぁーーーっ、一体あの謎の物体Xはなんなのれすかーっ?!
と、二日酔いの茶川さんばりに頭を掻き毟ってしまう私なのでありまするだ。
山田ミステリーであります。

と、解けないミステリーはこの際ここらで打ち切って(←!)
お次の生態学2はこうしましょう。知らんぷり。
ということで生態学3であります。
これは語りだしたらやめられないとまらないのかっぱえびせんであります。
なのでここでは、最後にして最大インパクトな有終の美を飾った
48作目での満男生態学3に絞って手短に書きたいと思います。

「’’」
 ↑
これが48作での満男生態学3・ハンモックバージョンを
初めて観たときの私の劇場でのリアクションでありました。
しかしこのシーン、どうみてもおかしい。
ハンモック登場は判るような気がする。
しかしその使用法がなんか違うような気がするのであります。
みっちゃんだったらきっとスヤスヤ眠りながらもズベリンっと
そこからずり落ちたりして~の満男コケ・ハンモックバージョンを
展開して笑いを取ると思っていたのにぃ~っ、なぁ~~~んでここだけ
JUNON MITSUO?
山田監督よ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふぅわんたすてぃっくっ!
一生ついていきますだ、大御所ツボラ~殿。ありがたや~。

ちなみに先に書いた「”」でありますが、これは
「だっひゃぁーーっ!!?」
という、初めて火を見た石器人のような雄叫びを、
かろうじて「だ」の濁点だけ音声化して後は飲み込んだ、
という苦肉の濁点叫びなのでありました。

ファンも(時には)つらいよ、でありまする。んふっ

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ヒーローは誰ですか?

2008年03月05日 | 思うコト


「300」という映画はスゴイ。
という話を友たちから散々聞いていたので、
先日DVDをレンタルして鑑賞した私であります。
確かにこれはスゴかった。
何がスゴかったのかと申しますと、
登場人物がヒーロー達でありまして、スパルタン達であります。
スパルタン達でありますので、全員揃いも揃って仮面ライダーみたいな
もこもこ~んなお腹を所有しているマッチョメンであり、
おまけに made in ジャンボ鶴田 みたいな勝負パンツを穿いて、
そのうえ何故か赤マントまで羽織ってブッチャーみたいな敵に
次々と戦いを挑んでいく怒りのチョーーーーップ! という、
これはもしや世界プロレス協会のプロモーションビデオなのだろうか・・・・?
こんばんは、ラッシャー木村です。
などとTVの画面に向かって呟いてしまった相変わらずの私でござろう、
思い知ったか小次郎。
と、やっとこ鑑賞した映画にひょっとこみたいな顔になってしまったという
お手上げスゴサ満載のアクション映画でありました。

誤解を招いてしまうかもしれないので書いておきまするが、
私自身、映画は東西南北ジャンルを問わずに好きであります。
DVDコレクションなども、和洋折衷とにかく何でも出しとけぃっ!
といった結婚披露宴の料理のようなバラエティーでありまして、
したがってアクション映画も大好きであります。

アクション映画に出てくるヒーロー達の登場歴史は長いでありますね。
古くを辿れば中大兄皇子などがおりますが、(←なにか勘違いしているらしい。)
とにかく彼らに共通して言えることは、「タフガイ」だということでありまして、
これは「タフマン」とはちょっと違うらしく、「タクアン」とは決定的に違うらしい。
話が横道に逸れてしまいました。

本物のヒーローってなんだろう?

人生にきちんと向き合える人は、とても強い人なわけで、
間違いなくヒーローなのだと思うであります。
だからあなたのヒーローは誰ですか?
と聞かれれば、私は迷うことなく
「吉岡君です。」
と答えると思う。

ちびっ子の頃から、彼の演じる人物達を通して、
いつもその姿に勇気づけられてきた私でありますが、
彼のその笑顔、涙の透明度は、何十年経った今現在でも
まったく変わっていないと思うわけで。

迷ったり、悩んだり試行錯誤するのは、
人生を逃げていないからこそ浮かび上がる試金石であって、
だからこそそこから結果として派生し得る喜びは、
より大きく光り輝くものになるのだと、そんなことを
吉岡君の姿は今でもさり気なく教え続けてくれるわけであり。

色々あるのが人生で、色々なければ
それは無意味に減価償却されてしまっている人生と
なってしまうでありますばい。
吉岡君は、そこから逃げるのでもなく、
無闇に追いかけるのでもなく、あるがままの姿で
あるがままに己の道を歩き続けることが出来る人なのだと。
そんなのは生きてりゃ~当たり前の事やんけ、と思うそこの貴兄、
当たり前のことを当たり前のようにこなすのは意外と難しいのだ。
だからこそそれを当たり前のようにこなしてしまう吉岡君という人は、
べらぼーにかっちょええ。モーレツにわんだほー。

普通であることの重要さ、大切さを、吉岡君は伝えてくれる。
人生は、特別な存在である必要はなく、
そんなことに真価は問われない。
自分であることが大切であり、
そこから更に高みに上っていくのが人生の本質なのだと、
その生き様から伝え続けてくれる人なわけであり。
それは真の強さ逞しさから生まれてくる人格なのだと、
そう思ったりするとです。

生き様で語る人。

吉岡君、
君はずっと私のヒーローだ。
コメント (2)
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